古本虫がさまよう 読書もアレもやりすぎは健康上からも危険?
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読書もアレもやりすぎは健康上からも危険? 
(2014・3・20・木曜日)







池澤春菜氏の『乙女の読書道』 (本の雑誌社)を読んだ。
祖父は福永武彦で、父は池澤夏樹氏とのこと。

女優・声優・歌手とのことだが、その分野での活動は全く知らない。
「本の雑誌」などで連載をしていて、読書好きの女性という印象は持っていた。この本も、そうした読書・書評エッセイをまとめたもの。SF小説が多いので、僕にはちょっと、とっつきにくい本ばかりだけど、これだけ量があると、数冊は読んでみたくなるような本も登場してくる。
ハヤカワ文庫が、なぜか天地のサイズを従来の文庫より(他社の文庫より)高くしたことへの不満を表明しているのには同感。5・5ミリ高くなり、本棚に入らなくなるケースも出てきているとのこと。

ホンマ、その通り。
ブックオフなどの文庫棚を見ると、ハヤカワ文庫などは、旧来のサイズのものと並列して入れられている。ギリギリ、本棚に入っているようだが。
そういえば、そのせいか、最近、あまりハヤカワ文庫を手にしなくなった。文庫を読むときに使用していた、従来の文庫カバーにもこのハヤカワ文庫が入らなくて、ヤレヤレと感じさせるのも遠因かも。

これって、並製の四六版と上製(ハードカバー)の四六版だと、天地のサイズが異なるために、本棚にしても、布製カバーにしても、並製のカバーだと、上製の本が入らないようなもの? でもハードカバーと並製なら、同じ単行本でもサイズが異なるのは仕方ないけど、同じ文庫でサイズが異なるのは迷惑。
天地を高くすると、文庫の中でも「上等」「上製」になるとでも、ハヤカワ文庫編集部は思ったのだろうか? 活字量を増やすための拡張なのか? 

どちらにせよ、文庫棚にしても、本を並べて、少し天があけば、横置きにして文庫を入れるもの。それがハヤカワ文庫のために、スキマがなくなり、横置きできなくなるなんて事態も発生しているのだ。やれやれ。

個性は個性でいいけど、こういう文庫サイズなんか、画一的なほうが便利でいいんだけど。幻冬舎文庫のように、スモールサイズにするなら、それはそれでいいけど。岩波文庫のサイズに横並びでいいじゃないのといいたい? 人間もそうだけど、つまらないところで「個性」を発揮する必要はない! わが町は電柱から日中音楽を流す文化的な街だなんて誤解しているようなもの?

ともあれ、僕も感銘を受けた福永武彦氏の日記『福永武彦戦後日記』『福永武彦新生日記』  (新潮社)の読後感も綴られている。ギリシアで生まれ、その時はまだ生きていたものの、61歳でなくなった祖父とは会うことはなかったという。

「もし今も生きていたら、父には照れくさくて言えないことも、祖父になら相談できた気がする」と。
こんな可愛いお孫さんと会えなかったとは‥‥。

とはいえ、父親との読書対談なども収録されている。
父親あての献本も多々あり、子供のころからそれを読んだりもしていたそうな。小学生の時、本屋で立ち読みしていたら面白いのでずっと読み続けたりして、夜9時になっても帰宅しないので、誘拐されたかもと警察に届けられたこともあったそうな。
とにかく本好きで、小学生のころは一日3~5冊読んでいたとか。通学中、授業中、休み時間、給食中にも、寝る前にも読んでいたとのこと。そのために、母親が小学校の先生に「うちの子は本を読みすぎるのですが、どうしたらいいのでしょうか」と相談したこともあるそうな。
ううむ。古今東西、アレをやりすぎではないかと相談するということは「週刊プレイボーイ」などでもよく見かける男の悩み。
一日一冊、いや一日一回ぐらいに抑えるようにとか。スポーツで体を動かそうとか。
いやいや、母親が、息子のベッドの下にエロ本があったんですけと、こんなのばっかり読んでいるうちの息子、変態でしょうか? なんて相談することもありうる? それに比べれば‥‥。

この前、古本市で購入したばかりの、松尾弥太郎氏の『本を読む子・読まない子 家庭読書のすすめ』  (全国学校図書館議会・昭和40年刊行)のなかにも、本を読み過ぎる子供のことについて論じている箇所があった。
「食事中に本を読んだり、寝床の中で本を読んだりするので、姿勢もわるくなったり、目も悪くなった」りすると、「予習や復習をなおざりにする」なんてことにもなりかねず、「こうなってくると、もう病的です」と、松尾先生も指摘している?

「読みすぎる子」は、浅い読みになりがちであり、とばし読みはよくないとも。
とはいえ、読書時間は一度に多くとるという方法よりも、毎日少なくとも継続することが大事であるけれども、「おもしろい本にぶつかったとき、一気に読んでしまいたいと思うのは人情です。たまには大目にみて、あまりやかましいことはいわないでください」とも。

池澤家は、当然のことながら「大目にみて」いたのだろう。でも、誘拐騒ぎのときは叱られたようだが?
江國滋氏の娘さんの江國香織さんが作家として活躍しているように、将来、小説家としても活躍されるのでは。福永武彦の『草の花』『海市』 (新潮文庫)以上の傑作を期待したい?



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