古本虫がさまよう 吉田「証言」以外にも「集団的自衛権」報道で「誤報」があった某大新聞たち
2017 08 / 07 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09 next month





吉田「証言」以外にも「集団的自衛権」報道で「誤報」があった某大新聞たち
(2014・12・24・水曜日)






小川和久氏の『日本人が知らない集団的自衛権』 (文春新書)を読んだ。
昨今話題の集団的自衛権について、一問一答式で分かりやすく解きあかしている。
東京新聞や朝日新聞や毎日新聞を「愛読」している人には是非一読してほしい本だ。

というのも、 「朝日新聞は、集団的自衛権を行使すれば自衛官に戦死者が出るとばかりに、ドイツの例を大きく取り上げました(注・2014・6・15朝刊)。これは本当ですか」という質問に対して、 「大誤報です。とにかく、集団的自衛権の行使容認を阻止するためなら、何でも使ってやろうという姿勢ばかりが目につきます」とのことで、詳細に「誤報」の根拠を示している。

一読してなるほどと思った。この記事は、ちょっと印象に残っていたから。

小川氏は、この誤報の根拠を朝日の知人に伝えたという。すると、そのあと、なんとなく釈明めいた記事が出たとのこと。しかし明々白々な釈明でもなんでもなかったそうな。この誤報記事は、後に毎日新聞にも孫引きされた経緯もあるようだとのこと。

あの「吉田清治」虚言虚報にも似た経緯が、集団的自衛権問題の報道をめぐっても散見しているようだ。

「ジャーナリズムの使命は、正確な歴史を編んでいくところにもあります。」「朝日新聞は誤報を恥として隠蔽せず、歴史に対する責任として紙面に反映させるべきです。その訂正記事の欄が定着するほどに、朝日新聞への読者の信頼は増し、影響力も強まるでしょう」との指摘、もっとも。

防衛官僚であった柳沢協二氏をヨイショした朝日記事(2014・6・27朝刊)も批判されている。

この人、集団的自衛権行使反対論者であるが、自分がたいした関与もしていないイラク派遣についての「功績」を、あたかも自分のものであるかのように語っているとして、 「聞き捨てならない言葉ばかり」「呆れてものが言えません。自衛隊の将官OBたちの怒りはどれほどのものかと思います」「社会の公器であるはずの朝日新聞が『元防衛官僚』で『イラク派遣時に官房副長官補として首相官邸に勤務していた』ことだけをもって重要な当事者として扱い、あたかも『正義の士』のごとく虚報を振りまき、集団的自衛権反対の社論を広げるための小道具に使うというのはいかがなものでしょうか。この記事は、基本的な取材をしていないという点だけでも、誤報に等しい傷跡を朝日新聞の歴史に残すものです。朝日新聞は、ジャーナリズムとしての誇りをもって再取材し、その結果を紙面に反映すべきです」とのこと。
しかし、そういうことはしていないようだ。

ううむ、なるほど、そうだったのか。柳沢協二(柳澤協二)氏は、岩波書店から『亡国の安保政策-安倍政権と「積極的平和主義」の罠』という本も出している。比較検討するために、この積んどく本も一読しておくべきか。

それにしても、小川氏の本を読む限り、防衛問題に関して、相変わらず感情論を剥き出しにして論じる向きが、日本の新聞などには多いようだ。

また、アミテージなどを相手に、日米同盟が、アメリカにとっても如何に有益有効なものか、「戦略的根拠地」であるかを説明した論理もシャープ。なるほどと実感した次第(詳細は本書にて)。

とはいえ、勿論、集団的自衛権問題に反対する立場の人の本も読むべき。

とはいえ、柳沢氏をはじめ、何冊か積んどくしているが、TPP問題と違って、あまりにも正邪がはっきりしているテーマだけに‥‥。時間の無駄? いやいや、そんなことはあるまいが、読みたい本も多々たまっており、なかなかそういう本に時間を割くことができない。

でも少なくとも、小川氏が批判をしている東京新聞の半田滋氏が著した『日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊』 (岩波新書)も一読しておくべきだろう。


ともあれネバーセイネバー。


スポンサーサイト
 | 軍事  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1846-63f4e8a3

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ