古本虫がさまよう 「森口尚史&吉田清治」誤報に見られる朝日の自省の弁の違いはなぜ?  慰安婦虚報誤報を心から反省するなら、朝日は日本のウィリアム・サファイア(古森義久、秦郁彦‥)を紙面に起用すべき?
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「森口尚史&吉田清治」誤報に見られる朝日の自省の弁の違いはなぜ?  慰安婦虚報誤報を心から反省するなら、朝日は日本のウィリアム・サファイア(古森義久、秦郁彦‥)を紙面に起用すべき?
(2014・8・7・木曜日)








僕が見た、2014年8月6日の朝刊各紙は、朝日の慰安婦誤報釈明報道(8・5)に対して、さまざまな視点から論じていた。
早くから吉田「証言」を批判してきた産経や読売は、社説でも取り上げ、朝日の報道を厳しい目で冷やかに論じていた(産経→「『強制連行』の根幹崩れた」「これでは訂正になっていない」。読売→『「吉田証言」ようやく取り消し』「女子挺身隊との混同も認める」)。

おれたちも最初はだまされかけたけど、途中から気付いて批判していた、朝日と一緒くたにしてくれるな…と。それは産経、読売の指摘する通りだ。「五十歩百万歩」ほど違うことを「五十歩百歩」扱いする昨日の朝日の報道はたしかにおかしい。

末尾に再録するが、森口尚史という人が、iPS細胞を使って臨床応用をした云々の読売スクープがかつてあった。読売をはじめ朝日など他紙も、「吉田証言」同様「森口証言」に騙されたものだった。しかし、嘘だと分かってから、朝日は「吉田証言」と違って、素早く「検証」報道をして、これまた、ウチは読売と違って‥と見苦しい抗弁をしていたものだった。まぁ、自己正当化もほどほどにしないと笑われる。

それはさておき、朝日の従軍慰安婦報道は質量ともに、他紙に比べて圧倒的に酷く劣るものであった。

一方、毎日は一面(「朝日記事国会でも検証も」「慰安婦問題」「石破氏が言及」)で取り上げているが、 「報道の自由懸念残す」として、朝日の誤報を半ば庇っている。

「報道の内容には、報道機関自身が責任を持つべきだ」として、安倍政権は「報道に対して政治が口を出す場面が目につく。民主主義社会で、報道の自由が保障されなければならないのは言うまでもない」と。

それはもっともな御意見だが、今回の朝日の誤報虚報は、20年以上前から指摘されていた。それが原因で、国際問題にまで発展していった。吉田証言が国連のクマラスワミ報告にまで事実として引用されることによって、今回の騒ぎになっていった経緯を考えると朝日誤報は意図的なものもあったのではないかとさえ思われても仕方あるまい(初期の誤報をすみやかに訂正した他紙と比べても! 国連関係者や告発者たちはさぞかし朝日を権威ある新聞と誤信し、愛読していたことだろうから)。

朝日的お得意針小棒大論法を適用すれば、こうした一連の報道には外患誘致の疑いさえ出てくる?

日本の国家国民の名誉を著しく傷つける誤報の数々に関して、国家の側がそれなりに批判的な調査するのは、因果応報、自業自得の面もあり、言論抑圧とは次元の異なる話ではないか。

新聞記者とて、痴漢をしたり犯罪行為をすれば逮捕される。意図的ともいえるような誤報虚報の数々に関しては、それなりの責任が伴う。「新聞だけがなんでもいえる自由な国ニッポン」では困るのだから。新聞も「第四権力」とさえ言われるのだから、自己検証が不十分な場合は、他の組織から適度な批判を受けるべきだろう。少なくとも議会での証言やヒアリングなどを求めても言論弾圧とはなるまい。

ともあれ、8月6日の朝日紙面は、識者の見解やらいろいろと提示されているが、さほどのものはなし。秦郁彦氏のコメント(但しちゃんとした「寄稿」)だけはまともな内容であったが、それ以外は、植村隆記者と「五十歩百歩」の認識を提示することによって、朝日を事実上庇うタイプのものであった。

読売で坂元一哉氏が、 「吉田清治氏による常識外れの証言を裏付けもなく大々的な記事にしたり、慰安婦と挺身隊を混同したりするような、でたらめな報道をしたことこそが、議論を混乱射せ、問題の本質を見えにくくしたのではないか。朝日新聞はそのことも直視し、反省してほしい。ずっと以前から指摘されていた誤報だが、もっと早く検証し、誤りを認めてほしかった。そうしていれば、この問題でここまで日韓関係がおかしくなることはなかったのではないか」「この報道は日本の国益をすくなからず傷つける報道だった」と指摘しているが同感だ。

朝日もニューヨークタイムスがウィリアム・サファイア(故人)など、保守系コラムニストを定期的に起用しているのと同様に、毎月一度以上の割合で(できれば週一回程度)、一面トップ左に保守系コラムニストに執筆させることによって、バランスを取り事実上の誤報訂正の役割をもたせるようにすべきだろう。

古森義久、櫻井よしこ、秦郁彦、坂元一哉の各氏を週一で起用するぐらいの「健全な大人の感覚」を取り戻すべきだ。OBにも川村二郎氏などがいるではないか。川村氏を起用したら、もちろん、無料で朝日新聞を提供するのを復活すべきではあろうが?


2012/11/02(金) 05:40:14

2012年10月27日付け朝日新聞に「裏付け取材の甘さ反省」「iPS応用巡る誤報を各社検証」「朝日新聞記事に虚偽研究なし」などの小見出しの記事が出ていた。
森口尚史という人が、iPS細胞を使って臨床応用をした云々の読売スクープが、誤報であったのは間違いないようだが、読売以外の新聞も彼に関する記事を以前から掲載していた。朝日は、彼の投稿や研究成果を報道したことかあるが、その時の彼の肩書はウソではなく、またその内容は必要な手続きを踏んだものであり、報じていたものには、「虚偽研究なし」と少し誇らしげである?

しかし、森口尚史の「証言」を真に受けて、「裏付け取材」をせずに大々的に報道して誤報だったと判明した今回の事件を見て、すぐに思い出したのが、自分は済州島などで韓国人女性を慰安婦狩りしたと「証言」した吉田清治なる人物であった。森口尚史と吉田清治なる二人の「証言」はある意味で共通したものがあると思う。この吉田証言を麗々しく「真実」として紹介した朝日は、はたして読売を嘲笑できるのだろうか。

吉田は『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』 (三一書房)、『朝鮮人慰安婦と日本人』 (新人物往来社)なる本を出している。この二冊の本がきっかけで「朝鮮人強制連行」説が浮上し、今日にいたっている。
2007年8・16&23号の週刊新潮が、「米で非難決議『従軍慰安婦』虚報は『この日本人』から始まった」でも報道されているように、この「吉田証言」が火付け役となり、後に頬被りするものの朝日新聞はこの証言を根拠に女子挺身隊が強制連行された、と書きつらね、その後、この問題は国際スキャンダル」となっていくのである。
 記事の中で、この吉田「証言」の嘘を解明した秦郁彦氏(現代史家)はこう語っている。

「ここまで従軍慰安婦問題が大きくなってしまったのは、吉田清治と朝日新聞のせいなんです」「彼の本には日時と場所が特定されていましたから、住民に『当時これこれこういうことがありましたか』と聞くと『この辺でそんなことがあったら大騒ぎだ。ない』ってみんな笑うんです。吉田の書いたことはみんな嘘なんです。調査した後、吉田に電話をして、『あれは小説だろう。自首しろ』と言ったんですけど、本人は『あれは嘘です』って虚構は認めたものの自首することは頑に拒みました」
(そんなフィクションだったにもかかわらず)「米議会調査局は吉田証言を『証拠』として扱い、慰安婦決議案の指針として昨年、下院議員に配っています。ところが、今年4月に調査局の同じ人間が作った報告書では吉田証言は削除されているんです。一行たりとも載っていないどころか、『強制連行はなかったようだ』という報告書になっているんです。しかし、議員たちは去年の報告書で頭がいっぱいになって今回の決議案に突っ走ってしまったんです」

一人の男の「嘘」を1992年1月23日付け朝日夕刊「窓」コラムでは「真実」だとして大きく紹介している。

吉田が「百人の警官といっしょになって村を包囲し、女性を道路に追い出す。木剣を振るって若い女性を殴りけり、トラックに詰め込む」「女性たちは陸軍の営庭で軍属の手に渡り、前線に送られていった。吉田さんらが連行した女性は、少なくみても九百五十人はいた」「マスコミに吉田さんの名前が出れば迷惑がかかるのではないか。それが心配になってたずねると、吉田さんは腹がすわっているのだろう、明るい声で『いえいえ、もうかまいません』といった」 と。

このコラム、当時の論説委員さんが書いたようであるが、今と違ってフルネームはなく「畠」というお名前だけ。それにしても…。

秦氏の『昭和史の謎を追う 下』 (文春文庫)でも、吉田「証言」の虚構性については詳述されている。秦氏も現地取材をしているが、とうの韓国人ジャーナリストが強制狩りをしたという済州島で取材し、「でらため」だとみなして報じている事実が指摘もされている。

要は一人の「詐話師」の「証言」を信じ込み、それを「事実」だと報じたものの、他者の追加取材などで、「証言」の矛盾が指摘され、「嘘」と判明したにもかかわらず、その誤報・報道責任を自省もせず、頬かむりして過ごしているのが、朝日の慰安婦報道といえようか。とても読売を嘲笑はできない?

それにしても、慰安婦問題では、「吉田証言」同様、虚構の世界を報じた朝日記者・植村隆の報道責任もさまざまな人に追及されているが、これも無視している。

同じ朝日社員であった本郷美則氏が、「ウイル」(2012年11月号)で、彼&古巣に対する公開質問状を書いている(「『従軍慰安婦』を捏造した朝日新聞植村隆記者への公開質問状」)。吉田清治の本や植村隆記者による「自作自演」的慰安婦報道記事(1991・8・12東京版、8・11大阪版)の誤りなどを、ここまで追及されても、自己検証をして過去の「誤報」を訂正しないとは? 反論もしないとは?「裏付け取材の甘さ反省」とならないのは何故なのか? 



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