古本虫がさまよう 「葬式産業」の言いなりにはならない? とはいえ……
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「葬式産業」の言いなりにはならない? とはいえ……
(2015・6・15・月曜日)





新谷尚紀氏の『葬式は誰がするのか 葬儀の変遷史』 (吉川弘文館)を読んだ。


高齢社会を迎え、死と葬送への人々の関心は高まっている。歴代天皇や東日本大震災の犠牲者、親族のエピソードなども挙げ、葬法の歴史を追跡。日本各地の葬送の事例と文献史料から、葬儀とその担い手(隣近所と家族親族)の変遷史を、民俗学の視点から明らかにする。公営火葬場や葬祭ホールなど、変化する現代の葬送事情も紹介する注目の一冊。




近所づきあいが濃厚な所だと、葬式も近所同士でやるということがあった。いや、濃厚でなくても、町内会というのか、そういうものがあると、田舎でなくとも首都圏近郊都市でも、そういうことが「強制的」に行われもしたものだ。
30年位前、住んでいたところで、すぐ向かいの人が死んだが、あっ、そうですか……と思っていたら、なんとまぁ、柩を担いだりとか、いろんなことをやる羽目になって、驚いたことがある。「何で?」と。引っ越ししたばかりで、その土地の風習と聞いて我慢したが……。

なにせ、葬儀会社のやることを、近所の我々がやるのだ。なんという「不合理」?と感じたものだ。

でも、そんなことをやるのは、その頃が最後の時代だったみたいで、その後はそういうこともなくなった(ようだ)。隣の人の親が亡くなった時は、駅前の葬儀会館で普通に営まれたから。大賛成!

本書では、著者自身の葬儀体験やら、いろいろと調査による葬儀などが紹介されているが、「死亡直後からすべて隣近所が行ない、家族や親族はいっさい口出しできない葬式」というものが、広島で90年代にもあったそうな。それに似ていたか?

結婚にしても葬式にしても、人生にそう何度もやることではない? それ故に不慣れで、ついつい、因習というか、慣習というか、結婚・葬儀産業の言いなりになったりしがちだが、再婚する時には仲人は立てずに、披露宴もせずにやりたいし(?)、自分の葬式の時ぐらいは、自分の価値観に基づいてやりたいと思っている(が、自分が死んだ時にはどうしようもないことがありうるが?)。

「文藝春秋」(2015年7月号)で、共に80歳を越えている石原慎太郎氏と佐々淳行氏の対談「信長の死生観には共感するね――住まい、健康から葬式まで――出会って半世紀の二人が、老人ホームで語り合う」が掲載されていたので読んだ。石原氏は「葬式不要、戒名不要、我が骨は必ず海に散らせ」というモットーとのこと。
遺骨も遺族に遺す必要はなしというわけか。それも一理ある。去る者日々に疎し、でいいではないか。死者は何もできないし、遺族とて、知人とて、友人とて、いずれ死ぬわけで、その時点で「記憶」は消滅する。とはいえ……

たしかに、高いだけの戒名はいらないし、坊さんの読経も不用。死んだら、さっさと焼き場にもっていって火葬にしてくれればいいと思っている。
墓は一応、親のというか、先祖のお墓が田舎にあるから、骨はそこに入れてもいいけど……。山や海に散骨するのも悪くないような気もするが……。

とにもかくにも、死んだ後まで、他人に面倒をかけるのは嫌。とはいいながらも、縁のある人の葬式に出かけることはもちろん嫌ではないし、そういう故人の墓参りをすることはあるし、それを面倒だと思うこともないのだが……。

お墓が遠く離れていても(海外でも!)出かけることはあるし、そういう墓地の雰囲気は、そんなに悪いものでもない。愛する人や尊敬する人の墓前に行くのは、心落ち着くものでもある。とはいえ……。

墓にしても、仏壇や位牌もなくてもいいのだが、あると、まぁ、生き残った人には「目印」にはなるか……。写真一枚でいいのかもしれないが……。線香もまぁ、文化かな……。

とにもかくにも葬式は面倒。親と同居していればまだしも、遠く離れていては大変な「作業」だ。いや、親を弔うのは子供として当然のことだが、一部の親戚やよほど親しい知人ならともかく、義理で葬儀に来る人たちは最初からお断りしたほうがお互いのためにもなろう。お返しなど考え出すと大変。

後は野となれ山となれ。それがいちばんだが……。

今後から、最後のシメの言葉として、「ともあれ、ネバーセイネバー」に「あとは野となれ山となれ!」を加えることにしよう。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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「明日は明日の風が吹く」では冗長でしょうか。
青木明  06/15/2015 Mon URL [ Edit ]
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