古本虫がさまよう タクシー運転手も女性客も宇宙少年ソランも、「シートベルトをゆるめたら」あかん?
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タクシー運転手も女性客も宇宙少年ソランも、「シートベルトをゆるめたら」あかん?
(2015・1・9・金曜日)






最近、タクシーにはほとんど乗らないが、タクシードライバーというかタクシー業界に対して、世間一般は、どういうイメージを持つだろうか。

東京首都圏のタクシーに関しては、基本料金というか初乗り料金を少し安くする会社も一部出ていたが、そういった競争原理を導入する規制緩和に関しては、努力しない企業に歩調を合わせるような動きが根強いように見える。
京都を中心に全国的に展開しているMKタクシーは料金設定でもサービスでも意欲的な経営努力をしている。加藤勝美氏の『MKの奇蹟  タクシー業界の革命児青木定雄・人間改革への挑戦』 (ジャテック出版)は、MKタクシー創業者青木定雄氏のチャレンジ精神を評価した本だった(と記憶している)。

また京都に行った時、たまたまMKタクシーに乗ったことがあるが、接客サービスは上々だった。
最近も、安い料金設定に対するお役所の「規制」に抵抗して裁判を起し勝訴したとのこと(日経夕刊2015年1月8日付け→「格安タクシー認める」「大阪高裁、一審支持『国、裁量を逸脱』」)。結構なことである。もっともブラック企業だと批判する向きもあるようだ。そのあたりのことは両眼的に関連書を読むべきかもしれないが‥‥。

僕などがたまに利用した時に思うのは、まずは迎車料金を取らない会社や、料金体系は走行距離オンリーにして、時間制を取らない会社がもっと登場してほしいものだと。

老人が増えて、福祉タクシー制度や相乗りなど多少は多様化したシステムも導入されているようだが、多少遠距離でもタクシーを利用しようとする層も少なくあるまい。
しかし、自宅への迎車料金の高さや不明朗な時間メーター制などによって、利用をためらう人も少なくあるまい。都内から羽田空港までのタクシー運賃などが「固定化」されて設定されていることもまれにあるようだが、信号待ちの渋滞でも、メーターがアップしていくのはどうみても不合理。迎車料金も高い。深夜割増も、夜中の12時過ぎてからにすべきでは? 要は「選択の自由」がない業界故に不信感を持つことが多い。

それはともあれ、運転手からの「ジキルとハイド」的なタクシー論としては、一昔前には、東京タクシー野次馬会の『タクシー運転手のないしょ話  "走る密室"でのあっと驚く実態』 (ごま書房)など、フフフ本もあるが、梁石日氏の『タクシードライバー日誌』 (ちくま文庫)のような運転手による、それなりにシリアスというかマジメなタクシードライバー論もあった。

そのほか、タクシー運転手&経営者(&ドライバー)による本としては、川鍋一朗氏の『タクシー王子、東京を往く。』 (文藝春秋)などがあったかと。

最近の本として、まずは、橘真児氏の『シートベルトをゆるめたら』 (双葉文庫)を読んだ。但し、これは、元トラック運転手で、タクシードライバーになった中年男が主人公のエロス小説。

深夜、東京から新潟らしき遠距離地に行ってくれという美女、浮気調査のために前の車を追ってくれという美人女探偵などなど、なぜか「美女」がらみの騒動にまきこまれ、ドライバーとしてではなく、シートベルトをゆるめたら、充実した下半身が、彼女たちを虜にし、生々しい性臭フェチのドラマが繰り広げられていく。それなりのドラマがあり、通勤電車の読物として手頃。タクシー運転手には女性もいるから、逆の設定の小説などもありうるかもしれない。もしかしたら、宇能鴻一郎先生が書かれているかも?

文中、酒乱の美女相手のやりとりで、「まったく、若いくせに、酒乱もいいところだな」と彼がつぶやくと、「え、シュラン?」と思案し、「あ、わかった。宇宙少年酒乱!」といってケタケタと笑うシーンがあった。ううむ、これって「宇宙少年ソラン」のことだろうなぁ‥‥。わかる人はどれだけいたことやら?

一方、矢貫隆氏の『潜入ルポ 東京タクシー運転手』 (文春新書)は、自らタクシードライバーである著者による「タクシー論」。一刻も早く客を「奪取」しなくてはならない運転手による事故発生の問題点を初め、実際のタクシードライバーでなければ指摘できない問題点など多々出てきて、フムフムなるほどと思いつつ一読。著者は以前、 『タクシー運転手が教える秘密の京都』 (文藝春秋)なる本もあった。

僕も定年後は、タクシー免許とって、タクシー運転手になる手もあるかも? いや、免許をとってから30年以上ペーパードライバーだから無理か?

ともあれ、ネバーセイネバー。 
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