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2014.05.06 (Tue)

「集団的自衛権」と傘寿と米寿‥









「集団的自衛権」と傘寿と米寿‥
(2014・5・6・火曜日)

5・4の夜、BS・TBSで「徹底討論・集団的自衛権」という番組をチラリと見た。
いろいろと旅先で雑用をこなして戻り、いつもの安物のスコッチウイスキーのほかに、珍しく発泡酒(淡麗等)ではなく、キリンビールを飲みながらであるが‥‥。

まぁ、TBSといえば、地上波で、旧左翼丸出し(?)のキャスターが某日夕方頑張っておられるところだよなと思いつつ、期待をしないで見ていたが、安保法制懇の北岡伸一氏の発言がとてもとてもまともに聞こえる内容だった? ううむ、酔っているのか?
 
石破茂さんも登場(アメリカ訪問中の様子など)。
ということで、石破氏の『日本人のための「集団的自衛権」入門』 (新潮新書)を読んだ。

一問一答編やら、過去の政府見解の変遷やらいろいろと論じている。
安保法制懇の一員でもある佐瀬昌盛氏の『新版「集団的自衛権 新たな論争のために』 (一藝社)などにも依拠しつつ、正しい集団的自衛権認識の普及に務めている本であった。

佐瀬氏の本は、先日、 『むしろ素人の方がよい 防衛庁長官・坂田道太が成し遂げた政策の大転換』 (新潮選書)を紹介したが、集団的自衛権に関しては、旧版のPHP新書版で一読していた。新版も持っているが積んどく。

PHP新書版の記憶は薄れているが、おおむね、佐瀬氏の論述しているとおりだと納得したものだった。

押しつけられた、日本人が武器を持つと侵略のために行使する、それ以外の諸国民が武器を持つと大丈夫といった極端な民族差別思考に基づいた9条体制のもと、困った憲法をなんとか補おうとして、「憲法の変遷」や「解釈改憲」などでやりくりしてきた戦後の民主主義ではあるが‥‥。
本書でも指摘されているように、自衛のための軍隊も持たないといった9条解釈を変更して今日にいたっていることを考えれば、集団的自衛権の解釈変更も十分、可能ではあろう。

しかし、こういう問題では、いろんな見解を知る必要もあり、集団的自衛権容認に関して反対派の本も何冊か積んどくしているのだが、佐瀬氏の本を一冊読むと、もう読まなくていいかと感じている次第。とはいえ‥‥。

その佐瀬氏だが、週刊新潮(2014・5・8&15日ゴールデンウィーク特大号)の「私の週間食卓日記」に登場している。「後期高齢者」・79歳ではあるが、朝と就寝前に我流の各種室内体操を数十分やっているとのこと。ううむである。

40回の腕立て伏せやら‥。えぇ? 腕立て伏せ? 僕なんか、中学生の頃だって、十回もやれない? 
それ故、佐瀬氏が教えていた防衛大学校への進学も諦めたぐらい?(5教科型の入試制度にそもそも歯が立たなかった?)。

しかも健啖家。朝昼晩よく食べ、就寝前にはビール(500CC)など。

身長164センチ、体重57キロ。ううむ、僕は身長174センチ(公称?)、体重68キロ(公称?)だが‥‥。筋肉質と贅肉質との差がありそうだ。

同じ号に、享年79で亡くなった山本文郎氏の31年下の妻(48歳)との恋愛の顛末記事がある。佐瀬氏もたしか奥様を先に亡くしていたのでは。山本氏も亡くなる直前までビールを愛飲していたそうな。

79歳でも再婚は可能?

79歳といえば、原辰徳巨人監督の父・原貢さんが同じ年齢だ。
しかし、5月4日夕方に心筋梗塞で倒れ神奈川県内の病院に入院したため、急遽見舞いのため原監督が向かい、5日の試合は川相ヘッドコーチが指揮をとったという。
もしかしたら、親の死に目になるかもしれないとの判断もあったのだろう。

ほぼ同じ年齢(80歳)で、作家の渡辺淳一氏も死去したとの報道があった。

80歳(傘寿)前後、人間の臨終の一つの垣根の年齢なのかもしれない。全共闘世代と違って(?)、まだまだ頑張ってほしい世代であるが‥‥。米寿(88歳)、卒寿(90歳)あたりまで‥‥。

渡部昇一氏は、 『60歳からの人生を楽しむ技術』 (祥伝社黄金文庫。この本は、2007年に飛鳥新社から刊行した単行本『95歳へ! 幸福な晩年を築く33の技術』を加筆修正改題したもの)で、定年(60歳)以降、95歳までの35年間をいかに楽しく過ごすかを論じていた。なかなか、35年というのは難しそう‥。平均的には20年前後か‥‥。
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