古本虫がさまよう 「反共リベラル」でも「容共リベラル」でもなく(?)、「リベラルにリベラルな」人の知的成長史
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「反共リベラル」でも「容共リベラル」でもなく(?)、「リベラルにリベラルな」人の知的成長史
(2015・6・8・月曜日)





この前の「週刊読書人」ではないが「日本読書新聞」などに時々寄稿していたというのが、上村忠男氏(東京外国語大学名誉教授)。

彼の自叙伝『回想の1960年代』 (ぷねうま舎)を読んだ。

内容紹介
■ 60年安保闘争から「学生叛乱」前夜の68年へ、革命の夢とともに、い
つも歌が流れていたあの頃。高揚と歓喜と、挫折と昏迷と……歴史になろう
とする時代への愛惜をつづる。
政治の季節に深くコミットしながら、知識人として自己形成していく、「紆
余曲折に満ち、なんどか苦い挫折を味わうことになった」青春の記録。

■ 変革の論理への懐疑、この世界に知的に向かい合う近代的な理念への批判
と、それに代わる「新しい言葉」への模索の行き詰まり──今日の状況への
転回点となった60年代とは何だったのか。



1941年生まれで60年安保の時に東大に入学。共産党にまで入らなかったものの左翼思想をもって学生時代を過ごした。そして大学院やらさまざまな知的学習の体験を綴った本。

過度のイデオロギー臭さはなく、淡々と、当時の日々を回想している。こういう青春時代、学生時代もあっただろうなと感じつつ一読した。

丸山真男への是々非々、学生新聞の取材で政治紛争の現場をあちこちと取材、トリアッティやグラシムへの関心、恩師・斉藤孝や川田侃や江口朴郎など。
川田侃氏といえば東大のあと上智大学教授もやっていて、そのころの彼がNHKのテレビ講座で国際政治について「講義」をしていた時、テキストを買って時々「受講」していた記憶があるが、あまり感心した覚えはない? 高柳先男さんと同じ系列かなと思ったものだったが? 国際政治といえば、高坂正堯さんや神谷不二さんや佐瀬昌盛さんのほうが好きだった。

さておき、さまざまな当時の書物や人との出逢い……「日本読書新聞」の編集長をやっていた谷川公彦氏や渡辺京二氏など、いろんな人々が登場する。志水速雄氏や香山健一氏などの名前も。結婚など、私的な話も出てくる。

彼の知的軌跡に関して、個人的に特に重なるところもないし、共鳴するところもさほどはないのだが、リベラルな知識人の知的成長史として面白く一読した次第。

ともあれ、ネバーセイネバー。
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