古本虫がさまよう 「慰安婦問題」は何が問題なのか?
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「慰安婦問題」は何が問題なのか?
(2014・7・17・木曜日)






熊谷奈緒子氏の『慰安婦問題』 (ちくま新書)を読んだ。著者は1971年生まれ。
「あとがき」をまず読むと、文科省の科学研究費の助成なども受けてこのテーマを研究し、北岡伸一氏(国際大学学長)の助言を得ているとのことだから、左翼史観的な本ではないだろうと思って手にした次第。

「慰安婦」「アジア女性基金」などをめぐる保守派、リベラル派などの見解や対立に関して、的確に分析批評しており、知識の整理にまず役立つ本だった。
また、戦争による被害に関して、国家賠償や個人賠償などが、戦後どのような歩みをしていたのか、日本のみならず諸外国の例も綴られており参考になった。

ただ、いわゆる「従軍慰安婦」強制連行論争に関して、発端となった吉田清治(詐話師?)の著作や、それを提灯持ちした朝日新聞や、慰安婦と挺身隊とを混同して報じたりした問題についての考察がまったくないのはちょっと残念。逃げたのかな?

挺身隊が慰安婦のような働きを強いられたというのは誤解であり、「組織的に挺身隊が慰安婦に充当された証拠はない」との指摘はあるが、その誤解を拡散する記事を書いた朝日の植村隆記者の「誤報」には触れていない。
逆に「女性国際戦犯法廷」などという、いささかイデオロギー過剰の「裁判劇」を真面目に考察しているのは紙面の無駄だったか? 
そうした日本のかつての「戦争犯罪」ばかりをことさら追及したがる勢力の背後に、北朝鮮支援団体などがあるという報道もある。その事実に関して、的確か否かの考察なども本書にあればよかったのだが、残念ながらそれもない。

以前、大沼保昭氏の『「慰安婦」問題とは何だったのか メディア・NGO・政府の功罪』 (中公新書)を読んだことがある。また、吉見義明氏の『従軍慰安婦』 (岩波新書)や秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』 (新潮選書)や西岡力氏の『よくわかる慰安婦問題』 (草思社。同社から増補新版の文庫版もある)などもある。そのほか、何冊か「慰安婦」問題を扱った本は読んできたが、いろいろな視点の本を読むことは大事。
その意味で、山際澄夫氏の『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』 (ワック)は名著。熊谷奈緒子氏の『慰安婦問題』 が取り上げていない論点を網羅している。もちろん、山際氏が言及していない点もあり、それは熊谷氏の本で知ることも可能。両書の併読をお勧めしたい。

ベトナム戦争に於ける韓国軍兵士のベトナム女性に対する扱いがどうだったかなどの報道も最近散見されるが、韓国も天に唾するようなことをやっているから、そういう墓穴を掘ることもあろうか?

ともあれ、戦時に於けるそうした「慰安婦」問題は、強制であれ、なんであれ、褒められた話ではない。ただ、中学生レベルの教科書などで、日本人だけがそんなことをしたかのように書いて「自虐的」に貶めるのはやはりおかしい。
どの時代でも、どの国でも五十歩百歩のようなことがあり、それが徐々に改善されてきている‥‥ということを学ぶことは大事ではあろうが。

以下、一般論であるが、「戦後」の「平時」に於いて、ソ連や中共(文革)などが、満洲やモンゴルなどでやった強姦例などこそが、戦争犯罪ならぬ「人道に対する罪」であろうが、そうしたことへの考察はまだまだであろうか? 北朝鮮の収容所に於ける看守などによる女囚への強姦例も多々ある。北朝鮮人権第3の道編の『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)などは貴重な史料である。

こういった現在進行形の、より悪の大きい問題にも、現代史や人権問題の研究者や人権追及カメラマンたちは関心を持つべきであろう。当然、「女性国際戦犯法廷」ならぬ「共産諸国戦犯国際法廷」も開廷されるべきであり、そのための「裁判資料」ともなる研究成果を提示するためにも若い研究者の、さらなる向上心に期待したい。
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他国がやっていたから自国の罪が帳消しになるかのようなあなたの視点が疑問です。
まずは自国の過ちを認めてから、他国の罪も追及するべきです。
何が問題なのかを知っているくせにはぐらかすあなたの無責任な姿勢に女性として腹が立ちました。
まつ  02/10/2015 Tue URL [ Edit ]
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