古本虫がさまよう ルイセンコ学説と小保方晴子・STAP論文をめぐる興亡――武谷三男と米本昌平と森口尚史と「五十歩百歩」なのか?
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ルイセンコ学説と小保方晴子・STAP論文をめぐる興亡――武谷三男と米本昌平と森口尚史と「五十歩百歩」なのか?(2014・3・12・水曜日)








帰宅して「中央公論」(2014・4月号)掲載の米本昌平氏「STAP細胞発見が我々に突きつけるもの」なるエッセイを読んだ。「中央公論」4月号は、3月10日発売だから、締め切りは2月末ぐらいだろうか。それにしても‥‥。ううむ?

彼は、小保方晴子氏らによる「ネイチャー」(2014・1・30号)の論文「体細胞の運命が外部刺激によって多能性へ変換すること」についての日本の報道はすべて落第点をつけるよりほかないと書き出している。

「日本の報道は、すべて落第点をつけるよりほかない」「この論文のどこが画期的なのか、何も説明できておらず、これほどあやふやな根拠で、よくもすべてのメディアが一面トップにしたものである。どうせ、理研の発表と、知人の研究者の意見をもとに書いたのであろう。絵に描いたような『発表ジャーナリズム』であり、先進国の報道が立つべき、対象に対する論評は皆無であった」と。

おや、米本氏は、ここ数日言われ始めた彼女らの論文のいい加減さにいち早く気づき、それをヨイショした日本のマスコミの報道を批判しているのかと一瞬思った。

しかし,続けて彼は「なぜ、教科書を書き替える可能性があるほどの大成果なのか」として、縷々説明し、「恐らく学術用語として(STAPは)定着していくであろうが、教科書に書いてあることこそが正しいと信じて疑わない世界中の研究者を向こうに回して、見ようによっては挑発的な命名である」としている。

「論文の掲載直後に写真の取り違えが指摘されたのも、そのような厳しい懐疑の目にさらされているからである。訂正の手続きに入るのであろうが、論文の趣旨に影響はない。むしろ査読者から浴びせられたさまざまな批判に応じて、幾度か実験を組み立て直した跡が見られ、逆にこれによって、隙のない、誰もが認めざるを得ない内容に仕上がっている」とまで書いている。

「この発見が、発生の研究にどれほど新しい展開をもたらすのか、その波紋は計りしれない。日本は本当に運がいい。哺乳類のリプログラミングという同一の分野で、iPS細胞とSTAP細胞という、現役の研究者によるノーベル賞級の成果が並び立つという、超先進国の様相を呈してきた」

ともあれ、米本氏の締め切り以降に生じた「疑惑の細胞」騒動を見ると、このままだと、小保方晴子さんは、あの森口尚史と五十歩百歩になってしまいそうな雰囲気である。

もとより、僕には、どっちが正しいかなんて判断はつかない。いや、やっぱり彼女は正しかったなんてことになるかもしれない。それにしても、「専門家」という名の人々の権威低下にはあきれ返るしかないだろう。

彼女との論文の共著者である若山照彦山梨大学教授にしても‥‥。

この前、当初原発などを肯定していたものの、その後、原発否定派に転じた武谷三男氏のことを紹介したが、彼はルイセンコ学説に関しては、おおむね支持派として君臨していたという。

その軌跡に関して詳述しているのが、伊藤康彦氏の『武谷三男の生物学思想 「獲得形質の遺伝」と「自然とヒトに対する驕り」』 (風媒社)だ。

これはまだ読み始めたばかりだが、荒唐無稽なソ連発のルイセンコ学説を熱烈に支持し、その非科学性にもかかわらずありがたく崇めた「科学者」がかくも多数いたことに驚くほかあるまい。

メドヴェジェフの『ルイセンコ学説の興亡 個人崇拝と生物学』 (河出書房新社)などもはるか昔に刊行(訳出)されていたが、共産主義イデオロギーに拘泥する愚者はやはり頭が少々おかしい人たちであったといえようか

STAP細胞云々がルイセンコ学説のようになるのかどうか、ネバーセイネバーを信じる僕にはわからないけど、まぁ、今のところは‥‥。
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米本昌平は元文科省のキャリア官僚なので、文科省のSTAP擁護派とも今でも繋がっている可能性があります。
もし繋がっていたら、擁護しますよね。

サブリナ  04/17/2014 Thu URL [ Edit ]
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