古本虫がさまよう 「彷書月刊」や「常盤新平」や「粕谷一希」や「永野の蒲鉾」が「亡い」時代‥‥
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「彷書月刊」や「常盤新平」や「粕谷一希」や「永野の蒲鉾」が「亡い」時代‥‥
(2014・12・4・木曜日)




坪内祐三氏の『続酒中日記』 (講談社)を読み始めた。2009年11月から2014年4月まで「小説現代」に連載されていたエッセイをまとめたもの。

前著『酒中日記』 (同)も読んだ記憶があるが、数年前になるのか。記憶は薄れている。

今回の本では、「彷書月刊」や「常盤新平」さんや「粕谷一希」さんなどが出てくるが、2010年には「存在していた」のに今は「亡い」。ほんの3~4年前なのに‥‥と。

書名が書名なので、こちらも(?)残り僅かになっていたニッカの「余市」をまず飲み干し空にし、次に江井ケ嶋酒造の「ホワイトオーク あかし」を開ける。500ミリリットルのボトルなので飲みやすい(本当は350ミリリットルサイズぐらいのが家飲み、一人飲みには手頃サイズ)。オンザロックで少しやった後、知人からもらってチビチビと飲み進めている180ミリリットルのサントリーの「ローヤル」をちびちびと。

そして、高知の知人からいつものようにお歳暮で贈られてきた、11月末で廃業した高知の「永野」の蒲鉾や竹輪をむしゃむしゃと食べる。
このキクキクした歯ごたえの蒲鉾は好きだったが、もう食べられないとは残念。小田原の蒲鉾に似た感じのものがあったが、月とスッポン?

高知市の老舗「永野蒲鉾店」が11月閉店 後継者不在で
2014年10月08日08時28分 高知新聞
 高知県を代表する老舗かまぼこ店「永野蒲鉾店」(本社・高知市はりまや町1丁目、寺尾正生社長)が11月末で閉店する。1878(明治11)年の創業から136年。市民の食卓を支え、贈答品の人気も高い県内食品業界の優良企業として知られてきたが、後継者がいないことや、近年の“練り物離れ”などから自主廃業を決めた。


 永野蒲鉾店は高知市朝倉町(現南はりまや町1丁目)で創業。旧高知スーパー創立者としても知られる3代目の故永野寅太郎さんが発展させた。戦後、“高知市民の台所”とも言われる大橋通商店街に本店を置き、はりまや町に支店と工場を開設。1967年、播磨屋橋の北側に「はりまや橋名産センター」を構え、1973年には高知県食品工業団地(高知市大津乙)に工場も建設した。

 その後、故永野寅太郎さんの長女、津智美さん(現社主)が4代目社長に就き、近海の新鮮な魚にこだわった高級かまぼこ「乙女ねえやん」などの贈答用を中心に業績を伸ばしてきた。

 大橋通本店や高知大丸地下の店舗は、総菜や揚げ物など高知ならではの“おかず”が毎日たくさん並び、多くの消費者に頼りにされてきた。今は量販店内にも売り場を持ち、高知龍馬空港やJR高知駅でも販売している。

 1999年に5代目社長となった津智美さんの長男、一夫さんが2009年に急逝し、親族で建設会社社長の寺尾氏が3年前から永野蒲鉾の社長を兼務してきた。

 いそ天、ししゃもちくわ、卵の入った大丸…。子どもからお年寄りまで、たくさんの品々が世代を超えて親しまれてきた。

 寺尾社長が子どものころ、年末の大橋通本店は閉店が夜の10時、11時になることも。寺尾社長は「紅白歌合戦が見られないぐらい、社員みんなが忙しかった」と振り返る。
 ただ、食生活の変化の中、練り物業界の環境も厳しさを増し、永野蒲鉾店の売上高も1990年代をピークに少しずつ減少。「今後の経営を考える過程で事業を任せられる人材を探したが、後継者に恵まれなかった」(寺尾社長)という。

 事業譲渡の打診も受けたが、「同じ味を維持していくことは難しい。『永野』の名前で味が変わり、お客さんの信用をなくすようなことは耐えられない」と売却は断り、悩んだ末に「どこにも迷惑を掛けず、きれいな形で閉める」ことを選んだという。

 従業員はパートも含め約80人。閉店を視野に従業員数を抑えてきており、「年末の繁忙期にお客さんに迷惑を掛けたくない」と、年の瀬を迎える前の閉店(大橋通本店は11月28日、他店は11月30日)にした。

 現在、従業員の再就職先探しなどに当たっている寺尾社長は「県民の皆さんに長年お世話になって本当にありがたく、申し訳ない。閉店まで静かに見守ってもらえたら」と話している。(高知新聞記事より)



「本の雑誌」に連載されている坪内氏の読書日記や、「みすず」に連載されている原武史氏の日記など、帰宅して晩酌とともに読むのは一番手頃。いや、原氏の連載も本になれば、車中の読物としても手頃。

だが、電車内の蛍光灯間引き運転のため、車中読書は危機的状況だが、本書は二段組なれど「字」が大きめ。中年には助かる。まだ120頁まで読破したところ。

前ブログで、諏訪哲史氏の『偏愛蔵書室』 (国書刊行会)で展開されているハードな読書論を紹介した。

「僕は読むのに時間のかかる本が好きだ。読み流せる本はあまり買わない。そんなのは水ばかりの水割りを、飲みやすいからといって読まされているようなものだ。でも、現実は水ばかりの水割り、ゴクゴク飲める与しやすい本の方が売れる。いかに現代の読者が自分の足元にある感覚や嗜好に『近い本』ばかりを求め、自己と相容れない他者的な『遠い本』を敬遠しているかが知れる」

そうはいっても、晩酌とともに楽しく「読み流せる」本もまたいいのではないかしら。

ともあれネバーセイネバー
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芥川賞・群像新人賞ダブル受賞の諏訪哲史氏について、今まで不知でした。諏訪哲史氏の著書のうち『 偏愛蔵書室』『アサッテの人 』『スワ氏文集 』の3冊を、利用図書館に予約しました(先約あり)。芥川賞受賞式で歌謡曲のアカペラを披露するなど、相当ユニークな方らしい。全ての作家が常識人ではつまらない。原武史氏については、鉄道・皇室関係にも惹かれますが、特に『滝山コミューン1974』に圧倒されました。ジキル系に耳をそばだて、ハイド系は片目をつぶりながら拝読しています。
青木明 (68歳)  12/04/2014 Thu URL [ Edit ]
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