古本虫がさまよう 実質的に「建屋のない原発」を礼賛するようなタバコ会社による、マナー啓発のCMは認められるべきか?
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実質的に「建屋のない原発」を礼賛するようなタバコ会社による、マナー啓発のCMは認められるべきか?(2014・10・6・月曜日)






田中謙氏の『タバコ規制をめぐる法と政策』 (日本評論社)を読了。
関西大学法学部教授で、専攻が「環境法学」。その立場からの「喫煙の自由」への徹底的論難の書である。ほぼ共感。

「考えてみよう」と題して「喫煙の自由は、あらゆる時・場所において保障されるのか」といった小見出しがあって、それに対する考察が綴られていくという形式の本。一見、教科書的な項目の羅列でもあるが、考察は具体的で分かりやすい。もちろん、「註」なども沢山つく。

喫煙ルームの設置も「二重ドア」にしなくてはいけない理由も詳述されているが、日頃の我が持論と同じ。
「タバコ会社によるマナー啓発のCMは認められるべきか?」という項目では「営業の自由に対する合理的な制限と考えて、全面的に禁止すべきである」と結語。

確かに愛煙家はポイ捨てしないとか、子供や老女がそばにくると吸おうとしていたタバコに火を点けるのを止める‥といった啓蒙コマーシャルがかつてあった。全面的に禁止すべき受動喫煙、悪臭を嗅がす強要を、「マナー」レベルや個人の良心程度や相手が子供老人の場合のみに限定すればいいといった「啓蒙」はおかしい。こういう啓蒙広告は百害あって一利なしともいえよう。

ただ、マナー啓発のための広告も、もう少し進んだ考え方で作られれば必ずしも無意味ではあるまい。

例えば、半径百メートル内に人がいるところでは絶対吸わない、コンビニなどの店頭や100円駐車場での立ちどまっての禁煙も、公道などへの伝播がどれだけあるのかなどを指摘しながらなら「啓蒙」になるかもしれない。
喫煙は悪臭を完全に遮断する喫煙ルームか自宅(窓を締め切る)以外では許されないことを強調。たばこ税の一部で、そうした完全遮断型、二重ドアの喫煙ルームの設置に心がけています‥といった広告ならまだ許されるのではないかと。

著者の考察の中に、ハワイでの禁煙が比較的ゆるやかなのは人口密度の違いかという指摘があった。確かに、日本のひなびたところの田舎なら、半径百メートルに人がいない空間はいくらでもあるだろう。都会ではそうした空間はめったにない。

駅ホームにしても、この前、上諏訪に行ったが、あっちのほうのホームにはなんと未だに「青空喫煙所」が設置されている。いくら田舎とはいえ、このあたりはまだ乗客も複数いるところが多い。設置はおかしい。そんなものがあると、特急の待ち時間にも吸う輩がいたりするが、その悪臭が待ち時間の車内にまで入ってくることもあるのだから。JR東日本もまだまだ?

ともあれ、日本たばこをはじめとする「喫煙派文化人」たちの屁理屈を論破する書としても貴重。

太陽黒点などの理由もあるかもしれないのに、なんでもかんでも人為的理由で地球温暖化が起こり、それが人類社会にマイナスしかもたらさないと決めつけるような問題を考える暇があれば、人為的思考力で転換可能な「完全分煙化」社会ないし「禁煙化社会」の実現のためにも、もう少し頭とカネを使うべきであろう。

飲酒運転が許されないのと同様に受動喫煙を強要する喫煙行為が許されないのは当たり前のこと。

「飲酒運転」も「受動喫煙強要の喫煙行為」も人間の意志の力でコントロールできることなのだ。こんな簡単なこともできないとは情けない。

完全分煙にしても、居酒屋のようなところだと註文を人が運ぶ。喫煙可能地域に店員が立ち寄ることは、その人がタバコが苦手だと大きな苦痛になろう。先に註文し、セルフサービスの店とて、机を拭いたりする作業は店員がする。
将来ロボットがそうした喫煙地域の接客もできるようになればともかく、人がやる以上、完全分煙とて問題だろう。

喫煙ルームの清掃などは、一時、閉鎖し、換気をやってから、マスクなどをして清掃するということは可能だから、被害や苦痛をかなり除去することもできよう。

マンションなどで、妻子がタバコを嫌うからとベランダで吸って良心的喫煙者ぶる人がいるが、周辺宅への伝播で他人には迷惑をかける可能性が高いことを認識すべきなのに認識できない人が多い。

昔、新聞の投書欄に、私の夫は優しいのよ、子供のためにタバコを吸うのは家の中ではなくて、いつもベランダに出ているから‥‥なんてバカな投書が載っていたことがあった。日本たばこの啓蒙広告もこのレベルが多いのは事実。
そうではなくて、ベランダで吸っていたら、周辺のお宅にまで迷惑を拡散しているという広告を作成すれば、それはそれで意味があろう。

マンガイラストを使った日本たばこのつまらない啓蒙広告(「たばこは、大人の嗜好品」と銘打って、雑誌などに15コマの啓蒙漫画を広告として出稿。JTパブリックリレーション部監修の 『大人たばこ養成講座』『大人たばこ養成講座2』 『「大人たばこ養成講座3」』 (美術出版社)を本欄で批判したことがあったが、これもバカとナントカは使いようで、田中謙氏に監修をしてもらって、もう少しちゃんとしたものにすればまだいいだろう。

でも、そういうつまらない広告費を、もっと価値ある、完全遮断型の喫煙ルームや喫煙スモーカー(バスのような自動車型の喫煙カー)を配置することに使うべきだろう。
携帯灰皿など御法度。それよりは携帯ファブリーズのような小型消臭スプレーを配布するほうがまだまし。

喫煙ルームも換気排気をいくらやっても、服に悪臭が染みつく(ことだろう)。そんな「マナーのいい喫煙者」であっても、そういう人が、電車の隣に座られると鼻が曲がる? せめて消臭スプレーでもしてくれといいたくなる。

コンビニなどタバコ店で、まとめ買いしたら一個つけるとか。人のいない所で火災を発生させることなくタバコを吸うのはご自由に。早く死ねば年金支給額も減る。ビンビンコロリではないが、定年まで何とかタバコを吸いながら「元気」に働き、そして定年になってすぐに死ぬのもまた人生であろう。個々人の自由でいいではないか。

リュックが都会のような人口密度の高い所では迷惑をかけるけど、山登りなどの時は人も少ないし、危機管理的にも両手が使えるのはいいこと。
タバコも田舎ならもっと自由に吸えるだろう。一軒家も都会のように密接していると、窓を開けて吸うのも御法度になりかねない。庭に出て吸っても迷惑をかける。田舎の家なら、その点、少しマシかも。

気の利いた図書館などは、出入り口に設置していた灰皿も撤去。敷地内は全面禁煙にしたりしている(昭和40年以前の本は一切貸出しないという親方日の丸官僚主義の中央区立図書館は、ほんの数年前まで、なんと京橋図書館などでは、館内に「喫煙所」を設置していたのだ。一応「ルーム」にはなっていたが、ドアは隙間だらけで、ドアを開閉しなくても悪臭が周辺に漂っていた。CDの貸出コーナーにいても臭かった。何度か抗議したことがある。近年撤去されたようだが)。こういう所は、館内喫煙所は撤去しても、出入り口周辺に未だに青空喫煙所を設置しているかもしれない(未確認)。図書館に行くのも命懸け?

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