古本虫がさまよう 「知の巨人」といえば、加藤周一ではなく、渡部昇一と鹿島茂でしょう!
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「知の巨人」といえば、加藤周一ではなく、渡部昇一と鹿島茂でしょう!
(2015・7・7・火曜日)





「知の巨人」と言われる言論人がいる。加藤周一さんなんかを挙げる人もいるようだが……。成田龍一氏の『加藤周一を記憶する』  (講談社現代新書)なんて分厚い新書本もある(積んどく中)。まぁ、人それぞれ、蓼食う虫も好き好き?

生きている人の中から「知の巨人」的な識者を選ぶとすれば、僕にとっては、渡部昇一氏と鹿島茂氏がすぐに浮かぶ。いずれも専門分野の著作や翻訳(監訳)や時事エッセイや書評集など、沢山の本を出している。

最近も、渡部氏は『渡部昇一 青春の読書』 (ワック)なる600頁を超える分厚い読書論を刊行した。

内容紹介
知の力、書斎への誘い──。
『捕物帖』から、古今東西の碩学の書まで。
本と共にあった青春時代を生き生きと描く書物偏愛録。
青春時代の秘蔵写真や、世界一の書斎の全貌をカラーで掲載!!



若干、時代が行き来しているが、おおむね、青春時代(幼少~30歳前)の読書体験(恩師からの教示や、オーウェルやデカルトや数学者など、さまざまな知識人、文学者との書物を通じての出逢いなど)が綴られている。続編も出るのだろう。
苦学生として、奨学金を得、学業をまじめに続けてきた著者ならではの学問への情熱を読むにつけ、我が学生時代ののんびりぶりには赤面あるのみだ。

当時(敗戦直後)、上智大学は「無名」に近い大学であったが、そこに入学した理由やら、その後のアメリカ留学ではなくドイツ留学にいたった思いがけない理由など、いろいろと参考になった。
すでに、ドイツ留学記などは講談社現代新書の『ドイツ留学記 上下』なども一読したことがあるし、読書論の数々は、谷沢永一氏との共著など含めて何冊も読んできたが、集大成の一冊として、本書は圧巻だった。

鹿島氏も『大読書日記』 (青土社)を出した。
こちらも600頁を超える大著。週刊文春に連載している「私の読書日記」をまとめたもの。
ただし、すでに連載分で本(『暇がないから読書ができる』『成功する読書日記』文藝春秋)になっているのは除いて、本になっていなかった分を中心に、若干旧著収録の分も入れての刊行。
9・11テロ以降の2001年10月から2015年1月までの連載を収録している。テロ(2001・9・11)に始まり、テロ(2015・1・7のシャルリー・エブド襲撃事件)に終る読書日記ともいえそうだ。

鹿島氏の書評集も何冊も読み、読書論も『子供より古書が大事と思いたい 増補新版』 (青土社。増補新版ではない、その前の単行本の文庫版は文春文庫として刊行もされている)など愛読してきた。

渡部氏も鹿島氏も、どちらも幅広いジャンルの読書を実践しており、取り上げる本なども、僕がとても読めない専門分野的なジャンルのものもあるけど、現代史関連の書などはシャープで、視点も本当の意味での「リベラル」路線でもある(お二人が「容共リベラル」派ではないのは明々白々)。

それに比べて、わが読書人生……。ううむ…ですな。
僕は、ご両者の足元にも及ばないが 、 『我、古女房より古本を愛す!』『古女房より古本が大事と思いたい』 (古本虫太郎著)なる本は、いつの日にか出したいと思っているが……。古女房が生きている間は無理かな?

2015・7・6日経夕刊に、日経記者(51歳・石鍋仁美氏)が、夫婦揃って読書好きで自宅に本が増殖している云々とのコラムを書いていた。 「28年前、就職して得た最大の喜びは、給料で好きなだけ本が買えること。会社員卒業までに、これも直さねば」とのことで、「終活」問題をテーマに今後連載していくとのこと。

渡部氏は80代半ば。本でも紹介されているように、自宅を新築し、立派な書庫を完成している。「終活」的な人生老後論の本も書いており、紹介してきた。
一方、日経記者氏は、「かつては生活に支障が出始めるたびに、広く丈夫な部屋に住み替えてきた」が、「子どものいない身では、私にもしものことがあれば、本の山は妻が一人で片付けることになる。あまりにも申し訳ない」と記し「終活」的なテーマを追っていくとのことだが、まぁ、何とかなりますよ?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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