古本虫がさまよう ハンガリーの養命酒は亡命酒だった? バーのある人生とは? 
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ハンガリーの養命酒は亡命酒だった? バーのある人生とは? 
(2014・10・27・月曜日)







2014・10・26の産経朝刊の訃報欄になぜか枝川公一氏の名前が出ていた。
記事では、8月15日に死去している云々と書かれていたが、なぜ今頃?(ネットを見ると、産経以外の新聞も、この日を境に訃報欄で報じている模様?)。 
というのも、本欄でさえ、「枝川公一さんが「敗戦の日」に死んでいたとは知らなかった」(2014・10・6・月曜日)と三週間前にすでに書いていたからだ。

もっとも、僕が枝川氏の死去を知ったのは、その時も書いたように「dancyu 」(ダンチュー・2014年11月号)を手にして、編集長がその事実を書いていたからだ。

ともあれ、産経でも著書として、『バーのある人生』 (中公新書)が紹介されていた。


バーといえば、この前、神保町の新刊書店で、古谷三敏氏の『BARレモン・ハート 26』 (双葉社)があったので購入し早速読んだ。これはマンガ。
「レモン・ハート」というバーのマスターを主人公にしたお酒ウンチクマンガ(大泉学園に著者が関与している「レモン・ハート」という実際のバーもあるそうな? 行ったことはないが。ネットで見ると、おお、大泉学園の古本屋・ポラン書房にも近い所にあるではないか。今度古本屋に寄った後に覗いてみようか? しかし、ネット情報によると、全面喫煙可能!? ううむこれではダメか? いや、初めて行く店は、開店と同時に入り、タバコ飲みがやってくれば速やかに去ることにしているから、一度目は我慢? 新宿御苑の行きつけの禁煙バーは閉店したし、もう一軒は禁煙ではないから、開店と同時に入ってタバコ飲みがきたらスタコラサッサと跡にするようにしているが‥‥)。

ともあれ、マンガは、ウンチクと同時に、「レモン・ハート」に集う常連客を中心に男女や親子や上司と部下などが織りなす人生模様のドラマが展開されるのがミソ。

26巻の最初のマンガが「亡命した酒」ウニクム

常連客の一人、フリーライターの松ちゃんに編集長から渡されたのが『ドナウの叫び』という本。その関連でハンガリーの薬用酒・ウニクムというのが出てくる。ソ連がハンガリーを支配するようになった第二次大戦後、このウニクムの創業家の面々は、レシピを隠し持ってアメリカに移住したという。ソ連崩壊後、創業家の子孫はハンガリーに戻り、工場も取り戻したそうな。
ハンガリーの古老たちは、ビールをチェイサーにしながら、ウニクムを飲むのが酒飲み通とのこと。薬用酒、つまり養命酒?

この『ドナウの叫び』は一読したことがある。その感想はすでに綴っており、以下,一部再録。


2011/06/21(火) 07:20:13
下村徹氏の『ドナウの叫び ワグナー・ナンドール物語』 (幻冬舎)を読んだ。これは実に面白い評伝だった。
 ハンガリーで由緒ある一族の子供として生まれたワグナー。彼は、幼少の時に祖父から日本の『武士道』 (新渡戸稲造)を教えられ読み、日本への憧れを抱くようになった。
 その後、美大に進むものの、戦争の時代となりハンガリーがナチスドイツの枢軸側に立ったために、軍人として戦場で修羅場をくぐり抜けていく。その中で奇跡というか神の見えざる手で九死に一生を得る。
 戦後、彫刻家、絵描きとしてかなり活躍をしていたものの、当時のハンガリーはソ連の衛星国として生きていくしかない情けない国家となってしまった。一九五六年のハンガリー蜂起でも、穏健派ではあったがソ連に抵抗したために追われる身となりスウェーデンへの亡命を余儀なくされてしまう。
 そこでは「仮の宿」として、自由はそれなりに得たものの、生き馬の目を抜くような「資本主義社会」で、自分の絵画を事実上タダ取りされてしまうような詐欺まがいの目にも遇ってしまう。そういう時に、日本人女性に絵画を教える仕事を得る。二人とも既婚者であったが、配偶者への不満もあり、互いに離婚して結婚することを約束しあう。一端は女性は帰国もする。離婚までの道筋も大変であったが、ようやく離婚が成立し、二人はめでたく再婚。その後もスウェーデンで苦難の日々が続きつつも、日本に戻り、益子焼きで有名な益子に定住しつつ、彫刻家としてさまざまな活動を行なっていく。
 この国境を越えた恋愛劇は、中里恒子の小説『綾の鼓』 (文春文庫)のようなドラマティックさを感じさせもした。
 「現代史」の中で「共産主義」という嵐に翻弄されたワグナーは、穏健な人柄でリベラルな優しい性格であったにもかかわらず、日本に来てからもハンガリー大使館からの圧力に怯える日々を一九八九年の東欧革命まで過ごすのを余儀なくされた。益子で自宅やアトリエを造る時も、車でやって来にくい細い路地の先の土地を求めたり、番犬として秋田犬を飼ったりしている。
 実際、怪しい車に突如追突されたり、自宅で嘔吐するような事態もあったというから、これは決して杞憂ではなかったようだ。亡命者や敵対する者を暗殺するのは共産主義者にとっては朝飯前のことで、ディスインフォメーションなどの情報操作ともなれば、南京や従軍慰安婦捏造合戦を見れば何の躊躇いも持たないのが共産主義国家である(共産主義者の執拗な「暗殺」工作は、文春新書の水谷尚子氏の『中国を追われたウイグル人 亡命者が語る政治弾圧』でも垣間見ることが可能だ)。
 
数年前に公開された映画「君の涙ドナウに流れ」でも紹介されていたハンガリーのマライ・シャンドールの詩が本書の冒頭に引用紹介されている。
「自由の国に生まれた者には、理解出来るまい。私たちが、繰り返し噛みしめる自由は、全てに勝る贈り物であることを」 自由世界で、貧困だの何だのと騒いでいる人達の語る「貧困」と、ワグナーが体験した「自由なき貧困」と、どっちがマシなのだろうか。



そのほかさまざまな酒(アイラ島のスピリッツとやら)が、『レモン・ハート』では紹介されていく。僕などはビールとワインとウィスキーぐらいしか飲まないから、コニャック、ブランデーなどになってくると名前も知らない酒ばかりだが。

昨夜は家人が出かけていたのと、近所のスーパーで駅弁大会があったので、松茸ご飯やら駅弁を二つ買ってビールやらスペインワインやら余市(オンザロック)で豪華な夕食?  

そういえば、この前、久しぶりに人形町水天宮にある「そよいち」に寄った。全席禁煙の店。ビーフかつ定食(税込・1800円)を食べた。半年ぶり? いや今年になって初めてか?
原則として、外食は1000円以下に抑えることにしているが、たまの贅沢。来秋の消費増税に抵抗するためにサイフのヒモは硬く縛るようにしているが‥‥。
やはり美味しいものは美味しい。しかも、タバコの悪臭が漂わないし、鼻から悪臭を垂れ流ししながら吸っている輩を見なくてすむ。
とはいえ、この店に入るまでの間、路上喫煙はむろんのこと、歩行喫煙もぞろぞろ(そのあと、ちょくちょくでかけている。やよい軒などでは、一番安いしょうが焼き定食(税込・580円)しか食べないが、そよいちでは、高めのビーフかつ定食のみ食べている。それぞれの店の伝統に合わせての選択?)。

そういえば、先日、半蔵門周辺を歩いていたら、ラーメン屋があった。ちょうど開店時間のようで、のぼりを出していた。窓にメニューが貼ってある。ふと、それを眺めていたら、店員が「いかがですか」と。入り口脇に灰皿があったのが、ちょっと気になったが、その分、店内は禁煙かなと思って「禁煙?」と聞いたら店内全席禁煙だというので入ってみた。
大盛り全具入りラーメンが980円。まぁまぁ。
店を出る時、出入り口に灰皿置くと、あそこで吸う奴が出てくる、そうなると、ドアの開き閉めの時に店内に悪臭が流入する恐れがあるから撤去したほうがいい、千代田区は路上禁煙だしと提言。さてどうなるか?

ところで、一昨日(土曜日)は途中でチャンネルを消した日本シリーズを、昨夜は駅弁(二つ)を食べ終えてからは、恐る恐るひやひやしながら拝見。やっとのことながらも、ホークスの勝利を確認してひと安心? 一勝一敗。
まぁまぁか。
まぁ、過去のデータからすれば、4勝3敗でホークスの三連覇(対タイガース)?
もう一杯、余市で「一人乾杯」したのはいうまでもない?


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