古本虫がさまよう 性犯罪者は線路を駆け抜ける?
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性犯罪者は線路を駆け抜ける?
(2014・9・2・火曜日)







鈴木伸元氏の『性犯罪者の頭の中』 (幻冬舎新書)を読んだ。
著者はNHKの人。 『加害者家族』 (幻冬舎新書)という本も書いているそうで、その本を読んだ受刑者(性犯罪者。小学生から成人女性まで十件以上の性犯罪を繰り返した)から、加害者の心理を綴った手紙が来たのがきっかけで、本書(『性犯罪者の頭の中』)が生まれたという。

性犯罪といえば、性欲でムラムラしてとか、成人映画を見たあとにムラムラして思わず強姦‥といったイメージが強いが、彼の場合はそうではなく、ゲームのような感覚で、そうした性犯罪を繰り返していったとのこと。

とはいえ、矛盾するようだが、ネットのポルノ情報にはまっての影響も受けており、結局はムラムラがたまっていっての暴発とも取れるのではないかと僕は思った。こういうのは複合的要因があるのだろう。単一動機ではあるまい。人間の心理は複雑怪奇、表と裏のジキルとハイドどころか、三様、四様にもなりうるのだから。

著者は、直接インタビューもしたり、手紙のやりとりを行なったり、専門家に尋ねたりしながら、彼をはじめとしてさまざまな性犯罪者の意外な心理を解きあかしていく。

捕まらないためにどうするか、自分の好みのタイプをどう探すか等々‥。最初は高校生を狙ったものの抵抗され失敗。ならば、小学生なら抵抗も少ないからとやってみたら成功‥。中学生でも大丈夫‥、ならば成人女性でも‥とエスカレートもしていく。
襲う対象は原付バイクで自宅周辺を周回し物色し、あとをつけていく。塾や稽古事などの生活スタイルを観察し、時にはポストの郵便を盗んでプライパシーを覗く‥‥。結婚式間際にもそんな犯罪を行なう。

覗きや痴漢や局所を見せびらかす‥‥。社会のタブーに挑戦するというか、ある種の知的好奇心からの性犯罪もある。

先の受刑者にしても、かつての成人映画などの代わりにネットのポルノ動画などの闇サイトにはまったために、風呂場の覗きなどをちょっとやってみようかなという気になり、第一歩を踏み出したという。のぞきからデジタルカメラで撮影、やがては動画を撮影するまでに。自分の犯行を撮影したビデオを見ることによって、新たな犯罪をしなくてすむようになればという気持ちもあったようだが、捕まるまでそれは続くことになる。
懲役を経て、社会に復帰しても、また再犯してしまうのではないかとの不安に陥る性犯罪者もいる。実際やってしまう者も。

最近も電車が遅れたりする原因の中に人身事故や車両点検のほかに、乗客が線路内に立ち入り云々というのがよくある。これが大体痴漢として捕まりそうになった奴が、線路に降りて走って逃走するからのようだ。地上路線だと、走って逃げやすいのだろう。
ともあれ、そうした性犯罪者の矯正やら再犯防止のための日本のみならず諸外国の対策(本人の同意を経ての去勢手術実行‥など)が例示されている。

僕は見た事がないが(!)アダルトものでも、リアルに強姦レイプや痴漢プレイをするものもあるようだ。
そういうものを見て、代償行為として消化昇華(?)してストレス解消ができる人もいれば、いやいや、実際にやってみたい、強姦される女性は最後には喜んでいると思う性犯罪者も皆無ではないようだ。
本書でも、科学警察研究所の調査研究が引用されているが、「アダルトビデオを見て自分も同じことをしてみたかった」と答えた性犯罪者は、強姦を犯した少年では50%にのぼり、成人でも37・9%を占めているという。

本書は「加害者」の頭の中を覗くという視点で書かれている。被害者の側は、実体験を告白することはあまりなかろう。
例外として、実名で、そうしたレイプ体験を綴っているのが、小林美佳さんの『性犯罪被害にあうということ』 (朝日文庫)だ。
単行本で読んだのが数年前なので記憶が薄れているが、複数の男に拉致されるような形のレイプだったかと。犯人はまだ捕まっていない? カバーに全身をさらけ出して、かつ本名で書かれていた(失礼な言い方かもしれないが、見た目も綺麗な方だった)。

ともあれ、強姦致死などはやはり「死刑」「終身刑」「絶対無期懲役」しかない犯罪として罰則を強化すべきだろうし、性犯罪規定の法律が、「女子」のみを被害者と設定しているのも「男女平等」の観点からはおかしい(刑法第177条
暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、3年以上の有期懲役に処する。13歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする)。
逆セクハラや痴女という言葉もある以上、男性が被害者になることもありうるわけで、フェミニストたちもそのあたりの法律改正に声を高めるべきだろう。

以前、紹介したが、松江哲明氏編著の『童貞。をプロファイル』 (二見書房)の中に出てきた峯田和伸氏は、なんと、中学生の時に学校の女教師に「奴隷契約」を強要されていたという。初キスの前に「あれ(クンニ?)」をさせられたりしたという。スカトロめいた変態的行為もあったとのこと。
そのせいか、セックスになると萎えてしまって、それはできなかったという。
 結構美人で「つきみみほ」そっくりで生徒にも人気があったという。フランス書院文庫によく出てくるような爛れた世界を一年経験したそうな。
それって、雨宮慶氏の『女教師・失格』や高竜也氏の『淫女教師』に出てくる女教師ではないが、そういう年上の女として、少年をいたぶる危険な女教師が現実の世界にもいるのだ。 

もっとも「つきみみほ」似の女教師に対して、こんな性奴隷は嫌だといって逃げた後、そのセンセイは「夏休みに職員室で教頭とやってるってうわさが流れて」PTAで問題になって、二学期になるとお二人とも学校からいなくなったとのこと。年下&年上の男の「両刀遣いの女教師」だったのか?

しかし、峯田氏は、そういう中途半端というか強烈な「性」体験をしたがために、いろいろと後年精神的なトラウマも若干あったようだ。性被害に男も女もない?

この前、紹介したシェリル・T・コーエン-グリーン&ローナ・ガラーノ(柿沼瑛子氏訳)の『性の悩み、セックスで解決します。 900人に希望を与えた性治療士の手記』 (イースト・プレス)でも、性犯罪者の矯正にベテラン性治療士(女性)がチャレンジしたものの、薄気味さを覚えたとのこと。
やはり、性犯罪者や特異な性交渉を強要する面々は、男女共に「異常」なのか?


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