古本虫がさまよう 大東亜解放史観に屈して転向した「英国戦争博物館」?
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大東亜解放史観に屈して転向した「英国戦争博物館」?
(2014・8・2・土曜日)









朝日新聞(2014・7・30朝刊)に面白い記事が出ていた。
英国ロンドンの「戦争博物館」が新装オープンしたという。 「多様な視点戦争再考」「日本兵の人間性描く」「賛美も指弾もせず」…といった見出し。

十数年ほど前に、英国には何度か出かけたが、その都度、この「戦争博物館」には寄った。たしか、夕方になると「無料」で入れるということで、その時間帯に足を運んだこともあった。

入口前庭に砲身があったのは記憶しているが、改装しても、それはそのままのよう。
空襲を体験するコーナーがあって、そこに入ると、真っ暗な防空壕のような中で、敵機襲来を伝えているかのようなラジオから流れる緊張した音声を聞きながら、最後には座っていた椅子が爆撃の振動であろうかグラグラと揺れたこともあった。ちょっとリアルな設備に感心した。

何処の国でも、自国教科書で自国の悪口を一方的には述べ立てないように、戦争博物館の類も、おおむね、勝った勝ったとか、酷い目に遭った遭ったとか並べ立てるもの。

僕が見た「英国戦争博物館」も、シンガポールで日本軍に降伏したような負の史実に関しては、軽く触れている程度だったと記憶している(少しあやふやだが)。日本人なら誰でも知っている(?)、向こうの敗軍パーシバル将軍の惨めな姿(?)、イエスかノーかさっさと答えろ云々の写真もなかったかな? 

朝日の記事も、博物館が設立された「当初は英軍を英雄視する傾向が強かった」が、今回は第二次大戦コーナーでは、ゼロ戦の機体も置かれているという。日本兵士の出征の寄せ書きが記された日の丸なども展示されている。公共プログラム部長のサマンサ・ヘイウッドは、 「(日本人の)人間性を盛り込みたかった。旗の持ち主だった日本兵も人間で、無事の帰還を祈る家族や友人がいた」ということを示したかったと。
そばにはユニオンジャックも置かれているが、キャプションとしては「英国やほかの欧州列強は、日本にアジアの奪われた植民地に戻った。だが、戦争の混乱は、独立の要求を含む大きな変化をもたらした。帝国による統治の時代は終わった」と記しているとのこと。

ヘイウッドは、 「我々は勝ったつもりだったが、大英帝国は消えざるを得なかった。これもある種の降伏だ」と指摘しているという(今頃気付いたか? レパルス、プリンスオブウェールズを日本は開戦早々撃沈し、チャーチルを絶句させたものだった。その時点で、英国帝国主義は、すでにアジアでは消滅していたのだ!!!と、アジアの日本の少年はもう四十数年前に「大英帝国は消えた」ことを知っていたよ?)。

そのほか、原爆に関する展示もあるとのこと。悲惨さにはさほど触れてはいないが、かといって、戦争終結を早め多くの命を救ったという正当化論もないとのこと。まぁ、そのあたりはいろいろと見解があろう‥‥。「結果として」‥‥は。

先の部長は「異なる視点、思考の材料を提示したかった。多くの問いに対し、まだ答えが見つかっていないから」と答えたという。まぁ、一応、それは正論だ。

朝日やNHKの報道の中には、コメントの切り貼りがよくあるので注意する必要があるかもしれないが、この記事(ロンドン特派員・梅原季哉氏)は、おおむねちゃんとした内容だと感得した次第。

英国もやっと「大東亜戦争」解放史観(?)の一部を容認するようになったか?
 
日本は中国などとの戦争では、相手国土内に侵攻しているし、加害者としての責任はかなりあるだろう。

しかし、英米オランダなど白人国家との戦争に関しては、相手国の「本土」を攻撃したわけではない(ハワイはともかくとして、カリフォルニアへの空襲は無理。潜水艦による組み立て飛行機での「空襲」はあったけど?  もちろん欧州まではとても無理? もっともオーストラリアはあと一息で本土占領だったかな? ちょっとダーウィンの空爆はしたっけ。ポートモレスビーが攻略できれば…。サンゴ海海戦で勝っていれば……残念?)。

所詮は、欧米列強が「植民地」にしていた地域(フィリピン、ホンコン、シンガポール、ビルマ、インドネシアなど)を攻撃し占領しただけだ(ハワイも植民地といえば植民地。オーストラリアももともとは原住民を追いやっての「植民地」か?)。

そこで捕虜になった白人の民間人など、いろいろと不遇もあっただろうが、あなた方はなぜ、そこにいたの? 何をしていたの? アジアの民に対してどういう搾取をしていたの‥と問い質すことも、言い返すことも日本人には可能なのだ。

英国人がアジアに与えた苦しみと同じような痛みを味わったとすれば、要は因果応報、自業自得と諦めもつくだろうに。
同様に、満洲などにいた日本の民間人にもいろいろと問い質すことは可能だろうが、戦後、平時になって、そうした民間人を含めて、降伏した国の軍人などを拉致監禁して強制労働を行なったソビエトという国の酷さは別格であろう。野蛮そのものだ。我々日本人も戦時中「野蛮」なことを多々しているが、その点は、負けたということもあり、戦後の「野蛮」とは無縁である。

戦時において、捕虜虐待などがあり、それが責められるのは仕方ないが、ソ連のそうした戦争犯罪以前の人道に対する罪がきちんと処罰されていないのはおかしい。

ともあれ、日本の靖国神社の遊就館も、ある種の戦争博物館であろう。僕は、何年か前に見学した程度。反米的だとか、いろいろと言われたりもしたが、おおむね、パネルによる展示で、その歴史解釈に関しては論争もあるかもしれないが、一つのそれなりの見解であったと思うし、少なくともおどろおどろしい蝋人形などはなかったかと。
最後のところで、靖国に眠る兵士たちの顔写真がずらりと並んでいるのを見たが……。こういう写真コーナーは、文明国家の人々ならば、戦勝国側であっても、何らかの感銘を与えうるのではないかと思う。

その点、実際に見たことはないが、報道などで仄聞する限りにおいて、中国や韓国などの「戦争博物館」の類は、ただ、ひたすら「被害」を強調するばかりで、また、その展示内容もいささか品がないというか、即物的で、また歪曲というか針小棒大というか、一方的な視点からのものが多いようだ。南京大虐殺館にしても……。

そのあたりを触れているのが、産経新聞の記事(2014・7・31朝刊)。阿比留瑠比記者によると、韓国の「慰安婦歴史館」は、慰安婦は5万から30万であるとか荒唐無稽な数字が堂々と展示されているとのこと。秦郁彦氏の研究では、慰安婦そのものの総数が2万人ちょっとで、朝鮮人はそのうちの2割程度であったというのに…。しかも、強制連行といったカタチではなく、女衒などの募集がほとんどであっただろうに‥‥。

ともあれ、これは民間施設なのかもしれないが、歴史の歪曲というか、一方的な見解を羅列しただけの煽動館のように思えてならないが、そういうところに、日本から親子で見学に行こうということで、大分県教祖がいろいろと画策していたという(以下産経のネットの記事引用)。


「慰安婦ツアー」違法に募集 大分県教組、中学生ら対象に韓国側の一方的主張学ぶ 観光庁が指導
(産経)2014.7.22 08:01 (1/2ページ)[「慰安婦」問題]
 大分県教職員組合(県教組、大分市)が旅行業法に基づく登録を受けず、新聞広告で「慰安婦」問題の関連施設を見学する韓国旅行を募集していたことが21日、分かった。旅行の募集や代金の徴収といった旅行業務は登録を受けた旅行業者しか行えないと規定した同法に違反しているとして、観光庁は改善するよう指導した。2年前から同様の募集を行っており、違法行為は3回目となる。
 広告は今年5月8日、大分合同新聞に掲載された。「親子で学ぶ韓国平和の旅」と銘打ち、7月25日から2泊で「日本軍『慰安婦』歴史館」などを見学すると明記。県内の中学生と保護者を対象としていた。
 県教組によると、旅行は県教組が企画し、大分航空トラベル(大分市)が手配していたが、申し込みの受け付けや旅行代金の徴収などは県教組が行っていた。
 旅行業法施行要領は「旅行業者以外の者が申し込みを受け付け、旅行代金を収受する行為は無登録営業となる」と明記しており、観光庁は同法に違反しているとして大分航空トラベルと県教組に改善を指導した。
 大分航空トラベルと県教組は参加者に募集や契約形態が違法だったことなどを通知。旅行は予定通り実施するとしている。……



韓国や中国の場合、公共の館でも、似たような「歴史歪曲」「歴史修正」が行なわれているようだ。都合のいいイデオロギーに拘泥し、それに迎合する自称インテリが日本には多いのだろう。

つくる会などを批判しつつも、韓国内のあまりにも自尊的な動きにも批判的な、韓国人の朴裕河氏の『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』  (平凡社・2006年刊行の単行本版)を最近、遅ればせに読んだが、こういう中道リベラルな人の存在は貴重といえようか。ただ、こういう人でも「慰安婦」と「従軍慰安婦」の違いをいま一つ理解していないようだ。

つくる会などは、強制連行された「従軍慰安婦」はいなかったと言っているだけであり、「慰安婦はいなかった」とは言っていないはず。そのあたりの混乱が見られるのは残念だが、ともあれ、この本を一読すると、まぁ、韓国側のあまりにも狭量な偏狭なナショナリズムのほうに問題が、よりあると感じるのではないか。

たとえると、日本が元前科(痴漢で逮捕されて囚役)のある犯罪者であるとしても、刑務所に入り出所した後は更生し、元被害者にも賠償金を払い支援もしてきたのに、まだそれでは不十分だ、もっと払え、お前は「元強姦魔な」んだからと、本人の自宅前でがなりたてているシーンが目に浮かんでくる。
「痴漢」は犯罪、褒められない行為ではあるが、それを針小棒大して、「強姦魔」と言い立てて、 出所しているのにまだ追及するというのは単細胞の正義漢ならではの傲慢?


いい加減にしろよ、といいたくもなる? いい加減にしろよというと、悔い改めていない、ケシカランとますます吠える。
出所して真面目に働いているのに、その職場の前にいって、「あいつは元強姦魔です」とがなりたてる。

そもそも「性奴隷」というのは、戦後になって、ソ連兵士などの被害を受けた日独の女性に与えられるものであろう。その実態は若槻泰雄氏の『戦後引揚げの記録』 (時事通信社)や、ルートアンドレーアス・フリードリヒの『舞台・ベルリン 占領下のドイツ日記』 (朝日選書)、アントニー・ビーヴァーの『ベルリン陥落1945』 (白水社)などに詳しい。

強姦、レイプとはこういうことを言うのだ。日本軍もアメリカ軍も韓国軍も戦地や占領地で、一部兵士がやったこともあろう。しかし、ソ連軍兵士は「戦後」「平時」に組織だってやったといえるのだ。

こういうのを、相手・加害者がソ連だとなると、見て見ぬフリをするのが、ソ連を祖国とみなす偏狭なナショナリスト(進歩的知識人・容共リベラル)たちなのである。そのくせ、そういう人が一番、「戦時中」「戦前」のことをことさら取り上げて未だに海外に出かけて騒ぐ?

英国人元捕虜にも、いろいろと騒ぎ立てる人もいた。自分が植民地にいて、さんざん悪いことをしていたという自覚もなく、日本軍につかまって虐待された、補償が不十分だった‥もっと寄越せと。

どこの国にもそういう人は、一部はいる。しかし、国家の指導者たちが、そういう感情論にばかり耳を傾けていたら、おかしくなる。少なくとも英国は戦後処理問題に関してはまだ理性的であったというべきか。

ともあれ、靖国神社の遊就館とて、民間施設。その展示に関しても、少なくとも中国などの様な歪曲はないといえるが、一部、針小棒大なものがあったとも言われてもいた。岡崎久彦さんのような人が、靖国の展示に関して批判的なコメントを出していたこともあったから。

中国韓国関係者も、もちろん遊就館関係者も、一度、新装なった英国博物館を見学し、己の館の展示の参考にしたらいかがだろうか? もちろん、逆に、助言することもあろうが。感情論を展開し、偏狭なナショナリズムを国家レベルで展開しているのは、どう見ても中国や韓国のほうである。

日本にもヘイトスピーチなどがあるといっても、そんなの欧米諸国内の一部の極右など「市民民間団体」と同じレベルの話。それとこれと(中韓は国家組織レベルにまで感情的ナショナリズムが蔓延)を同列視するのは、所詮は中韓を祖国とみなす人たちなのだろう。健全なナショナリズムを涵養すべし。

それはさておき、英国の戦争博物館、今度英国に行くことがあったら寄ってみよう。夕方以降の無料タイムはそのままだろうか? 
大英帝国博物館も、入口に「ここにある財宝の数々は、かつての大英帝国時代における我々先祖の傲慢な搾取、収奪によるものですが、結果として、該当国での散逸することを防ぐことになったともいえます。ご容赦ください」との表示をすべきであろうが? さすがに負い目があるのか、僕が訪問した時は、終日無料だった(今も続いていることやら?)。寄付を呼びかけていたが、こんな搾取館には一ポンドも払ってたまるかということで無視したものだったが、こちらも 改装する時があれば、その点もよろしく?

まぁ、戦勝国側も、戦後70年近くなって、少しは「民度」をあげていっているようで何より。パール判事が理解していたこともやっと少しは分かるようになってきたのだろうか?
韓国、中共も、英国並みの民度向上を期待したい?、

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