古本虫がさまよう 三度の飯より古本が好きな古本虫は「フード中道」なのか? 共産主婦と専業主婦、どっちが偉い?
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三度の飯より古本が好きな古本虫は「フード中道」なのか?
共産主婦と専業主婦、どっちが偉い?
(2014・4・16・水曜日)










速水健朗氏の『フード左翼とフード右翼  食で分断される日本人』 (朝日新書)を読んだ。

出版社などの内容紹介は以下の通り。

「有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々、
そして、「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など、産業化された食を愛好する人々。
現代の日本人の食の好み、ライフスタイルをマッピングし、そこから見えてくる政治的な分断を読み解く。
さらには、ヒッピー、新左翼、学生運動が撤退した1970年代以降の社会運動が、
オーガニック革命、スローフード運動といった「食の革命」として継続され、
現代の「フード左翼(レフト)」に接続されたという歴史を遡るフードの政治思想史。

「食べるものを選ぶ」それだけで政治思想がわかる。今、日本人は食をめぐって大きく二つに分かれている。食にお金をかけることを厭わない人々と、安全よりも安さと量を重視する人々。それぞれの思想を細かく見てみると、新たな社会や階層が見えてくる。食で読み解く新感覚の政治論。



【目次】の中に、 「共産主義キッチン」が再来する未来…といった言葉が出てくる。


そこでは、大量生産のための「台所工場」「セントラルキッチン」をスターリンが推進した云々の史実が少し紹介されている。

ということで、関連書として、イスクラの『共産主婦  東側諸国のレトロ家庭用品と女性たちの一日』  (社会評論社)を読んだ。

これは社会評論社から出ている「共産主義」ならぬ「共産趣味」シリーズ最新刊。共産趣味インターナショナルの四冊目の本。過去の三冊は以前紹介ずみ(以下まずは再録)。

伸井太一氏の『ニセドイツ3≒ヴェスタルドー的西ドイツ 資本趣味インターナショナルVOL1』 (社会評論社)を読んだ。
 前著『ニセドイツ1≒東ドイツ製工業品 共産趣味インターナショナルVOL2』『ニセドイツ2≒東ドイツ製生活用品 共産趣味インターナショナルVOL3』 (同)の続編。写真も豊富で大変面白い本だ。
 
 『ニセドイツ1』『ニセドイツ2』が主に東ドイツのさまざまな製品や風俗や社会制度などをコミカルに取り上げて論評しているのに対して、『ニセドイツ3』では西ドイツ時代のそれらを同様の視点で取り上げている。反核運動などに関して、ソ連のSS20が初めにありきだった点があまり強調されていないのには違和感を覚えたが、オヤジギャグ的なダジャレ(「共産趣味」も「共産主義」のダジャレ)による「紹介」の数々には一応納得?

 日本の進歩的文化人の中には、東ドイツを愛するあまり、ベルリンの壁などを無視して讃えた人がいた。北朝鮮を賛美し、韓国を揶揄したように、東独を讃え、西独を批判していたものだ(例えば、上杉重二郎氏『東ドイツの建設 人民民主主義革命の思想と社会主義』北海道大学図書刊行会)。

 だから、的確に東独批判をする竹山道雄氏などをボロクソに罵倒し、東独の方が発展するぞとはやし立てたりしていた人もいた。

 でも「ニセドイツ2」でも紹介されている東独的エロスの世界は興味深い?「ダス・マガツィーン」という50万部の月刊誌では、芸術作品としてのヌード写真が掲載されていて、父親はむろん、子供もこっそり盗み見し、図書館でも、その箇所だけが切り取られるという事態も発生していたそうな。ウフフ? 性趣味に関しては、資本主義も共産主義も自由主義も民主主義も東も西も、ドコも同じ?
 その写真も転載されているが、脱ぎッ振りもよく、美乳でなかなか上等? 東独製シュミーズ(?)などを着た下着姿の女性もいたことだろうか?

 東独車「トラバント」や、映画「グッバイ・レーニン!」でも少し揶揄気味に紹介もされていた東独製品・食品の数々も登場してくる。古き善き(悪しき?)コミュニズム時代の回想というか、日本の進歩的文化人たちが擁護していた東独の過去を知る上でも、西独を回顧する上でも、この三冊は手頃な解説書だ。

 それにしても、『1』『2』に比べても、『3』は字が小さすぎる。その点はちょっと読みにくい。目が疲れた?

 そういえば、「共産趣味インターナショナルVOL1」として刊行されている井浦伊知郎氏の『アルバニアインターナショナル―鎖国・無神論・ネズミ講だけじゃなかった国を知るための45カ国』 (同)も面白い本だった。
 これらは、いずれも、以前、本欄で紹介した濱崎誉史朗氏の編集本のようである。




最新刊の『共産主婦』は、ソ連以下、東独、ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキア、ルーマニア、ブルガリアなどの主婦事情を、当時の雑貨を使って再現したもの。
カラー刷りで、目で楽しめる一冊。食卓事情や朝食やラジオやコンドームやさまざまな共産主義的グッズが登場する。
一目見て、粗悪品と感じるものもあるが、オールドファッションで懐かしく思えるものもあるし、似たようなもので我々の世界にもあったと思えるものも……。

「イスクラ」はペンネームというか、「店名」というか、東側グッズに関心を寄せて、商売としてやっている方のようだ。

ともあれ、『フード左翼とフード右翼』に話を戻す。

これは、冒頭の内容紹介の様な本。別にイデオロギー論ではなく、とても面白く読んだ。著者の前著『ラーメンと愛国』 (講談社現代新書)はあまり面白いとは思わなかったが、こちらはいろいろと知的刺激を受けた次第。

服装にしても、食事にしても、その趣向で色分けするのは、なかなか難しいと思うが、著者は「フード右翼」から「フード左翼」に転向したとのこと。
かといって、ベジタリアンになったわけでもないし、遺伝子組み替え食品はそんなに危険ではないとか、有機栽培の問題点なども指摘もしている。

この手の本にとっても恒例ともいうべき「図解」があり、フード左翼右翼の分類もされている(59ページ)。

それによると、コンビニを愛用し、添加物の多い安い食品、冷凍食品、マクドナルドなどファースフード、メガ牛丼を食べるのがフード右翼的とのこと。

フード左翼は、スローフード、有機農業、ベジタリアン、地産地消、モスバーガーなど愛用派とのこと。


ううむ…。僕はコンビニは『ゴルゴ13』を買う時ぐらいしか入らない。添加物は基本的に賛成。家で自炊する時は冷凍食品ぐらいしかつくれない。禁煙にあまり理解のないマクドナルドは嫌い。牛丼は時々、紅生姜ほしさに立ち寄るが、一番安い280円前後のものしか食べない。どうやら「フード右翼」ではなさそう。

かといって、スローフードに賛成するわけでもなく、野菜より肉が好き。地産地消なんて、分からないでもないが、下手すると農協をのさばらす屁理屈だにもなりかねない?と思っている。それに、モスバーガー、今はどうなっているか知らないが、今はなき近所にあったモスバーガーは、当時、禁煙にまったく理解のない店だった。その点では、マクドナルドとどこが違う?

一階と二階がある構造だったから、せめて一階は禁煙にすればいいのに、そんなこともしなかった。

そんな店内で飲食はしないが、テイクアウトのために、たまに立ち寄ったことがあった。

店内には、当店のバーガーは有機栽培云々で製造している云々麗々しく書いてあったので、 「あのねぇ、有機栽培か無機栽培か知らないけど、いくら健康的云々といっても、こうして待っているところでもタバコの悪臭が漂っているけど、これで健康的なの? 矛盾していない? 臭い便所の隣でどんなに高価な料理が出ても不味く感じるのと同じでしょう。店長か社長に言ってよ。有機栽培、健康的っていうなら、店内を完全禁煙か完全分煙にしたらどうなの。ここは、一階と二階と分かれているなら、せめてこの一階を禁煙にしたらどうなの。なんでこんな簡単なこと、あんたたちやらないの?」と。

十年ちょっと前の話。そのうち、こんな矛盾店、マクドナルド含めて行く気をなくし、行かなくなったら、潰れていた(移転?)。

同じことは、フレッシュネスバーガー店にもいえる。ここには一度も入ったことがない。店内もテラスも喫煙可能にしている店が多いようだけと、こんな社会迷惑度の高い企業には一円たりとも払いたくないものだ。

爾来、マクドナルドも家人のために店頭でテイクアウトのために立ち寄ったことは年に一回ぐらいあるが、ほとんどハードカレンシーを落としたりしてつきあうこともない「会社」となった次第。

モスにしても、いくら有機栽培の食べ物を提供するといっても、店内、全席喫煙可能ではナンセンス。


今は「やよい軒」みたいに全店全席禁煙にしているのだろうか? モスバーガーのホームページを見るとまだまだそうではないようだ。
店によっては「分煙」?  もちろん、「完全分煙」ならいいけど?
 禁煙店も、テラスは喫煙可能になっていることもあると断っている。

テラス席は、おおむね「公道」に面している。そこで吸わせれば、公道を歩く人への迷惑行為になるし、出入り口の開閉時に「禁煙」の店内にも悪臭が流入することがしばしば発生し、「禁煙」がないがしろにされてしまうことがあるという簡単な道理もいまだに理解していないようだ。

スターバックスが最近になって、ようやく、店内は全面禁煙だけど、公道に面した入口外のテラス席も喫煙可能にしているのを、少し見直しし、人通りの多いところのテラスは一部全席禁煙にしてきているのに、モスバーガーはそれよりも劣るようだ。

モスバーガーはマクドナルドほど店舗がないようで、僕の行動半径の中であまり出会うことはないし、出会っても、あぁ、あの口先リベラルみたいな矛盾だらけのハンバーガー屋さんか‥‥ということで足を運ぶこともない(よほど飢えていないと入らないだろう)。

ともあれ、この本(『フード左翼とフード右翼  食で分断される日本人』)でも紹介されている、アリス・ウォーターズの本をこの前紹介したばかり。

アリス・ウォータースの『アリスのおいしい革命』 (文藝春秋)。こちらは「ウォーターズではなくウォータースになっているが。彼女が経営するレストランは店内も禁煙のようだし、メニューも限定して出しているようだ。レシピも付いているカラー写真集(以下一部再録的)。

アリスさんは、アメリカでスローフードのレストランをやっており、自宅周辺でちょっとした野菜も作ったりしているそうな。オーガニック料理とのこと。

NHKテレビでも日曜朝、彼女の料理風景などが放送されているらしい(見たことはない)。

食品添加物にはめくじらをたてない我が身だけど、まぁ、オーガニックも悪くはない。布のおむつと紙のおむつと併用するように、食事も朝はファーストフード的に手早くすませ、夜はスローフードでオーガニックというのもいいのかもしれない。
 朝も昼も夜もファーストフードだったり、スローフードだったりするのは考えもの。

読書もそう。
硬い真面目な本ばかり朝から夜まで読んでいては疲れる。

朝は出勤前早起きして、じっくりと硬派の本を。
電車の中では気楽なエッセイ集。
帰宅して眠るまでの間にはオンザロックのスコッチでフフフの寝室本や写真集など? 
食事もそんなふうに臨機応変
原則は生きていく上での最低限度のカロリー補給、あとは願わくは少しリッチに。もちろん「禁煙」で。
ただ、外食しようにも、日本では喫煙者がまだまだのさばり、そちらに迎合する料理店が多い。全席禁煙というので出かけたら、出入り口の待合イスは喫煙可能だったりして、そこの悪臭が店内や禁煙席にまで流入することもあって、大喧嘩を何度したことか。。



ともあれ、こういう食事路線の持ち主は、フード何に、なるのだろう。

一人で外食する時は、原則1000円以下。「やよい軒」などがメイン。「餃子の王将」もたまに行くけど、ここでラーメンを食べる気にはなれない。チャーハンと餃子(無料券使用)なら、なんとか?
そのほか、全席禁煙の狭いラーメン、つけ麺屋、立ち食い蕎麦屋。寿司は、もっぱら回転寿司は「もり一」ぐらい(ここも全席禁煙)。
たまにスーパーの2割引きになった大阪寿司(300円前後)など。居酒屋の類で禁煙店は少数派のようだから、近年入ったことはほとんどない。多少、割高になる行きつけの外食店はあることはあるが、もちろん禁煙店が原則。

インスタント食品は「ペヤングソース焼きそば」など。

食パンはコンビニやパン屋などの高級食パンではなく、もっぱらヤマザキ。6~8枚140円前後。 「ふんわり」がベター。
アンパンは、ヤマザキの100円前後でいいのだが、守谷(小田原)もいい。でも、高いといっても、200円もしない。
飲み物は、ビールなら330ミリリットル(~350ミリリットル)200円前後のもの中心。一番好きなのはキリンのハートランド。どっかのメーカーのように、プレミアムを強調して、ただお値段を高めにプレミアムにしただけのまがい物と違って、こちらは本当のプレミアムだから。
でも、200円前後ならなんでもいい。たまに、ギネス(黒)260円前後やバス ペールエール(240円前後)なども購入するけど。
消費増税に抵抗して発泡酒を増やしているけど、これも悪くない。「家内禁酒」にチャレンジしたが、これは、3日で終了。1000円前後のスペインワインや、ビールや発泡酒がごろごろ?

ミネラルウォーターは非常用に購入はしているけど、もっぱら水道水を愛飲。
色付き飲み物は、スーパーで2リットル入り、150円前後のものを家人のために買ったり、麦茶パック数十個入り、数百円レベルのものをつくって飲んでいる程度。ベジタリアンではなく、鯨肉も嫌いではないが、さほどはこだわらない。鯨よりは牛肉のほうが美味しいと思う。

さて、 三度の飯を二度に減らしてでも(ランチをやめて一日二食を原則にしてダイエット。本代捻出も兼ねて?)、古本を求めるように近年なってきているけど、こんな人は「フード右翼」なのか「フード左翼」なのか。「フード中道(右)派」なのかな?

 著者が考えるほど、人の飲食スタイルは簡単には分類はできないだろう。






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古本虫さんはフード右翼です。
まるーべり  04/16/2014 Wed URL [ Edit ]
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