古本虫がさまよう 東京都区立図書館は本を買いすぎる? 同じ本は、二冊以上は買わない武雄市図書館を見習え?
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東京都区立図書館は本を買いすぎる? 同じ本は、二冊以上は買わない武雄市図書館を見習え?
(2014・8・3・日曜日)








『ず・ぼん 図書館とメディアの本 19』 (ポット出版)を読んだ。
TSUTAYAが運営している公共図書館として話題の武雄市図書館館長のインタビューなどが収録されている。
読んでいて、おやっと思ったのが、『祈りの幕が降りる時』(東野圭吾氏)や『ロスジェネの逆襲』(池井戸潤氏)のような、どんなに売れ筋の本でも二冊までしか置かないという方針。

「公共図書館はいくら売れ筋だからといって十冊、二十冊も仕入れないと思います」と杉原館長がコメントしている。聞き手が、いやありますよと反論。

この図書館は、スターバックスや新刊を売っているTSUTAYAが併存しているから、売れ筋の本で、かなりの順番待ちとなれば、買ってくれる人も出てくるかもしれない。ならば、出版社も筆者も「無料貸出図書館」への苦情は減るかもしれない。
しかし、聞き手が指摘した通り、この本、都内の図書館で検索してみると‥‥。

『祈りの幕が下りる時』(東野圭吾氏)は(本のほうの「降りる時」は誤植。正しくは「下りる時」)、2013年9月の刊行本。一年前に出た本だが、本日(2014・8・3朝)の検索では以下の通り。

ケチで、本の蔵書が少ないのを誤魔化すためにか(?)、千代田区勤務者にはたったの5冊までしか貸さない(住民でも10冊までの)千代田区立図書館でさえ、なんと4冊保有。そして予約は145件だ。

これまたケチで、昭和40年以前の本は一切館外貸出はしない、また一般貸出は利用者本人にさせるようになった中央区立図書館は17冊も保有。予約は336件

どうでもいいハウツーものの本でも複数買うという、財政的に余裕があるのかどうか知らないが、毎週月曜日は休み、なおかつ月一回は休むという昔ながらのノンビリ江東区立図書館はなんと48冊も保有。予約は650件。

『ロスジェネの逆襲』は2012年6月の刊行だから2年前。
千代田区は6冊保有で108件予約。中央区は11冊保有で156件予約。江東区は45冊保有で248件予約。

そのほかの区立図書館も似たような冊数であろう。

こういう数字を見ると、出版社や筆者は、「図書館さんよ‥‥」といいたくもなるのでは? 

もちろん、図書館のお買い上げ冊数は「有料」であろうが‥‥。それにしても、予約人数の凄さ。

一冊、二週間借りられて、次の人が取りにいくのは通知されてから一週間以内。早く読む人もいるだろうが、最大限、一冊の本は3週間ほど手元&図書館で「流通」することになろうか。

平均すると2週間前後。一年間52週間だとすると、一年内に読めるのは一冊あたり20~30人ぐらい。予約番号がそれ以上の人は、借りて読むのに、一年以上かかることになろうか(刊行して一年以上経過すれば、新刊書店でなくてもブックオフにもあるだろうが、買わないんだろうか、娯楽小説は?)。

この点では、千代田区立図書館が偉い? 4冊と6冊だから。江東区なんて、ちょっと考えられない冊数? いやはや‥‥。刊行してからこれだけ時期が経過していてもこの予約数。一冊あたりに換算するとまぁ、1年以内に読めそう? しかし、刊行直後はもっとスゴイ予約数だったのでは?

また図書館によっては、人気本に関して、「寄付」を呼びかけてもいる。善意の人が、買って読んだ本をブックオフにも売らずに図書館に献本していることもありうる。やはり、そういうことはしないで、せめて古本屋に売るほうが、著者も出版社も納得するのでは?

週刊誌や月刊誌が次の号が出るまで館外貸出はできないのと同様、新刊本も、文庫なら、次の文庫が出るまで館内読書のみにするとか、単行本も奥付の刊行月日から一カ月までは館内閲覧のみ認めるとかすべきなのかもしれない。

読書の自由、図書館の自由を侵害することもなく、また館内なら読むことも可能ならば、これまでとは大きく変わらないのだから。

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