古本虫がさまよう 英語を勉強する時も、「日本人」であることを忘れないための一冊『英語学習の極意』のコモンセンス
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英語を勉強する時も、「日本人」であることを忘れないための一冊『英語学習の極意』のコモンセンス
(2015・4・20・月曜日)





昨日(日曜日)の車中、出たばかりの泉幸男氏の『英語学習の極意』 (文春新書)を読んだ。

内容紹介
10言語をものにした東大卒一流商社マンが明かす最高の英語習得法
新年度・新学期を前に「今年こそ英語を!」と誓った人も多いはず。
「まずは文法を毎日コツコツ30分ずつ」「読み書きよりも会話力重視」「あれこれ浮気せず1冊のテキストをじっくりと」「単語帳をつくって新出単語を記憶する」等々、外国語学習の“常識”を信じて実行している人も多いでしょう。
しかし! これらの“常識”は百害あって一利もありません。
10言語(英語、中国語、ドイツ語、エスペラント、スペイン語、フランス語、ロシア語、朝鮮語、イタリア語、タイ語)をマスターした商社マンが、英語学習の“常識”を覆し、やさしく効率的な「語学のコツ」を紹介します。
たとえば……
1 「ゆっくりコツコツ積み上げる」のは最悪の勉強法! 将棋やゲームのルールを憶えるつもりで、一気に外国語の「主要キャラ」(基本文法と基本単語約300)を憶えてしまおう。
2 「最初に思いきり集中せよ」。語学のコツは飛行機の離陸と同じ。最初にしっかり加速して、いったん浮いてしまえば、あとはエンジンをときどき止めても浮いていられる。
3 「単語帳はつくるな」。文脈から切り離して単語を暗記しようとしても、あなたの脳が反乱をおこします。相性のいい単語と「2語つながり」で記憶するのが賢い記憶法。
英語や中国語を勉強しなおしたいビジネスマンから受験英語に悩む学生まで、絶対に期待を裏切らない作品です。



著者は商社マンで昭和34年生まれなので、僕とほぼ同世代だが、こういう本を、著者とは違って英語のまったくできない中年男の僕が読んでも、もはや役には立たない。
少し前まで大型書店に行くと英会話教材のセールスマンがチラシを配っていた。エスカレーター脇にいて、差し出されても受けとることもなく、いつも無関心を決め込んでいたが、ある時、それを差し出されないようになった。
相手を見て配布しているだろうから、「あぁ、こんな中年、もう英語やらないよね。やっても間に合わないよね」と見下されたのだろう? 学生時代買ったリンガフォン、もう捨てたっけ? CD以前のテープだった。そういえば、リンガフォンの広告も近年見ない?

ともあれ、本書は単なる英語学習のノウハウ本ではない。
もちろん、英語学習向上のために役立つノウハウは、著者自身の語学学習体験に基づいており、参考になる。紙の辞書、電子辞書のメリット、デメリット等々……。英語以外の言語学習チャレンジ体験も面白い。

それだけではなく、渡部昇一氏流というわけではないが、国際感覚豊かな健全な愛国主義の精神を著者は有しているようで、昭和などの元号使用のポリシー(2015・4・19産経でも、加地伸行氏が元号の意義を強調していた。両者に共通するものありか。但し本欄では西暦を使用。個人的には元号は「昭和」までしかリアルな思い出が浮かばないから?)や慰安婦を「セックススレイブ」と書く辞書への批判やウォールストリートジャーナルとニューヨークタイムスのチャイナ関連記事の違いや、韓国の辞書の対日差別語羅列の批判など、もっともな語学的教養があちこちに点在している。

NOVAでイタリア語を勉強したこともあるそうな。
その時、バカなイタ公、いやイタリア人教師が、「日本人は中国人から文字を与えられながら、中国人への態度がなってない」と言うのに、むっとして「ローマ字はもともとフェニキア文字が起源だが、イタリア人はフェニキア人をリスペクトしているか?」と問いただしたら、敵は黙り込んで話題を変えたという。
「やったぜ、イタリア人にイタリア語で一矢報いた。けっこうこの快感が自信につながった」という。

先述の松原邦久氏の『チャイナハラスメント 中国にむしられる日本企業』 (新潮新書)にも、すぐに漢字の恩恵を言い出し、その「著作権料」を当時の日本は払ったのか、払っていないくせに自動車やらなんやらの技術、著作権などをいうのはおかしいなどと言い出すチャン、いやいやチャイニーズに対して、的確な反論をしていたかと(遣唐使など、当時それなりの貢ぎ物をもっていったではないかと)。
単なる挨拶ではなく、論理的な反論をするようになれることも語学学習のメリット。

語学を勉強する時、意欲を高めるためには、その国の恋人を持つとか、その国のポルノ作品を読むとかあるが、著者は、日本で出会ったポーランド女性のために、せっせとラブレターをポーランド語で書き、所要でポーランドに出掛けた時に、なんと彼女と再会し、自宅に泊まる……。その時、彼女から「チェカム ナ チエビエ」と言われ……。ユーモアタッチの一冊でもある。

本の話(著者の現実の体験)とはまったくそれるが、それにしても、ポーランドでは、自宅で「初体験」可能なほど家が広いのか?
ポーランドではなく、「ハンガリー動乱」を舞台にした 映画「君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956」も、あのオリンピック選手と女兵士との初体験は家族のいる「自宅」でだったか?(記憶が少し薄れているが……。劇場で二回見たにしては。DVDも買ったが、人に貸したままで未確認)。


まぁ、僕が手にすべき本は、小熊弥生氏の『TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール』 (幻冬舎)かな。僕だって、30年以上前に初めて受けたTOEICテストは300点以上だったから、小熊氏より英語ができた?
この本と泉氏の本を読めば、還暦までに、10カ国語マスターは無理でも、英語だけでもTOEICで680点ぐらい取れるようになるだろうか?(この前、家人が受けたら680点だったとのこと……)。いや、それはもはや無理だろうなぁ。ネバーセイネバー?
そんなヒマがあれば、日本語の本を読むほうがいい。

ともあれ、ネバーセイネバー。
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励みになるお言葉の数々、ありがとうございます。泉幸男です。
ポーランド娘の家は4LDK以上ありました。
いま思えば、お父さんは労働党幹部としてヒラの人民を監視する高位ポジションにあったのでしょう。
お書きになったものを抜粋してメルマガに載せてもよいでしょうか。
このブログのアドレスも掲載しますが。
泉幸男  07/17/2015 Fri URL [ Edit ]
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