古本虫がさまよう 亡命中国人の主張――「日本よ、集団的自衛権の行使を解禁せよ」に耳を傾けるべきか……
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亡命中国人の主張――「日本よ、集団的自衛権の行使を解禁せよ」に耳を傾けるべきか……
(2014・5・22・木曜日)










特定秘密保護法の時も凄かったけど、集団的自衛権問題で安倍首相が記者会見(2014・5・15)を行なった翌日の朝刊(2014・5・16)はいろいろと圧巻であった?

数日前から集団的自衛権行使が出来るようにするな解釈の変更に絶対反対の朝日・毎日・東京の紙面は、いささか教条的な感じを受けていた。
産経、読売は賛成派。日経は中立?

それにしても、5・16付朝刊各紙を見ると、絶対反対派にあって、毎日はまだ冷静。いささか狂気にも似た印象をうけたのが、やはり朝日&東京だった。

毎日社会面の見出しは「『不戦』大きな岐路」「大学生賛否割れ」「国際協力の一つ」「いつか徴兵制も」「危険な任務現実に」「自衛隊員ら懸念」「反対2000人が参加官邸前抗議集会」‥というものだった。賛成する大学生もいるのか‥と。

一方、朝日社会面は「近づく戦争できる国」「遠のく憲法守る政治」が大見出し。はぁ、「戦争できる国」‥。侵略戦争する国になると言いたい?

そのほかの見出しも「『政治の道具に』『敵が増えるだけ』自衛隊員らは」「偶発に引きずられるのが戦争」「旧日本軍兵士は」「日中対立深まる」「9条生かして」「企業・NGOは」「集団的自衛権戦後一貫認めず」「官邸前、抗議」「沖縄が真っ先に狙われる」‥と批判オンリー。犬と賛成派は朝日社会面ではお断り‥といった風である。

東京にいたっては、一面トップが「『戦地に国民』へ道」である。

かつての、統帥権を前面に出しての空想的軍国主義者と、憲法9条死守的な空想的平和主義者の感情論は五十歩百歩ではないかと思っているし、2014・5・21付け日経の、安保懇の一員でもあった細谷雄一氏(慶應大学教授)の「国際協調の推進に不可欠」「一国平和主義通じず」「安保法制の空白、改善急げ」「論点は「平和対軍国ではなく孤立対協調」‥といった論考や、田久保忠衛氏の「回転する世界が集団的自衛権迫る」(産経・2014・5・16)を読む限り、こちらのほうが賢明と感じた次第。

空想的軍国主義も空想的平和主義も嫌だ。

それにしても、首相官邸、国会周辺で集団的自衛権反対を唱えるデモの方々は、そんな解釈改憲論に、いささかなりとも根拠を与えていると思われている中国や北朝鮮の、著しい軍拡や国際紛争を解決するためならば、武力の威嚇を堂々と実行してみせる姿勢をどう見ているのか。
集団的自衛権反対論の中には、それなりの根拠を提示している考えもあると思う。空想的平和主義者や平和運動屋とは違った認識で反対している人もいるだろう。
個別的自衛権で対応可能だという意見もまぁ、ありうる。
解釈改憲ではなく改憲して容認すべきだというのも、ある意味で「正論」である(ならば、そういう主張をする人、少なくとも国会議員は今すぐにでも改憲発議をすべきであるが、そんなの、当面まだできないだろうということで、単に改憲すべしと空念仏を唱えているだけなのだろうか?)。

単純に、そもそも自衛隊も反対、日米安保も反対だから、集団的自衛権容認にも反対している人たちが、ちょっと騒ぎすぎているのではないか?

少なくとも論理的思考力のある反対派なら、首相官邸前で反対の声を発したなら、その足で、中国大使館前や朝鮮総連本部前(まだ人いるかな?)にも行って、「時代錯誤の軍拡止めろ」「本当の国防費を透明にして見せろ」「核実験反対」などと叫んでもいいのに、なぜやらないのだろうか。やっているのに、一部マスコミがあえて報道していないのだろうか?

タヒチのフランスの核実験には反対のために現地まで出かけたのに、そのすぐ前だったか後だったかに行なわれた中共の核実験に対しては北京まで乗り込もうともしなかった新党さきがけの国会議員(某蔵相ほか)がいたけど、それと同じレベルの頭脳構造なのかしら?

やはり、心の祖国が「中国や北朝鮮」だからなのだろうか?  いや、そんなことはあるまい。

だが、そう誤解されないように、多様なデモを展開すればいいのに。

そうしたら、うむ、この反対派、筋は通っているぞ、主張は異なるけど…と一定の評価と支持を得ることができるだろうに。

ともあれ、集団的自衛権行使に賛成か反対かの世論調査も前段でどんな「言葉」を列挙するかで、大きく変動するもの。あまり意味がない? そのあたりは、5月20日付産経が報じていた。
朝鮮戦争や湾岸戦争みたいに「正邪」がかなりはっきりしていても、参戦しないと言い切るのははてな?と思う向きもあるかもしれない。

そういう時に、陳破空氏の『日米中アジア開戦』 (文春新書)を読んだ。
一部に、シミュレーションとしての「架空戦記」もあるけれど、おおむねノンフィクション。

著者は、1963年生まれ、中国からアメリカに亡命した人。それ故にか、いささか、米中比較にあたって、アメリカの軍事力行使や情報収集などに関して礼賛しすぎると感じる向きもあるかもしれないが、まぁ、その通りだよなと感じつつ一読した。
安倍首相の靖国参拝が、中国などの対日批判の口実を与えていることに懸念は表明しているが、おおむね、歴史問題にしても、はるか昔の日本軍の悪行を言う資格は中共にはないと指摘もしている。天安門事件のほうが問題ではないかと(この著者は天安門事件に関与し、投獄もされ、亡命した人)。

アフリカなどで「七十年前の日中戦争を持ち出して二十一世紀のアフリカを脅かそうというのである。日本は、天安門事件の写真を展示し、この野蛮な中国共産党政権が機銃掃射で丸腰の中国人学生を弾圧したこと、戦車が自国民を残酷に轢き殺したことを世界に改めて認識させるべきだろう」「日本はアメリカの助けなしでも独自に中国に向き合う準備をしなければならない。平和憲法を見直し、集団的自衛権を行使し、自衛隊を国防軍へと改編し、軍備を増強させることは、まさに重要問題である。日本はまた、アメリカ以外の他国とも同盟関係を速やかに樹立しなければならない。とくにインド、ベトナム、フィリピンと同盟を結び、共同で軍国主義中国に対抗しなければならない」「アジア諸国が緊密に連携してそれぞれの陣を固めなければ、中国にいつの間にか蚕食されコントロールされるようになるかもしれない。だから日本が集団的自衛権の行使を解禁することが急務なのだ」


それほど中共の独裁、軍国主義的姿勢は問題ではないか。
偏狭なナショナリズムを煽り、本書でも指摘もされ、また先日アメリカからも指名手配された軍関係者によるサイバースパイなどたちの存在を考えると…。

このサイバーテロとスノーデン証言などで明らかになったアメリカ情報機関の情報収集とは、まったく異なるものだと著者は指摘している。

「もしも、アメリカがイランに対してサイバー攻撃を発動したとしたら、それは世界平和を守り、人類の安全を守るためである。だが、中国がアメリカやその他の国や組織に向けて行っているサイバー攻撃は、世界平和を破壊し、人類の安全を害するためである」「もし中国の体制から逃亡し、中国のネット検閲やサイバー攻撃の核心的な機密を暴露する者がいたなら、その衝撃はスノーデンが行った暴露の十倍、いや百倍になるのは必至だ。スノーデンの逃亡は多くの中国人を逃亡へと駆り立てた。この事件以降、中国政府の任務の一つは自国のネット検閲スタッフ、とくにその中核スタッフをよくよく見張ることになった」
グレン・グリーンウォルドの『暴露 スノーデンが私に託したファイル』 (新潮社)もひもとかなくては…。
 
それにしても、南沙諸島をめぐってのベトナムの反中暴動デモ…。
所詮は一党独裁国家「同志」、五十歩百歩というしかない。
ベトナムの怒りはそれなりに分かるけと…。それにしても、中共当局者が、ベトナムの暴動デモの被害を補償せよとかよくいえるものだ。盗っ人猛々しい。因果応報と心得るべきだろう。

このベトナム、日本にとっては「敵の敵は味方」かもしれないけど、あと十年たったら、日本軍の仏印進駐時代の被害や補償を訴えてくるかも? その妄想を支援する日本人学者も沢山いるようだから、油断大敵? 
所詮は、ベトナムも人権弾圧国家。北朝鮮からの脱北者たちは、中国を越えてベトナムに逃げても、まだ安全ではなく、カンボジアまで逃げ込まないといけないのだから。
ベトナム戦争、やはり南ベトナム(&アメリカ・韓国)がもう少し踏ん張るべきだったか? 「サイゴン」復活まであと何年かかるのやら?

ともあれ、中国で一刻も早く共産独裁政権が崩壊し、こういう陳さんのような人が「民主中国」の国防大臣になり、日本と連携して、北朝鮮王朝を打倒するようになれば、アジアの平和と安定が保たれることになるだろうか?
もう一冊の著書『赤い中国消滅 張子の虎の内幕』  (扶桑社新書)も読まねば…。


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