古本虫がさまよう 古書会館のタバコの悪臭を逃れてスペインバルへ。苛政(悪臭)は虎よりも猛なり
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古書会館のタバコの悪臭を逃れてスペインバルへ。苛政(悪臭)は虎よりも猛なり
(2014・4・22・火曜日)









昨日(月曜日)も寒かったが、一昨日(日曜日)も肌寒い一日。マフラーまで出して、セーターを羽織り出かけた。日中はちょっと仕事をこなし、夕方神保町へ。

古本屋街をぶらぶらしながら古書会館に向かう。
途中、ワンダーの外付けの古本棚が少し改変されていた。ちょっと本の量が減った感じ。その分、映画ポスターなどが張られている。ふうん?

岩波の映画館では『ワレサ』が上映されているようだ。ハンナ・アーレントの映画も、つい見逃した。

『ワレサ自伝 希望への道』 (社会思想社)も再読したいと思っているが‥。南アフリカのマンデラは、この前亡くなった。彼は死ぬ時まで「英雄」扱い。ワレサも大統領になったが、ちょっといろいろと言われている? しかし、アパルトヘイトとコミュニズムという時代錯誤の差別思想と闘い、打破した点で両者は共に高く評価されるべきであろう。

もっとも、反アパルトヘイトはいいけど、反共はよくないという単細胞的な考えが日本では根強いから、ワレサに対しても、一歩距離を起きたがる向きもあるのだろうか。もっとも、この本(ワレサ自伝)の訳者には、「容共リベラル」臭い、筑紫哲也氏などが名を連ねているし、ワレサは実は共産主義に甘いという声もポーランド国内からもあったそうな。共産党のスパイだったという声もあるそうな。

岩波の映画館では、『ワレサ』と同じ、ワイダ監督の『カティンの森』を見ただけだけど、狭いからなぁ。
飛行機のエコノミー席より酷い? これでは、昭和の映画館? 
それもあって、見に行くのがついつい億劫になりがち。僕にとっては、神保町は古本を見るところというイメージが定着していて、映画は渋谷パンティオンか場末のポルノ館‥という学生時代だったから。

ワレサといえば、以前も紹介したのが、スワヴォミール・ツェンツキェヴィッチの『アンナのポーランド「連帯」 裏切りと真実』 (同時代社)。
 本書は、ワレサ以上に「連帯」で重要な役割を果たした、1929年生まれの女性労働者アンナ・ヴァレンティノヴィッチに関する評伝である。

著者は、ワレサが公安のスパイであった「事実」を暴いたノンフィクションも書いているとのこと。いろいろと知らない「事実」が明らかにされており、大変面白いノンフィクション作品であった。
 アンナはカトリックの反共意識の強い行動家でもあったようだ。「カティンの森事件」70周年追悼式典に向かう政府専用機にカチンスキ大統領夫妻や軍幹部などと一緒に乗っていたのだが、飛行機事故で死亡(2010年4月)。この事故は日本でも大きく報道された。さぞかし無念のことであったに違いない。
 
戦争のために親を亡くし孤児となり、苦労しながら模範労働者となったこともある。連帯発足に至る過程では、彼女の解雇が発端にもなったという。著者も反ワレサ的でもあり、ワレサとの対立もかなり詳細に綴られている。

ともあれ、日曜日の夕方、アダルトオンリー店を少し見てから、三省堂では、村上春樹の新刊(『女のいない男たち』文藝春秋)が一階入り口前にズラリというか、ズドンというか並び置かれているというか)が、高層ビル風に建立されてもいた。いつもながら、三省堂がよくやる、このタワー、ツリー風の本の山は壮観。 
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 (文藝春秋)を読んだのも、去年の今頃だったか?
 
幸い僕には「女」(妻)がいるので、今回の本は未購入だけど?

 三省堂では古書コーナーや医学書など、上から下まで久しぶりにゆっくりと拝見したが、トイレ(五階)を利用しただけで、結局何も買わず(それにしても、三省堂、レジを一階のみにしたり改装したようだが、五階の男子トイレの狭いこと。構造的欠陥ともいうべきではないのか? だって、小便器・大便器一つ、洗面所一人分というのはまだしも、ドアを開けたら、手を洗っている人の尻を蹴飛ばすことにもなりかねない狭さ。これでは‥‥)。

三省堂を出て、東京堂で新刊新書を数冊購入。ナントカカードはお持ちですかと聞かれたが、もっていない。東京堂も改装したが、ここはトイレの場所も変更になり、広くなった感じ。改装するならこうでなくては? もっともカフェ設置に関しては…。

古書会館で、新宿展を覗く。いつもより、ちょっと本棚が少なく感じた。

アナトール・ブロイヤードの『癌とたわむれて』 (晶文社)、竹越与三郎氏の『旋風裡の日本』 (中公クラシックス)、山川方夫氏の『夏の葬列』 (集英社文庫)、長田弘氏の『詩人であること』 (岩波・同時代ライブラリー)、三田英彬氏の『芸術とは無慚なもの』  (山手書房新社)、ゲオルク・フォン・ラウホの『ソヴェト・ロシア史』 (法政大学出版局)、市川房枝氏の『私の婦人運動』  (秋元書房)を購入。

午後6時前に古書会館を出ようとしたら、出入り口・外すぐのところに白髪頭の全共闘世代風のオッサンが、停車しているバイクに寄り掛かってタバコを吸っている。
やれやれ、 「建屋のない原発」が目の前にいる。受付に人がいたら、「あの人、撤去させてください」とでもお願いするのだが?

気の利いたビルなら、敷地内禁煙、出入り口での喫煙はほかの方々の迷惑になるのでやめてくださいとの「御札」があるものだが、神保町古書会館関係者には、そういう発想は全くないようだ。実に遅れている!

注意して刺されるといやだから(?)、鼻をつまんで、足早に出て行く。やれやれ。

日曜日だというのに、午後6時過ぎても、小雨がパラパラと降ってきても、開いている古本屋もある。こっちは偉いね! あいにく覗いたものの買いたい本はなし。

某店で、リチャード・コンドンの『果てしなき無限の鏡』 (早川書房)を入手。持っているような気もしたが‥。

そのあと、妻(古女房)と、古本の街・神保町で待ち合わせ。昼間やっている某サークルで優勝したとかで機嫌がいい。
この前、学士会館で一緒に食事をしたが、この禁煙レストラン、日曜日休みのところもある。
あれ、ランチョンが日曜なのに開いている? 〇〇〇〇氏を偲ぶ会をやっていて、団体貸し切りで営業しているようだ。
どっかで聞いた名前。
おおっ、漢字は少し違うが、あの有名な大リーガーと同じ名前。

万が一、僕が死んでも、ランチョンで偲ぶ会はやらないでほしい。ここは喫煙者迎合の店だから? やるなら全席禁煙、出入り口禁煙の店がいい。メソン・セルバンテスとか?

ともあれ、全席禁煙のロシア・レストランも、日曜日はお休み。

その近くにできたスペインバルへ。
若者向きの店で、座席も「背もたれ」がない。しかし、ここは時間禁煙店(開店から午後9時までは禁煙。それ以降は喫煙可能店)。

出入り口外に汚い灰皿があり、禁煙タイム中でも、ここで吸わせるというのは「マイナス」だが‥。店に入り、この出入り口から離れた奥の席に案内してもらった。万が一の悪臭流入から逃れるために。

アンバーなんとかというスペイン直輸入みたいな珍しいビールがあったのでそれを註文し、むしゃくしゃ食べる。
オムレツも、半熟風で変わっていた。お代わり自由のパンも美味しい。

次から次に食べ、一時間足らずで終了。二人で一万円。久しぶりに豪食。チャージ一人450円は余計? つい、現金で
払ったが、カードで払うべきだったか。一応禁煙店ということで、現金で払ったが。

この近くにも背もたれのある、バルではないスペインレストランがあり、1~2度利用したけど、その都度禁煙のすすめを説いたけど、禁煙にしないし、こういう風に時間分煙にもしないから行くこともなくなった。背もたれがなくても、禁煙のほうが美味しく安心して食事ができるから。

タバコ銭を使わない分、可処分所得が多く外食の機会も多い層に迎合しない料理店には明日があるのやら? 喫煙者の確率の多い社用族相手に商売するのも一つの道ではあろうが。

地下鉄駅にはお巡りさんがウロウロ。オバマ警備のためか。ご苦労さま。妻が女子トイレを使用していたら、そこにも男のお巡りさんが巡回のため入ってきたとのこと。

車中、倉山満氏の『常識から疑え! 山川日本史 近現代史編上  「アカ」でさえない「バカ」なカリスマ教科書』  (ヒカルランド)を読んだ。
1973年生まれの、最近売り出しの新進気鋭の歴史家。
右も左も蹴っ飛ばせ的な威勢のいい、若干(?)過激なところがある。中川八洋氏の若い時を思い出した?

山川日本史教科書を批判的に捉えている。アカではなくバカであると。

とはいえ、東大(中大)の鳥海靖氏の教え子でもあるようで、鳥海氏や伊藤隆氏の言説は尊重しつつ、丸山真男のファシズム国家論などを批判しているのは、もっともな正論。




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