古本虫がさまよう 世論調査するなら、9条改正は、具体的条文を提示して賛否を問うべし
2017 08 / 07 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09 next month






世論調査するなら、9条改正は、具体的条文を提示して賛否を問うべし
(2014・5・7・水曜日)











舛添要一氏の『憲法改正のオモテとウラ』  (講談社現代新書)を読んだ。
元自民党参議院議員で、いまや東京都知事の舛添氏。
内容的には、自民党小泉政権時代に自らが担当して提案した憲法改正案(2005年10月「新憲法草案」)と、自民党が野党時代に新たに提案した改憲案(2012年4月「日本国憲法改正草案」)とを比較しながら、いかに自分が担当した改憲案が素晴らしく、野党時代、とりわけ安倍晋三氏など保守派議員が主流となった改憲案は保守的すぎるかを批評した本。

ううむ。この本、もっと早く出ていて安倍首相が読んでいたら、都知事選は、舛添氏ではなく田母神さんを推薦しようとしたかもしれない?

この本、奥付は2014年2月20日発行となっている。舛添氏本人の本文の「おわりに」(あとがき)は、2013年12月10日の日付になっている。

ということは、「おわりに」を脱稿したあと、刊行の一カ月ぐらい前の2014年1月10日~20日ぐらいに校了になったのではないだろうか。

となれば、2013年12月19日ごろに猪瀬直樹氏が都知事辞任を表明し、2014年1月14日ごろに舛添氏が出馬表明をし、2月9日に投票があった‥スケジュールを考えると、実に微妙な本でもあったかと。

カバー・帯袖の略歴にも最新の肩書は「舛添政治経済研究所所長」となっている。都知事の肩書はない。印刷工程上、それは日程的に不可能であったはず。当選が確定したのは2月9日なのだから。その時には、もう見本ができたころだろうし。
刊行が一カ月早いと、いろいろと言われたかもしれない。

しかしながら、彼(舛添氏)が提案している9条改正案にしても、96条改正案にしても、まずまず常識的な内容。

一部マスコミは、舛添案はいいが、そのあとの案は復古的だと批判する向きもあったそうだが、96条改正に関しては(国会議員の総議員の過半数の発議)はどちらも同様のもの。イメージで、ものをいう向きもあったとのこと。

森元首相の政治手腕を評価したり、与謝野馨氏を支持したり、政治家舛添氏の政治家批評論もそこそこ面白く拝読。
東大を「さらば」といわんばかりに訣別的に退職し、華やかな結婚、離婚、親の介護体験記の出版など、派手派手しく世間を渡っているけれども、一家言のある人。

本書も、自民党内の政治力学の中で、改憲案をいかに作成していったかの舞台裏を赤裸々に綴ったノンフィクションとして、そこそこ面白く読んだ次第。

まぁ、これは当事者の一人、一つの側からの「証言」。別の立場からの反論もありうるだろう。でも、現実的な改憲案を提示するためには、9条改正に関しては、このあたりが適度ではなかろうか。

このような具体的条文による改憲案をきちんと提示して、賛否を世論調査で問えば、9条改憲賛成派も多数派になるのではないか。

一部新聞の世論調査は、ことさら「平和憲法」を強調し、現行の9条をそのまま解釈すると、自衛隊も廃止になり、日米安保も解消することになりかねませんが、それでいいですか?とは決して聞かない。

シンプルに、舛添改憲案(現行の9条一項はそのままにして、二項以降を修正したり新たな項目を追記したり‥)を明示して、これに賛成か反対かを問えばいい。今の9条よりはマシな方向になるのなら、9条全面改正論者とて賛成するしかないだろう。
不可能なことを可能にするための現実的な妥協は、政治の世界では必要悪か? 

スポンサーサイト
 | 憲法  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1561-0731ea39

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ