古本虫がさまよう ポスト宇能鴻一郎といえば神瀬知巳か?
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ポスト宇能鴻一郎といえば神瀬知巳か?
(2014・5・9・金曜日)








某所の待合室で、「週刊ポスト」(2014・5・9&16合併号)を読んでいたら、フランス書院特集の記事が出ていた。1985年4月に創刊したフランス書院文庫だが、創刊30年弱で刊行2000点とのこと。

2000点目の作品、神瀬知巳氏の『ふたり暮らし〔義母と甘えん坊な僕〕』を紹介しつつ、その歴史を綴っている。

創刊初期の『叔母・二十五歳』 (鬼頭龍一氏)をむさぼり読んだ読者や、ベストセラー『女教師』 (トー・クン)の話や、粗筋(鬼頭龍一氏・『女教師・二十三歳』 )の紹介など。
今のフランス書院文庫の編集長代行は、小学5年生の時から官能小説を読みはじめ、フランス書院の作品を愛読もしたそうな。ううむ。我が読書遍歴を上回る早熟さ?

ジキルとハイドではないが、この分野の小説は「凌辱」と「誘惑」が二大原理だそうな(僕は凌辱反対派。されど、万引き女教師が罠に陥るのは自業自得、自己責任の要素もあり、許容範囲か?→綺羅光氏の『狙われた女教師』参照? その点、綺羅光氏の『女教師・裕美の放課後』のように純真無垢な女教師を陥れようとする悪徳男教師は許せない(けど‥?)。しかし、最後にはどんでん返しのハッピーエンド?)。

また、創刊時の「熟女」も高齢化、美魔女化しつつあるとのこと。たしかに、23歳や25歳に比べて、近年は30代は「当たり前田のクラッカー」で、なかには40代も書名にまで堂々と登場(そういえば、同じ号の、この記事のあとに、西川史子・43歳の裸体(ヌードには非ず? 見せるのは背中だけ?)写真も掲載されていた。そそる? いや、それほどでも‥‥?

ともあれ、懐かしい作品名が記事には出ていた。

活字の世界では、フランス書院文庫以外にも、河出文庫やマドンナメイト文庫(二見文庫)や各種エロ専門文庫が、その後、フランス書院文庫のそれなりの成功を見て、この分野に進出しているし、双葉文庫や徳間文庫や幻冬舎アウトロー文庫など一般文庫も、フランス書院文庫と重なる筆者が書き下ろしなどを書いたりしている例も見かける。講談社文庫や角川文庫や新潮文庫にも、そうしたラブハードロマン的な小説が部分的とはいえ波及している。

ということで、神瀬氏の最新刊(『ふたり暮らし〔義母と甘えん坊な僕〕』)をさっそく読んだ。

陽一に抱きつかれたとき、藍子の中で何かが壊れた。抑えこんでいた男と女の感情を爆発させる母と息子。互いの秘所を貪り、肌を擦り合わせ、肉を繋げる。狭い部屋で「恋人」同士のように絡まり合う日々。36歳の義母と少年、ふたりきりの青い世界!

というお話(以下ストーリー紹介あり。ご注意!)。


父親が酒乱になり、事実上別居。母と高校生の息子二人は、マンションに転居。マンションといっても、エレベーターもない5階の部屋で、隣室からは大学生のなまなましいセックスの喘ぎが聞こえてくる安普請。
息子は朝4時からパン屋でバイト。成績も上々。ただ、実母への邪な思いに悩む‥。
ところがどっこい、魅力溢れる母親は実母ではなく、実は義母だったと分かる。実母は息子を生んですぐに死亡。父は見合いをして再婚。
何だ、義母だったのか、それなら遠慮は要らない‥と?
若干の駄目よ‥もあるものの‥‥。

母親が酔いつぶれて、会社の上司に家の前で迫られているのを救った「息子」は、部屋に運んだ時に一気呵成に思いを達成。

達成されてしまったあとに、義母の側に若干の葛藤が生じて、あれやこれやと「一」からの再スタートとなるのだが、これはちょっと性交ストーリーとしては、邪道では。読者に、ステップバイステップで、次はどこまで堕ちていくのかという、わくわく感が生まれにくいから。

酒乱の父親も反省し、やがて一緒に暮らすことになるのだが、義母のお腹には、新たなる生命が‥。父親は? ‥‥といった波瀾万丈のストーリー展開はある。

ただ、この手の小説で、女性が一人しか登場しないのは、ちょっと物足りなく寂しい?

神瀬氏の前作『〔彼女の母〕別荘で二人きり』 (同)も、「二人」はいたのだから、実母か義母の妹あたりを登場させて、もうひとひねりしてほしかった? 声が丸聞こえの隣室を大学生の設定にせずに、息子の通う高校独身女教師が住んでいることにするとか‥‥。教え子の秘密を知った女教師は‥と。
 その点、ちょっと物足りなさを感じた。
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  05/09/2014 Fri [ Edit ]
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