古本虫がさまよう 心からの謝罪を元慰安婦に対してせよと主張する進歩的文化人の多くは、横田めぐみさんなど拉致被害者に対しても、同様の謝罪をする必要があるはずだが実行しているだろうか? 天に唾するのは見苦しい
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心からの謝罪を元慰安婦に対してせよと主張する進歩的文化人の多くは、横田めぐみさんなど拉致被害者に対しても、同様の謝罪をする必要があるはずだが実行しているだろうか? 天に唾するのは見苦しい
(2015・6・30・火曜日)







和田春樹氏の『慰安婦問題の解決のために アジア女性基金の経験から』 (平凡社新書)を読んだ。
進歩的文化人の典型ともいえる和田氏だが、村山政権時代には、「女性基金」のメンバーとして活動。テレビニュースにも、そのお顔がよく出ていた(そのたびにチャンネルをすぐ変えていたが?)。

「女性基金」の一員としての体験を綴っている。国内では、右派からも左派(岩波・「世界」の安江良介さんとも見解の違いが生じたとのこと)からもいろいろと反発を受ける。韓国の挺対協は国家補償ではないとして反発。
あの(?)和田氏でさえ、この挺対協の頑なな姿勢には戸惑っている様子が、本書に出てくるが、最後には、やはり同根(?)なのか、彼らの主張(新提案)を評価もしている。

しかし、その新提案にしても、「慰安婦・性奴隷」論に立脚し、「再発防止措置」として「義務教育課程の教科書への記述を含む学校教育・社会教育の実施」を要求し、さらには「誤った歴史認識に基づく公人の発言の禁止」を要求しているのである。
「公人」は政治家なのか、国立大学教授なのかはともかくとして、こういう、自分たちは「絶対正義」であり、それに反する主張は「誤った」ものと断定する姿勢は、民主的言論の担い手には相応しくない。

この団体が、北朝鮮寄りであるとの批判もあるが(本書では、和田氏はそういう主張を検証していない)、北朝鮮の現在進行形の人権弾圧、女性囚人などの「性奴隷」問題について、何か真摯な提言をしているだろうかという疑問が僕には浮かぶ。

北朝鮮人権第3の道編の『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)という本があるが、「奴隷」とはこういう状況下にある人に与えられるべき言葉であろう。

ともあれ、和田氏は、「これは実に注目すべき提言であると思います」「この運動体の提案を検討して、共通の解決提案に高めていくことができるでしょう」と書いているが、無理だと思う。

ともあれ、「女性基金」の当事者としての回想は、それなりに面白く読んだ。批判側の櫻井よしこ氏(ところによって「よし子」との誤記誤植あり)、西岡力氏への反論や、秦郁彦氏への是々非々論などが詳述されている。
吉田清治「証言」がフィクションであったとの「秦の指摘は正当でした」とみなしている。
だが、基金がらみの活動の中で、秦氏が慰安婦への「生活援護は、他の戦争犠牲者より手厚い」「五重取り」の指摘をしようとしたことに猛反発したそうな。「性奴隷論」よりは説得力ある事実論だと思われるが?

ともあれ、和田氏の「女性基金」内に於ける言動は、安江良介などと「対立」した点では、左派リベラル内にあっては、まだ「良心的」であったとはいえるかもしれないが、この人の言動に関しては、やはり安江体制と一体化した拉致問題をめぐってのトンデモ論などが滑稽であったというしかない。

和田春樹氏は、「世界」(2001年1月号&2月号)で、「『日本人拉致疑惑』を検証する」という論文を書いていた。横田めぐみさんの拉致に関する、さまざまな証言について、多くの疑問点があるとして、 「横田めぐみさんが拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことが明らかである。そういう情報が韓国情報機関から流されているのなら、拉致されたかもしれないという疑惑が生じうる という以上の主張は導き出せないと思われる。横田さんのご両親にはまことにお気の毒だが、それ以上の確たる材料は与えられていないのである」と(下線部は和田論文・2月号本文で傍点の箇所)。

心からの謝罪を元慰安婦に対してする必要があるのなら、横田めぐみさんなどの拉致被害者の家族に対して、心からの謝罪をする必要のある進歩的文化人や進歩的メディア関係者は多々いるのではないかな? 拉致を否定したりしていた、その言論責任はどのように果たしているのだろうか? 
2001年の時点で、北朝鮮が拉致をしていた状況証拠は十分にあったのだから。にもかかわらず、上記のような主張をするということは、どう考えても尋常ではない。

「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」という言葉は、「反知性主義の典型である進歩的文化人」に与えられるべき言葉ともいえよう。

以前の関連ブログを以下に再録するが、歴史捏造主義国家の北朝鮮に適切なコメントを寄せることのできない「人権団体」や「人権主義者」ほど胡散臭いものはない。

北朝鮮には「政治犯収容所はない」というのは、「拉致はなかった」「慰安婦はいなかった」というも同然?(2014・10・9・木曜日)

2014・10・8の朝日夕刊に、あっと驚くタメゴロー的な記事が出ていた。
北朝鮮国連代表部が、国連本部で記者会見を開き、北朝鮮に「政治犯収容所はない」と言明したという。

これって、「慰安婦はいなかった」というのと同じ発言?(誤解を招かないようにいえば、「慰安婦はいなかった」という言い方を、反朝日のメディアはしていないと思う。あくまでも、否定されているのは、日本が主体的に拉致監禁したりして無理やり慰安婦にし、ろくな対価も払わず「性奴隷」にした韓国人女性が何万人もいたという意味の「従軍慰安婦」は一人もいまのところ見当たらない……と指摘しているだけ。希有な例として、インドネシアで、オランダ人女性が一時そんな目にあったという事実はあったにせよ、関係者は処罰もされている。従って、「(日本軍によって)強制連行された従軍慰安婦はいなかった」という言い方は間違ってはない。「慰安婦はいなかった」というのはおかしいが)。


ともあれ、李東一次席大使が、「すべての国連加盟国に異なる価値観、社会制度、イデオロギーがある」「人権を体制変革に悪用することに断固反対する」と語り、質疑には北朝鮮外務省の人間が答えたとのこと。
国連の調査委員会が北朝鮮では「筆舌に尽くしがたい残虐行為」があると非難した政治犯収容所について「労働を通じて人々が考え方を改善し、悪行を見つめなおす労働拘置所は存在するが、収容所ではない」と存在を否定したという。
日本人拉致の再調査に関しても「完全に解決済みの問題だが、日本からの要求が繰り返され、新たな合意に基づき実施している」とのこと。

記事はそうした記者会見のやりとりを報じた短いものだが、北朝鮮人権第3の道編の『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)などを手にして追及する記者などはいなかったのだろうか。

現在進行形の何十年にも及ぶ人権弾圧や強制連行(拉致)を覆い隠すために、過去終了形の日本の一時的な悪行をことさら針小棒大に声高に語ったり伝えたりする人やマスコミが相変わらず存在するが、「正義の女神」はバランスよく使うべきであろう。その観点から「世界」(2014・11月号)の岡野八代氏の『日本軍「慰安所」制度はなぜ、軍事的「性奴隷制」であるのか』などを読むと、ため息をつくしかないというか、その視点を北朝鮮にも流用できるではないかと、笑わぬでもなしではある?

ともあれ、そういう論文も読み、また、以前紹介した日本軍関係者の証言本、山田清吉氏の『武漢兵站 支那派遣軍慰安係長の手記』 (図書出版社)や、元漢口兵站司令部・軍医大尉の長沢健一氏の『漢口慰安所』 (図書出版社)でも、慰安婦に対して定期的に検査が行われていた事実が指摘されているから、比較読破しつつ、いろんな事実を確認していくことは民主主義社会に生きる「市民の力が今試されている」とはいえよう(以下一部再録的紹介)。

長沢氏によると、「内地から来た慰安婦は、法規通りの借用証文を持ち」「上海、南京などの稼ぎを差し引き、楼主が支払った雑費を加えた額を借金として帳簿に記載した。朝鮮人業者の中には、ひどい例もあった。証文も何も、書類らしきものは一切なく、貧農の娘たちを人買い同然に買い集めて働かせ、奴隷同様に使い捨てにする」例もあったという。
あくまでも、朝鮮人業者がそうしていたのであって、日本側は「業者が女に支払った金に、雑費を加えて借用証を作らせ、女たちが働きさえすれば借金を皆済し、自由な身の上になれるようにした」という。

「『日本女性哀史』(金一勉著)には、つぎつぎに襲いかかる兵隊の精液にまみれて、失神状態になった慰安婦の描写があるが、これはおそらく誇張した著者の想像であると思われる。少なくとも漢口兵站では、慰安係と診療所担当軍医による慰安所の管理が行きとどいていたから、そのようなことは起こり得なかった」「忘れてならないのは、慰安婦は業者にとって多額の投資をし、それに見合った収入をもたらす財産であることだ。業者らは慰安婦に対し人間的感情を抱かなかったかもしれないが、財産の保全には十分留意したはずである」
こういう日本軍関係者の証言が、朝日新聞がもてはやした吉田某のものよりは信頼が置けるのではないか。

とはいえ、そうした慰安所があったことは、今日からは褒められた話ではむろんない。当時としてもでは…あろう。

しかし、北朝鮮では、「平時」だというのに、また、同胞に対して、かつての日本の慰安所などより酷い人権弾圧が行なわれているのである。「(日本の)過去には大きく目を開きながら、(北朝鮮の)現在には盲目となる」進歩的文化人がいるとしたら、そういう人たちは極めてユニークな頭脳構造の持ち主というしかあるまい。

以前にも指摘紹介したように、『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)の特徴は、、全巨里教化所に収容された経験のある人(81人)を中心に、その「生き地獄」の実態を、自ら絵(イラスト)で描いていることだ。
日本でもシベリア拉致抑留された人々の中で絵筆の心得がある人などが、体験記を記すにあたって、活字と共にイラスト風に記録を残している本があるが、それと比べても、北朝鮮の収容所は酷いの一言に尽きよう。

飢えてネズミを食べ、そのネズミに食べられる遺体の数々…。女囚を襲う保安員、「二度と妊娠できないように火で子宮を焼く拷問」をされた女性もいるとのこと。勤務の暇つぶしとして収容者に一定の姿勢を長時間続けさせたりもする…。

悪しきリベラルのために、今日まで増長した金王朝…。狂気の沙汰というしかあるまい。対外的にはかつての日本軍部も驚くばかりの妄言、対国内的にはヒットラーやスターリンも真っ青になる人権弾圧…。

「映像」がないばかりに、亡命者の証言など誇張されているんだといわんばかりに北の人権抑圧を軽視する容共リベラル知識人が日本にも掃いて捨てるほどいるが、もういい加減に事実を認めるべきだろう。

監視国家、監獄国家、牢獄国家とは北朝鮮のことをいうのである。 「外国の放送を聞いた」「外国の雑誌を読んだ」などの理由で捕まり、体制の不満を述べたということで収容されるのであるから。
犯罪者逮捕に貢献している防犯カメラごときの存在で、日本が「1984」国家だと批判する人がいるが、そういう人にこの本を読んでもらいたい。こんな人権抑圧的装置が日本国内にあるだろうか? 韓国の独裁政権時代であっても、ここまではひどくなかっただろう。戦前の日本の治安維持法があった時代でさえ、こんなにもひどくあるまい。こういう比較研究をする学者がいないものか?

こういった収容所の中で、刑期がない永遠に収容される教化所もあるとのこと。そこから脱出したのは今のところ申東赫(シン・ドンヒョク)だけだという。
彼の手記『収容所に生まれた僕は愛を知らない』 (KKベストセラーズ)や彼の収容所生活を綴ったブレイン・ハーデンの『北朝鮮14号管理所からの脱出』 (白水社)は、涙なくしてというか、北への怒りなくしては読めない本であった。

著者(ブレイン・ハーデン)は、申氏の著によって、北朝鮮の酷い現実を知った人々から「この惨状を変えるためには何をしたらいいのか?」と聞かれ、「状況を変えることは難しいが、ジャーナリストにできることはある。現在、韓国にいる二万三〇〇〇の脱北者と話をすることだ。それも毎年七〇〇人の脱北者が新たに補充されている。金の鉱脈はそこにある。あとはそれを掘り出すだけなのだ。この人たちと対話を進めること。それが本当のジャーナリズムだ」と。

申氏は「私の仕事は、今このときも虐待され死を待つだけの二〇万人が北朝鮮の収容所にいるということを世界に知ってもらうことなのです。これまでにナチスの強制収容所、ユーゴスラヴィア紛争での虐殺などがジャーナリストによって報じられてきました。しかし、すべては悲劇が終了したあとでした。あんなにたくさんの人々の命が失われてしまったあとでそれを知って何の役に立つでしょう? 北朝鮮の強制収容所は、現在も進行中の悲劇なのです」と語っている。

彼の体験をドキュメンタリーで追った映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」(マルク・ヴィーゼ監督)も紹介ずみ。

国連で「嘘八百」記者会見を行なった北朝鮮の党エリートに「良心」はないのだろうか?



ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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