古本虫がさまよう マッカーサーとニミッツの違い、辰巳栄一と服部卓四郎の違い、ウィロビーとういろう、もしくはウィロビーとはホイットニーの違い、どっちもどっちか、それとも前者がベターか? その違いが分かるかどうか?
2017 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month









マッカーサーとニミッツの違い、辰巳栄一と服部卓四郎の違い、ウィロビーとういろう、もしくはウィロビーとはホイットニーの違い、どっちもどっちか、それとも前者がベターか? その違いが分かるかどうか?
(2014・9・9・火曜日)






この前、少し紹介した田中宏巳氏(防衛大学名誉教授)の『消されたマッカーサーの戦い  日本人に刷り込まれた[太平洋戦争史]』 (吉川弘文館)を読了。

敗戦直後、アメリカが創り出した“太平洋戦争史”は、マッカーサーの島嶼戦が除外されたため、GHQ内部に対立を招いた。この確執から生じた「マッカーサーレポート」を検証し、今も残る太平洋戦争史の呪縛を解く。



占領初期にアメリカ側が作成した「洗脳」のための教材ともいうべき『太平洋戦争史』や『真相箱』に関して、著者は強く批判している。

「十分な裏付けもなく、長い年月にわたって築き上げられてきた近代歴史学の方法論を一切無視して書き上げた概史を、反論を許されない敗戦国の国民に強制的に『教え込んだ』ことは、勝者が自負する高い文明に泥を塗るようなものだ」「概史にしても歴史的評価にしても、一時でも流布すると、あとで誤っていることが明らかになっても、これを覆すには非常な努力と長い年月を必要とする。戦争終了からわずか四カ月後、全容の解明にこれから取りかかろうという段階で、信頼に足る資料の裏付けが何もないまま書かれた概史が、いったん勝者の強制力によって流布されてしまうと、あとでこれが強制的に押しつけられたものだという批判が出ても、新しい概史が出ても、読者は関心を示さないだけでなく、自分の知っているものとは違うとして後発の概史に反発する例は珍しくない」

 日本軍の直接関与による慰安婦強制連行の虚報が「一時でも流布すると、あとで誤っていることが明らかになっても、これを覆すには非常な努力と長い年月を必要とする」というのは、平成の今も日本が直面している歴史的ディレンマではないか―――――と紹介した。

アメリカにとって、太平洋に於ける日本との戦いは、陸軍のマッカーサー・ルート(ニューギニア・ソロモン→フィリッピン)と、海軍のニミッツ・ルート(ガダルカナル→ギルバート、マーシャル、マリアナ、硫黄島、沖縄)があった。
アメリカ国民の当時の太平洋戦争に対する印象としては、海軍の戦いのほうが強く記憶に残っていたようだ。硫黄島の決戦は、この前、日米合作で映画にもなったし。日本としては、出てこい、ニミッツ、マッカーサーと当時は囃し立てていたかと思うが、出てこないほうがよかった? マッカーサーなんかオーストラリアで、コアラを抱っこして日向ぼっこでもしていろと‥‥。

日本の新聞などに強制的に連載させた『太平洋戦争史』にしても、マッカーサーの作戦(ニューギニア、ルソン)への評価が低くなっているそうな。そして、米海軍中心史観故に、敵対していた日本海軍をある意味で持ち上げていたために、戦後の日本に「海軍善玉史観」まで流布するようになってしまったという。

戦争が終わったばかりの段階で、こういう杜撰な「戦史」を制作し「洗脳」したことは愚かなことではあったが、そうした米海軍偏重の動きは、その後「是正」されていくことになる。

そのあたり、日本軍の陸軍と海軍の対立同様に、米軍の間でも、陸軍と海軍との間にすきま風はそれなりに吹いていたようだ。そういう「対立」の史実をこの本は突いている。山本五十六も陸軍が嫌いだったそうだが、こういうのは、予算の獲得上の損得というかもはや感情論の世界にもなってくる。ネコとイヌとどっちが好きかなんて対立もあるのかもしれない(どっちも飼ったことがないので判断しがたいが、個人的にはネコよりイヌのほうがまだマシと思っている)。

マッカーサーの懐刀である、右寄りのウィロビーが、『太平洋戦争史』『真相箱』とは違って、ボスの活躍を中心にした『マッカーサー・レポート』を作成することになり、かつての日本の軍関係者(服部卓四郎など)の協力も得ることになる。
そして完成した『マッカーサー・レポート』だが、なぜか‥といったストーリーでもある。

それにしても、戦後のGHQの占領期に、反共右派のウィロビーがいたのは、日本にとっては不幸中の幸いともいうべきことだった。

そういえば、以前、小田原に行った時、薬屋もやっているところで、いわゆる「ういろう」が売っていたけど、これは食べ物としてはあまり好きではない(やはり守谷のパンがいい)。便秘にも効く「ういろう」もあるそうな? 便秘になやむ家人に買ってこいとも言われたが、駅チカの店では売れないと言われた。テクテク歩いて小田原城の先にある店まで行くべし‥と。ともあれ、ウィロビーは容共リベラル臭かったホイットニーよりはいいね?

それはさておき、日本の旧軍人(服部など)を活用した、このあたりの動きは、湯浅博氏の『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』 (文春文庫)や阿羅健一氏の『秘録・日本国防軍クーデター計画』 (講談社)にも出てくる。併読がおすすめ。

スポンサーサイト
 | 軍事  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1709-1e1bb090

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ