古本虫がさまよう 羽田空港はブックオフより静かになったか?
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羽田空港はブックオフより静かになったか?
(2015・5・5・火曜日)




急な事情で、5・3は某僻地に出掛けることになった。パソコンも持たずに一泊、二泊と。

飛行機が……と思ったが、行きも帰りも空席があってなんのことはなかった。

羽田空港の出発ロビーは、相変わらず「テレビ」の騒音に悩まされるかなと思ったら、意外と静かではないか。隅っこで本が読めた。

出発ロビーの女性案内員に、「たまにしか空港にこないんですが、いつもテレビが煩い、本が読めないと抗議しているけど、今日は静かですね。音量を下げることにしたんですかね」と。

すると、「研修中」のプレートをつけた女性は、「……ゴールデンウィークなので、人が多くて、アナウンスが聞こえにくくなるといけないので、この期間、下げているのかもしれませんが」と。「……ううむ」。

ということで、真相は藪の中だが、5・3の羽田空港の出発ロビーは、以前に比べて「テレビ」の音声が低かったように思える。これが「常態」ならいいのだが……(単にロビーに人が多くて、その人の「音」が増えてテレビの「音」をかき消しただけなのかもしれないが……)。
タバコの悪臭と、どうでもいい人工的騒音の類。こんな「耳障り」「鼻障り」なことを減らすのが文明社会の最低限度の義務だと思うが……。


某僻地では、所要の合間に、古本屋に。といっても某店は閉まっていた。いつ行っても閉まっている。困った古本屋?(といっても二度目か?)。

そのほかブックオフも……。特に買いたい本はなし。ブックオフは全国的にこの期間(5・3~5・6)20%引きセールをやっているようだが、この某僻地駅前のブックオフも全員合唱型の騒音ブックオフ。疲れる。

機内や合間に小林信彦氏の『つなわたり』 (文藝春秋)を読んだ。

担当者のコメントによると→

大阪万博が終わり、日本経済が斜陽に向う頃、コラムニストの「わたし」は由夏に再会する。四十代にして、女との初舞台を踏まぬまま……。「草食系男子」や恋愛に臆病な男の人は、七〇年代にだって存在しました。華奢な鎖骨を偏愛し、積極的なアプローチには腰がひけ、己の肉体に不安を抱くあまり手術を受けてしまう。友人たちもリストラや人間関係の悩みは尽きません。三者三様の心もとない足どりの果てに、見えてくる景色とは? ユーモア小説の名手・小林信彦が紡ぎあげた、大人のための洒脱な長編小説です。



性について知らな過ぎることをコンプレックスに感じていた主人公は高校時代、「性の百科事典」を戦後の弱々しい電球のもと読んだ…とのこと。

そんな高校生が中年男になり、局所の手術を受け、肝心要の時に…といった
お話。

ちょっとユニークな面白い小説だった。

引き続き読んだ高橋克彦氏の『幻日』 (文春文庫)も面白い小説だった。自叙伝的小説で、99・9%「事実」のようだ?


内容(「BOOK」データベースより)
少年時代に出会った人々へ寄せる温かくも切なき思い、ロンドンでビートルズと握手を交した青春の一日、焦燥を抱えながら浮世絵研究に没頭した日々、そして幻の世界「幻日」を抜けだし、現実に作家として立つまでを描いた、著者初の自伝的連作集。葛藤しながらも、ひたむきに生きる姿が感動をよぶ傑作。



最初の作品が、「美貌の叔母」がらみということもあり、ついつい読み出したのだが……。医者の息子として経済的にはそれなりに恵まれた環境で、自分の好きな分野の仕事を続けていき、大成したといえようか。
学校を休学して英国に行き、新進気鋭だったビートルズと遭遇したり……。

高橋氏のように、医者(歯医者含む)の親の跡継ぎにならず文系に進む人は、いろいろと挫折を味わい、文学の世界に目覚めることもあるのだろう。
倉橋由美子もたしか歯科医の長女だったのでは? 

この両者は、親の跡継ぎにはならなかったようだが、それでも医学部や歯学部の試験を受けたりもしたそうな。そうした挫折を味わっている。
それに比べて、そもそも医学部受験もしないで、親の跡取りにもなれなかった人は、挫折や葛藤が乏しく大成できないのかもしれない。ふと、そんな感想を持った。なんとなくだが……。

ともあれ、ネバーセイネバー。


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