古本虫がさまよう 朝日と毎日に「乾杯」か、朝日と毎日は「完敗」か? 江本孟紀→ケント・ギルバート→デビッド・ウェルチ→カーステン・ゲアミス→マーティン・ファクラー→中国密漁船報道を巡るおかしな「見出し」?
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朝日と毎日に「乾杯」か、朝日と毎日は「完敗」か?
江本孟紀→ケント・ギルバート→デビッド・ウェルチ→カーステン・ゲアミス→マーティン・ファクラー→中国密漁船報道を巡るおかしな「見出し」?

(2014・11・12・水曜日)







いささか旧聞になるが、2014年10月6日付朝日新聞と毎日新聞を、その日の朝、読んで歓声とため息が出た。

歓声は朝日。なんと元南海ホークスのエースでもあった江本孟紀さんが登場し「都議会ヤジ」についてのまともな内容のインタビューが大きく出ているから。彼は参議院議員も務めていた。だから議会内のヤジにも一家言ある。
「鋭いヤジで、答弁内容が変わることもある。議論を活性化する装置になっている」との指摘は、朝日しか読まないであろう読者にとっては、新鮮ではないか。
球場のヤジにも笑えるものがあったという。ヤジにも二通りあって、「一番言っちゃいけないのは、相手の人格を汚すヤジ。ヤジには相手を思うハートがいるんです」とも。
「最低限のマナーさえ守れば、鋭いヤジは、真剣にものを考えていることの証しにもなると思いますよ」と。こんな複眼的な示唆に富む見解が、単細胞的価値観を撒き散らす傾向の強い朝日新聞に掲載されるのは「事件」といってもいい?

いやはや、大人の卓見。
朝日の幼稚?な単細胞的正義漢の持ち主が跋扈している(いや、そういう投書を採用する声欄担当者が単細胞なだけ?)投書欄ではなかなかお目にかかることのできない「正論」だ。

社会面でも、こうしたことを書ける大人の記者が朝日にどれだけいることやら(このあたりの朝日声欄のイヤらしい体質については、稲垣武氏の『朝日新聞血風録』文春文庫で詳しく分析されている)。

人間、ジキルとハイド。野次もジキルとハイド、リベラルにも容共と反共、さまざまなのである。単眼的に物事の正邪を決めつける朝日流記事の垂れ流しにうんざりする読者も、このエモヤンの正論には驚いたのでは?

ちなみに、江本さんは高知県出身で、たしかお父さんが警察官。親が警察官だったら偉いということはないが、日教組の強い高知県で、親が警察官だったりしたら、いろいろとあったのではないか? 同じ警察官であった佐々淳行氏のお子さんは、日教組系のセンセイがたに、いじめられたこともあったというから‥‥。

そのせいか(?)、江本氏は、政治家としては保守中道派だった。また、朝日に対しても素晴らしい本を書いている。
『ひまつぶしに読む大胆な意見』 (青人社)。細かいことは忘れたが、税金をめぐる件で、江本批判の記事を朝日が書いたことに対して的確な反論を寄せていたかと。これも吉田報道同様の「虚報」だったか?

一方、毎日新聞には、慰安婦・吉田調書誤報問題に関して、フランクフルター・アルゲマイネの東アジア特派員のカーステン・ゲアミスさんと、ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラーさんが登場してコメントをしているが、イマイチの内容。

なにせ、二人とも、「朝日新聞の記事取り消しによって報道が自粛気味になっているのが残念だ。批判を恐れず、根拠のある事実を取材して正しい知識を冷静に届けてほしい。慰安婦の存在自体がなかったかのような議論もあるが、それはかえって日本の『国益』にならないのではないか」 (ファクラー)、 「吉田清治(故人)が目撃者のふりをして、うそをついていたとしても慰安婦がなかったことを意味しないことを知っている」(ゲアミス)と語っているからだ。

どこかの新聞の一知半解の投書者の主張にも同じものがあったと記憶しているが、朝日の吉田誤報事件を批判している普通のマスコミや識者の中で、「だから慰安婦はいなかった」なんて主張している人がいるのだろうか? 
否定されているのは、日本が主体的に拉致監禁したりして無理やり慰安婦にし、ろくな対価も払わず「性奴隷」にした韓国人女性が何万人もいたという意味の「従軍慰安婦」は一人もいまのところ見当たらない……と指摘しているだけではないのか(インドネシアで、オランダ人女性がそんな目にあったという事実はあったにせよ)。

にもかかわらず、この二人の外国人ジャーナリストのように、ガリレオじゃあるまいに、「地球は動いている」同様に「慰安婦はいた」という当たり前のことを指摘しても、何の反論にもなっていない。なのに、そのことに気づいていないのではないか。唖然呆然とするしかない。聞き手の毎日記者も少しは助言してあげるべきなのに? インタビューのイロハも知らないのかしら?

このあたり、「ニューズウィーク」(日本版)がちゃんとした記事を発信すべきではないのか。
8月中旬以降、この問題に関して「ニューズウィーク」があまり取り上げている気配はないけど?(見落としているかも?) 

それにしても、外国人記者のレベルも落ちている? ケント・ギルバートの爪を垢でも煎じて飲むべきだろう。彼は2014・8・22のブログで、

私も「従軍慰安婦問題はあったのだ!」と先日まで信じ込んでいましたから、朝日新聞に完全に騙された人間の一人です。だから朝日新聞は私にも謝罪して欲しいです。保守系の友人たちは「従軍慰安婦問題なんて無かったんですよ!」と何度か私に教えてくれました。しかし私は全く聞く耳を持たなかったので、彼らは密かに私を馬鹿にしていたかも知れませんし、彼らの信用を失ったかも知れません。そのことを考えると精神的苦痛を感じるから、朝日新聞に対しては損害賠償を請求したいくらいです。
と綴っている。

あくまでも「(強制連行された)従軍慰安婦はいなかった」というニュアンスである。
朝日批判をする人の中に、このあたりの筆致で、間違えて「慰安婦はいなかった」なんて書く人がいるかもしれないけど、そういう趣旨ではなく、あくまでも、「日本が主体的に拉致監禁したりして無理やり慰安婦にし、ろくな対価も払わず「性奴隷」にした韓国人女性が何万人もいたという意味の「従軍慰安婦」は一人もいまのところ見当たらない」というニュアンスなのだろうから。

本来なら田中金脈の時と違って、「そんなこと知っているけど書かない」ということにせず、朝日の虚報を見て見ぬフリをせずに、同業他社の誤報虚報を産経や読売が長年追及してきたからこそ、朝日の「自白」、いや「釈明」が吉田慰安婦問題でも展開されたわけだ。
同業者は批判しないというタブーを打破して成長した日本のジャーナリズムを、評価してしかるべきではないのか。

そういえば10月4日付け朝日新聞(朝刊)に掲載されたデビッド・ウェルチの見解はユニーク。
「日本軍国主義の復活」は「根拠ない恐れ」として、中国や韓国の対日批判(集団的自衛権云々など)を批判している。

「アイスランドを除けば日本ほど軍国主義に無縁な国はない。にもかかわらず近隣諸国がばかげた批判をするのは、日本を守勢に回らせるとともに、中国や韓国の現在ではなく、日本の過去に世界の関心を向けようとする戦術なのかもしれない。これはこれで非常に危険だ。緊張と不信を強め、だれも望まない戦争をひき起こす恐れすらはらんでいるからだ」
「日本軍国主義の復活はばかげた考えで、本気で恐れる人は今の日本の政治や社会を全く理解していない」「無知の方が不正直より危険なケースだ」


これまた、さきほどの江本氏の見解と並んで、朝日ではめったに目にすることのない正論といえよう。

でも、そんなまともな彼でさえ、 「どんな国にも極端な主張をする周縁集団はいる。だが日本のそういった集団は軍国主義的というより排外主義的だ。南京虐殺や旧日本軍による慰安婦の戦時利用を否定したり過小評価したりするといった、近隣諸国の神経を逆なでする見解を持っている。道徳的にいって、ナチスのユダヤ人大虐殺を否定するのと同じ範疇に入る。しかし彼らにしても、アジアの再征服を唱えているわけではない」と述べているのだ。

このあたりは、さきほどの毎日新聞に出た在日の外国人ジャーナリストと五十歩百歩のイマイチの認識というしかない。
「南京虐殺」も「慰安婦強制連行」も、共産圏内の「語り部」による一方的「証言」を鵜呑みにした朝日記者による宣伝工作によって「定着」したと見る見解がもはや有力であろう。

もちろん、南京に於ける捕虜虐殺などがゼロであったというわけではない。しかし、少なくとも、ユダヤ虐殺やソ連のカティンの森の虐殺のような、組織だっての殺戮ではない。その違いは理解してもらいたいものだ。

ところで、そんな朝日だが、やはり中共は庇いたいみたいだ。2014・11・13日付け(12日発行)の「夕刊フジ」で、花田紀凱氏が、11・2付け朝日朝刊が「120隻中国漁船か」との見出しで報じていたことを批判していた。
中国漁船であるということは明々白々なのに「か」がなぜ付くのかと? 
あくまでも中国のイメージを損ねるようなことをしたくない、断定を避けたい朝日整理部の姑息な体質がうかがえる。花田氏は、いつものように読者広報室に電話して、なぜ「か」が付くのかと質問しているが、官僚的答弁に終始したようで、その経緯を書き、 「朝日の改革はまず、読者広報からやってくれ」と結語している。同感だ。

この日の夜(11・12)のNHKのクローズアップ現代にも、なんと、ちゃんとした中国ウォーチャーである富坂聰氏(拓殖大学教授)が、なんとなんとNHKに出演し、小笠原の珊瑚礁「密猟」問題に関して「正論」を展開していた。これも新会長のおかげか?
珊瑚礁といえば、KY事件虚報報道で脛に傷を持つ朝日新聞なら、社説で、「密猟漁船、銃撃してでも撃退せよ」と社説で主張してもおかしくないだろうに‥‥。
ともあれ、朝日、中共に対しては、遠慮してモノをいうくせがある。

2004年11月10日の夕刊でも、朝日以外の新聞は中国原潜の日本領海侵入事件を一面トップでこう報じていた。

毎日新聞「中国?潜水艦、領海に」 
東京「中国?潜水艦が領海侵入」
 読売「中国?潜水艦領海侵犯」と。

さすがに、その時点では中国とは完全には識別できてないので「中国?」とはなっていたが、 「領海侵入」は明々白々なので、当然「領海」という見出しになっていた。

ところが、朝日だけは、一面トップではなく、一面左隅に「沖縄周辺に国籍不明潜水艦」との見出しで報じていたのだ。

「中国?」とすることもできずに「国籍不明潜水艦」とし、しかも「領海」と書かずに「沖縄周辺」と書いていたのだ。そんなに中共を庇いたいのか? 中国が「平和勢力」であるというイメージを損ないたくないのか?

そして、翌日の11月11日朝刊になっても、朝日は、一面真ん中で「中国原潜か」と疑問形で書いている。 「か」があるのだ。

そのほかの見出しは「海上警備行動」「領海離脱後に発令」とある。

「領海侵犯」という言葉を使うことなく、中共を庇う姿勢で、当時も今も一貫しているのかと疑われても仕方ない卑怯な見出し操作を行なっているのが朝日新聞の「伝統」なのだろう「か?」。





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