古本虫がさまよう 「りんごの唄」から「アップルソング」へ
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「りんごの唄」から「アップルソング」へ
(2014・6・24・火曜日)







小手鞠るい氏の『アップルソング』  (ポプラ社)を読んだ。
この作家は、しゃれた恋愛小説を書かれる人だが(以前、『美しい心臓』 ・新潮社-を紹介)、これは、歴史ノンフィクションノベルのような重厚な作品。43字×19行で370頁ほど。参考文献も、日米関係や連合赤軍関連などノンフィクション作品がずらりと並ぶ。

出版社のうたい文句は以下の通り。


第二次世界大戦末期、焼け跡の瓦礫の中から助け出された赤ん坊、茉莉江は、十歳になった年に母と二人、船でアメリカに渡った。
茉莉江は、自らの手で人生を切り拓いて報道写真家となり、人間の愚行と光を目撃していく。
時代の波や環境に翻弄されながらも、人を愛し、真摯に仕事に向かった女性の命の物語。



(以下粗筋紹介あり。ご注意を)。

著者の略歴に、岡山県生まれとあるが、この作品の始まりも岡山。太平洋戦争(大東亜戦争)末期に、米軍の空襲を受け、両親を失う男の子と、奇跡的に焼死を免れた少女が主人公。
戦後の復興のなかで、それぞれの人生の歩みが、乖離してゆき、やがて少女はアメリカへ。
実際に起こった事象や事件など(りんごの唄のヒット、坂本九のスキヤキソングがアメリカでヒット、安保闘争、ベトナム戦争、あさま山荘事件、三菱重工爆破事件、9・11テロ‥‥)が、小説の中の登場人物の人生の喜怒哀楽とうまく重なって展開されていく。
母の再婚と共に渡米した茉莉江だが、母の自殺のために「一人」でアメリカで生きていくことに…‥‥。恋愛、死別など、葛藤の日々を通じて成長もしていく。人間としての本当の「生きがい」とは何かが追求もされていく。

読みごたえのあるラブロマンスだった。この波瀾万丈のストーリーに、もっと濡れ場があれば、尚更ワンダフルとふと思うのは、僕のいい加減さ? いや哀しい性?

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