古本虫がさまよう 「レーニンの誤り」を見抜くのと「気象庁の誤り」を見抜くのとどっちが困難か? そして、アクセリロード、ストルーヴェと藤田省三の異なる知的「肖像」
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「レーニンの誤り」を見抜くのと「気象庁の誤り」を見抜くのとどっちが困難か? そして、アクセリロード、ストルーヴェと藤田省三の異なる知的「肖像」(2015・3・11・水曜日) 





昨日(2015・3・10)の朝届いた朝刊の天気「予想」によると、「東京」は最高気温14度、最低気温7度で「関東は晴れ」となっていた(産経朝刊)。

ふうん? 昨朝は朝6時ごろから青空だったが、チラリと見た朝のテレビの天気予想では、夕方以降よるは「雨」になっていたかのようであった。

新聞朝刊では、終日「晴れ」なのに、朝のテレビでは、夕方以降雨……。気象庁サンも、新聞朝刊締め切り時刻(深夜12時ごろ?)の予想を、こっそりと、でもあわてて朝のテレビでは修正したのだろう。 

しかし、現実は―――。
午前中から、そこそこ傘が必要なだけの結構な雨が都内各地で降っていたようですね。それに寒い。最高気温も朝9時~ぐらいに12度ぐらいになっていたかもしれないが、それ以降は下がりっぱなしだったようだ(それでも、最高気温は外れていないとでも気象庁は思っているのだろう)。

僕などは最高14度、最低7度なら、まぁ、夜ではなく夕方帰宅するし、日中は手袋はいらないよな、セーターも薄めでいいか、ジャケットも分厚くない軽めのにして出掛けた(気象庁の天気予想を見る限り、そういう恰好をするのが普通の感覚であろう。洗濯物も一杯干して!)。

ところが、なんと寒いこと。正午すぎに所要があり、都内周辺を歩いていたが、マフラーはしていたし、折り畳み傘はいつも所持しているので、冷たい雨に濡れるということはなかったが、こんなに寒いなら、もっと分厚いセーターにすればよかった、オーバーにすればよかった…と。気象庁のバカヤローとつぶやいた?

結局昨日の、昼前後の日中の最高気温はせいぜいで10度だったようだ(現時点で今日の朝刊は未読)。昨夕のニュースでは、午後4時すぎに、四谷で「雨」どころか、「みぞれ」が降っていたという(完全に外れ!)。その時の気温は四谷周辺は5・5度と言っていたそうな。

昨夜9時前のニュースでは、ただいまの気温は3・8度と言っていた。おやおや、すると昨日の最低気温3度台、最高気温は10度。朝は少し晴れ間があるけど、日中は所々そこそこの雨、所によってはみぞれ。朝刊に載っていた「関東は晴天」というのは全くの外れ。最高気温も外れ、最低気温も大幅に外れということになる?

昨朝の天気予想では、「折り畳みの傘を持って、暖かくしてお出かけください」と予想するのが正しい予想だったが、そんな気象予報士は一人もいなかったようだ(未確認だが)。

月曜夜の、翌日火曜の天気予想はテレビで見ていないが、東京周辺の天気予想に関しては、実質的な意味合いでの最高気温最低気温も大外れ、傘も持たず突然の冷雨に濡れてカゼをひいた人もいるのではないか? すべては気象庁のせいといっても過言ではなかろう。

競馬予想ではなく、科学的分析をしているというのだから、せめて当日の朝刊に載る天気「予想」ぐらいきちんと当ててほしいものだが、いつになったら、そうなるのやら? 
さらには、どっかの大新聞同様、これほどの虚報、誤報をしても、素直に謝らないのが気象庁「予想課長」(こんな課があるのかな?)以下の気象予報士たち。困ったもんやね。

ともあれ、そうした「気象庁の誤り」を見抜くのはまだ現実を直視すれば簡単だが、スターリン、毛沢東、金日成の誤りはむろんのこと、「レーニンの誤り」を未だにきちんと認識していない人が日本には少なくない。そういう人のために、いい本が出た。

鈴木肇氏の『レーニンの誤りを見抜いた人々 ロシア革命百年、悪夢は続く』 (恵雅堂出版)である。この本と、植田幸生氏の『さらば戦後精神 藤田省三とその時代』 (展転社)を読んだ。

鈴木氏は元産経新聞論説委員(元モスクワ支局長)。奥さんは鈴木俊子さん(故人)。彼女は『誰も書かなかったソ連』 (文春文庫)で大宅賞を受賞した人だ。

今回の本は、レーニンの嘘と誤りを見抜き、共産主義と闘ったロシアの知識人の肖像を追っている。人物評論でもある。
主に、反共リベラルというのか、民主的社会主義の立場にのっとった知識人に焦点を当てている。こういう人たちが、帝政ロシアの過ちを「訂正」していけばよかったのだろうと感じた次第。
気がつけば、あと2年後の2017年がロシア革命百周年だ。その時までに、中共、北朝鮮、ベトナム、キューバなどの悪しき「共産主義」国家が消滅していれば、万々歳だが?

「ロシア革命百周年がやがてやってくる。1917年の二月革命と十月革命から約百年になる。これを機会に日本のロシア史研究者、とりわけ学校教科書の執筆者に要望したい。公開された最新資料を含む確実な史料に基づいて、ロシア革命史の徹底した再検討を行うことを。それはかつてソ連共産党の一党独裁政権下で体制側に都合の良いように書かれた本などの影響が、いまなお色濃く残っているように思われるからだ」

「その場合、レーニンらと対立して敗れ、長い間『反革命分子』とされていた革命家、思想家は当然再評価されるべきであろう」

「このような人物の一人として、私はアクセリロードをあげたい。『ロシア社会民主主義の父』ともいえる大立者だ。それなのにわが国ではロシア革命運動史についでに出てくるだけで、ほとんど無視されてきた。本書による彼の生涯と思想、政治的役割の掘り起こしが、歴史の真実の解明に、少しでもお役に立てば幸いである」

アクセリロード以外にポトレソフやストルーヴェなど、さまざまなロシア思想界の知的軌跡が綴られている。「敗者の歴史」ではあるが……。

一方、植田氏は藤田省三なる進歩的知識人の歩みを辿っている。
丸山真男や吉本隆明などとの対比列伝的な本でもある。ちょっとユニークなのは、著者は進歩的知識人の動向に対しては批判的であるが、本人自らは、藤田ゼミの出身であるとのこと。つまり、藤田先生の謦咳に接していたということだろう。

この藤田省三は、昭和2年生まれで、若干の軍隊体験(陸軍予科士官学校)があるが、戦後は丸山真男を慕って東大に進んだとのこと。丸山ゼミ出身。
日本共産党に入党、離党などの体験もある。まぁ、典型的な進歩的知識人、容共リベラルといったところであろうか。

植田氏はゼミ員でもあったから、また、こういう本を出しているので、藤田省三の著作には眼を通しているが、僕は丸山の本は数冊読んだ程度だし(それで十分?)、藤田氏の本も2~3冊、みすず書房の本(『全体主義の時代経験』)などを積んどくしているか拾い読みした程度で、熟読した記憶があまりない。アーレントみたいに「全体主義」を正しく理解している人なのかどうか疑問だったから?

植田氏によると、共産党を離党したあとは、「市民主義」的知識人として、「旧社会党の主義主張と重なる政治的立場に立脚」していったそうな。
「容共リベラル」「戦後民主主義」「マルクス主義」などが混在した社会党左派系の知識人かなとの「先入観」を彼には抱いていたが、あながち間違いではなかったようだということを実感した次第。

ロシア革命の時代に生きていたら、こういう人は、アクセリロードのようになっていたのかもしれない。いや、ポトレソフか? いやいやスターリンか気象庁予想課長か?

ともあれ、ネバーセイネバー。

(追記)→3・11の産経朝刊の天気欄を見てびっくり。なんと東京の昨日の最高気温は13・7度。最低気温は7・6度になっている。そのせいか、3・11の朝の天気予想は、前日比で最高気温は12度の予想で、前日より「二度」低くなっている扱いなのだ。何たる捏造と思いきや、新聞では「最高気温は午後3時まで、最低は午前9時まで」の記録となっている。しかし、そんなバカな基準はあるまい。朝刊の天気欄を見て、読者は、その日の日中の天気を想像し実体験するのである。その実感は、現実は上に記した通りの「温度」だ。こんなバカな統計はあるまい。
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