古本虫がさまよう 「昭和時代の最後のエロス本」を読みながら、消えたチーズとブルマなどを考える
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「昭和時代の最後のエロス本」を読みながら、消えたチーズとブルマなどを考える
(2014・7・15・火曜日)


夏になると、僕がバカな中・高校生のころは、若い女性が薄着になって、シャツの背中に、白やピンクやブラック(?)のブラジャーのライン(線)がうっすらと(時にはくっきりと?)見えるのが楽しみだった。もっとも、ふふふ、とブラ線を見ながら、追い抜いてチラリとフェイスを見たら、興ざめすることも多かったが。

しかし、最近、そういう「ブラ線」を見ることがまれになった。その理由は?
考えられるのは以下の4つだ?

①キャミソールなどが増えて、単独ブラの着用が減ったから?
②シャツなどの材質が改良され、透けにくくなくなったため、透けて見えなくなった?
③最初から「下着ルック」丸出しなので、「ブラ線」なんてものがないから?
④こちらの視力が低下し、昔なら見えたものが見えなくなっただけ? 

ううむ、正解は? ④かも。というのも、古本市に出かけても、背表紙の文字が遠くからだと見えにくくなったとは昨今よく感じるから。


そのあたり、よくは分からないが、そもそも、そういう下着のチラリのラインが見えたからといって、性欲が高められるなんてことが、中年になり減退しているのも否定できない事実だろう。今は、そんな「線」よりも、中共の第一列島線や第二列島線をどう考えるべきか、それがもっと重要な「線」であろう。

『チーズはどこへ消えた?』 (扶桑社)なんてベストセラーが昔あったが、ブルマも消えた。それを懐かしがる人々の本も何冊か紹介したことがある。中嶋聡氏の『ブルマーはなぜ消えたのか   セクハラと心の傷の文化を問う』 (春風社)など。研究書としては、高橋一郎氏ほかの『ブルマーの社会史 女子体育へのまなざし』 (青弓社)がある。

いまだに、天海佑人氏の『ブルマ調教〔義母と義妹〕』『人妻とブルマ』 (フランス書院文庫)のように、エロス小説のタイトルにも使われているから、根強い人気があるのだろう。如月蓮氏の『三つの熟女体験〔人妻同窓会〕』 (フランス書院文庫)でも、ブルマが「キーワード」というか「キーパーツ」として登場してくる。

僕は「ブルマの時代」に生きた男ではある。小学生、中学生、高校生の時も、同級(上級・下級)の女性はブルマを着用していたが、当時からブルマにはさほどの関心はなかった。太股にもさほどの魅力も感じなかったし。宇能鴻一郎氏や牧村僚氏が描くところの理想的な魅惑的な太股は現実にはなかなかありえない。太すぎず細すぎずムチムチというのは……。国際情勢でも女性に関しても、過度の理想主義は道を誤る?

ともあれ、この前、古本市で買った富島健夫氏の『女遍歴の日日』 (双葉社)を読んだ。
帯に「愛の黙示録」「男と女の華麗なる妙薬」とあるが‥‥。
大学一年生の童貞男が主人公。高校時代のテニス部の先輩で年上の女子大生にまず手ほどきを受ける。その後、彼女の友人を紹介されたり、恩師でもある女教師と結ばれたり、さまざまな年上の女性との遍歴が描かれている。

年上の女性との性遍歴を綴った小説といえば、神崎京介氏『女薫の旅』シリーズ(講談社文庫)は、最近読まなくなってしまったが、これは高校生の時から始まっていたっけ? 昭和と平成の違いか? 

富島氏のこの本、「週刊大衆」の昭和62年3月16日号から63年5月16日号に連載され、新書サイズの本として刊行されている。奥付の日付は「昭和64年1月10日」になっている。昭和天皇の崩御は、昭和64年1月7日の朝。従って、昭和64年1月10日は、本来、歴史的に存在しない日付。ということは、昭和時代に出たエロス本としては最後のエロス本といえるのかもしれない。貴重な一冊‥?


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