古本虫がさまよう 「代返」ならまだしも、検便の時に「代便」は絶対してはいけない?
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「代返」ならまだしも、検便の時に「代便」は絶対してはいけない?
(2014・10・28・火曜日)




ハマザキカク氏の『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』 (中公新書ラクレ)を読んだ。
社会評論社というリベラル系(?)の出版社の編集者もやっている著者による「珍書」紹介本。
彼の担当した本にも「珍書」は多くて、『エロ語呂世界史年号』などは傑作だったから本欄で紹介したこともあった(末尾に一部再録)。

ゲロを写した写真集とか、いろんな珍書が出てくる。ううむ、読んでみたいと思う本は若干ある程度? 

ハマザキ氏の本の中で紹介されている珍書の中で、たまたま読んだことのある本としては、『大研究 動物うんこ図鑑』 (国土社)と『紅色新聞兵士 ある中国人写真家の文化大革命をめぐる彷徨』 (ファイドン)があるぐらいか。

『紅色新聞兵』は珍書といっても、文革時代に、公的機関にいた著者(李振盛)が、つるし上げされている被害者たちを撮影していた写真を集めた貴重なもの。たしか、週刊誌で立花隆氏が紹介していたのを見て、神保町の中国関係書物の専門店ですぐに買って読んだ記憶がある。

国土社編集部編の『大研究動物うんこ図鑑』 (国土社)は、ゾウやらキリンやらさまざまな動物のうんこの写真などを掲載した本。見た目に人間とそう変わらないものも。まぁ、子ども向け? 

そういえば、家人の関係者で、検便する時、ウンチが出なくて、仕方なくペットの犬のウンチを入れて出したら、至急再検査、精密検査を受けるように通知があったとか。代返ならまだしも大便ならぬ代便は絶対してはいけない。それも親子や兄弟間ならまだしも、獣姦めいた間違いは? 神の道に反する?

それにしても、共産主義国家を単細胞的視点から礼賛した、大内兵衛の『社会主義はどういう現実か ソ連・中国旅行記』 (岩波新書)や寺尾五郎の『三十八度線の北』 (新日本出版社)や、レーガンの軍拡は危険だ、西側の軍縮こそが肝要だと説いた坂本義和氏の『軍縮の政治学』 (岩波新書)も、迷著というか珍書といえるのではないか。もっとも、以前も論評したように、坂本氏の晩年に出た岩波新書の上下二冊の自叙伝本などを見ると、若干の軌道修正もなきにしもあらずではあったが……。

2012/02/24(金) 05:28:46
 2012年2月20日付東京新聞夕刊に社会評論社の「珍書プロデューサー」が紹介されていた。その名は濱崎誉史朗さん。31歳とのこと。彼が担当した本が何冊か紹介されているが、本欄でもすでに書評ずみなのが、江口五郎氏の『エロ語呂世界史年号』。著者名、書名からしてハイド本?

 
帯に「エッチな事ばかり想像して年号が頭に入らない諸君!」「究極の珍珍書!」とある。「早漏(早稲田)・包茎(慶応)・情事(上智)対応」とも。要はダジャレがエロネタになっているところがユニーク。
例えば、天安門事件(1989年)の覚え方としては、1989は「イク~!」「バック」からっ--となり、天安門は「(バックからっ)て、あ~ん、もう」となり、民主化は「見透か」されているみたいと。解任されたチョウ紫陽は「調子よ」すぎて「懐妊」しちゃうよ、と。「こう巧み」に江沢民に攻められると……と。
万事こんな感じだ。これで入試は大丈夫?
この本が凝っているのは、カバー装幀を、山川出版社の「世界史用語集」と瓜二つにしているところだ。カバーの色にブルーが使われたりしているのも同じようだ。
   かつて「星の王子さま」のパロディ版の「ポルの王子さま」(ニトリア書房・カジノ=リブモンテーニュ作)というエロ本の装幀が、地球を乳房に見立てつつ似通ったものにしていたことがあったが、それと同様の造りである。「ポルの王子さま」は古書価格高騰で入手困難本であるが、二見書房あたりで復刊してもらえないものだろうか。


 その他にもこの前本欄で紹介したばかりの『世界軍歌全集』も彼の担当本とのこと。『世界飛び地大全』も昔読んだ覚えがある。

 見落としていた、いんちき番長&加藤アングラ氏の『いんちきおもちゃ大図鑑』も入手して一読した。サブタイトルにもあるようにドラえもん(トラえもん?)など「中国・香港・台湾・韓国のアヤシイ玩具」をカラー写真と共に紹介分析解説した本だ。
 本物に比べると、なにかオカシイ、アヤシイグッズが紹介されているが、こうしたコレクションをすること自体が、非常に「価値ある」こと。そうしたニセモノがやがてホンモノを凌駕することもありうるだろうから。

 とりわけ、『いんちきおもちゃ大図鑑』の著者が、企画を提案した編集者(濱崎誉史朗さん)に初めて逢った時の回想が面白い。

 まずは「この度はいんちきオモチャの本を弊社から出版出来ないかと思い、メールをお送り致します」といった定番のお誘い。ネット詐欺の類かと思って会ってみたら、それは確信に! というのもその編集者は「ロン毛でヒゲ面、ダボダボのズボンにサンダル履き。最初の打ち合わせだと言うのにペンもノートも持ってきていなかった」からだ。
「コレは間違いなく詐欺だ。登録料名目で金品を要求されたらすぐに逃げ出そう」と。
だが……、よく考えれば、自分と同じ恰好の人ではないかと。いままで似たような企画を持ってきては消えていったが、その相手はスーツ姿で大人の恰好をしていた。もしかしたら……と。

 社会評論社に対する小生のイメージは、どちらかといえば左派系出版社というものだった。が、以前、この出版社が、アイノ・クーシネンの『神はその天使を破滅させる スターリン体制に生きて』という本を1990年に訳出したことがある。コミンテルンのメンバーだったり、日本に滞在したり、迫害されたりしたことのある女性の自叙伝であり、面白いものがあった(と記憶している)。が、これが著作権がらみで問題作であった。平凡社が先に翻訳権を入手していたにもかかわらず、勝手に先行訳出したとかで、回収騒ぎになったと記憶している。幸い、僕はその本を刊行直後に入手しており、そのあと、1992年に正式に訳出された平凡社版の『革命の堕天使たち 回想のスターリン時代』と共に「保存」している。
 左翼出版社といえども、ロバート・コンクェストの『スターリンの恐怖政治 上下』を訳出した三一書房同様、ユニークな出版活動をしている点を評価してきた。

 そういうジキル的ともいうべき「お固いのがお好き」な出版社の中にあって、先のような「やわらかい本」も出しており、愛読してきたが、記事によると「もともとマルクス論など硬派な思想書を出していた出版社だが、これらの本で、会社のイメージも変わりつつある」「濱崎さんは、IT系の企業などを経て、二〇〇五年に同社の編集者として採用された」「『変なもののマニアを探して書いてもらうことが多いです。マニアの世界は、外から見ても、新鮮で面白い。個人の趣味の狭い世界でも、編集者として少しひいた視点を加えることで、多くの人が楽しめる形になる』」とのことで、なるほどと思った次第。
彼の作った本のコーナーを設置した書店もあるそうな。







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