古本虫がさまよう 『婦人科医が答える 誰にも聞けないセックスの悩み』 と『身の下相談にお答えします』、どっちも傑作か、それともどっちもどっちか?
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『婦人科医が答える 誰にも聞けないセックスの悩み』 と『身の下相談にお答えします』、どっちも傑作か、それともどっちもどっちか? (2014・3・7・金曜日)








この前(2014・2・25本欄)、とりあえず読もうかと思って食卓の上に並べた20冊の新刊本(一部古書もあり)のリストを以下のように紹介した。

①五十嵐恵邦氏の『敗戦と戦後のあいだで  遅れて帰りし者たち』 (筑摩書房)
②リヴァ・フロイモビッチの『僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く』  (阪急コミュニケーションズ)
③長倉洋海と東北の子どもたちの『だけど、くじけない 子どもたちからの元気便』 (NHK出版)
④鐸木昌之氏の『北朝鮮 首領制の形成と変容 金日成、金正日から金正恩へ』  (明石書店)
⑤山中恒氏の『少国民戦争文化史』 (勁草書房)
⑥村田沙耶香氏の『しろいろの街の、その骨の体温の』 (朝日新聞出版)
⑦山口真典氏の『北朝鮮経済のカラクリ』 (日本経済新聞出版社)
⑧加藤哲郎氏の『日本の社会主義 原爆反対・原発推進の論理』 (岩波現代全書)
⑨キャサリン・ニューマンの『親元暮らしという戦略 アコーディオン・ファミリーの時代』 (岩波書店)
⑩芳賀綏氏の『日本人らしさの発見 しなやかな〈凹型文化〉を世界に発信する』 (大修館書店)
⑪イシュトヴァーン・エルシ編の『ジェルジ・ルカーチ 生きられた思想 対話による自伝』 (白水社)
⑫伊藤晃氏の『天皇制と社会主義』 (勁草書房)
⑬福岡愛子氏の『日本人の文革認識』 (新曜社)
⑭野谷士氏の『ユートピア文学襍記  キャリバンから火の鳥まで』 (山口書店)
⑮ニコラス・ワプショットの『レーガンとサッチャー  新自由主義のリーダーシップ』  (新潮選書)
⑯青沼陽一郎氏の『フクシマカタストロフ 原発汚染と除染の真実』 (文藝春秋)
⑰中野翠氏の『東京プカプカ』 (毎日新聞社)
⑱小沢君江氏の『四十年パリに生きる オヴニーひと筋』 (緑風出版)
⑲みうらじゅん氏&伊集院光氏の『DT』 (角川文庫)
⑳藍川京氏の『女流官能小説の書き方』 (幻冬舎新書)‥‥‥‥。



発表してから(?)十日ほど経過したが、読了したのは③⑦⑧⑰⑲⑳。10日ぐらいで20冊のうち6冊を読了。3割バッターならぬ3割リーダー? まぁまぁ? いや、読んだのはエロス系、文庫、新書、写真集ばかり? 残りの分厚めの、より硬めの本は永遠に積んどくのままで終わるのかも……。


読みたい本は次々と増えていく。とりあえず読破しようかと思っている新刊書(一部古書もあり)の次の20冊のリストは以下の通り。



①行安茂氏編の『日本イギリス理想主義学会設立10周年記念論集 イギリス理想主義の展開と河合栄治郎』 (世界思想社)
②ジェフリー・ハーフの『ナチのプロパガンダとアラブ世界』  (岩波書店)
③李昆武氏&フィリップ・オティエの『チャイニーズ・ライフ 激動の中国を生きたある中国人画家の物語 上巻・下巻』 (明石書店・これは二冊分ではあるが)
④エミリー・マッチャーの『ハウスワイフ 2・0』(文藝春秋)
⑤山本宗補氏(写真&文)の『戦後はまだ‥・ 刻まれた加害と被害の記憶』 (彩流社)
⑥八神史郎氏の『世界の自転車ミュージアム  サイクル・ギャラリー・ヤガミの名品たち 蒐集家ビジュアルブック①』 (彩流社)。
⑦斎藤道彦氏の『日本人のための尖閣諸島史』 (双葉新書)
⑧フランソワ・オリヴァンヌ、ソフィ・ブラムリーの『婦人科医が答える誰にも聞けないセックスの悩み』  (太田出版)
⑨樋口直人氏の『日本型排外主義 在特会、外国人参政権、東アジア地政学』 (名古屋大学出版会)
⑩コーネル・ウェストの『民主主義の問題 帝国主義との闘いに勝つこと』 (法政大学出版局)
⑪小沼丹氏の『珈琲挽き』 (講談社文芸文庫)
⑫一ノ瀬俊也氏の『日本軍と日本兵 米軍報告書は語る』 (講談社現代新書)
⑬長谷川昇氏の『博徒と自由民権 名古屋事件始末記』  (平凡社ライブラリー)
⑭マスター”k”の『緊縛の文化史』 (すいれん舎)
⑮鈴木涼美氏の『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』 (青土社)
⑯山田太一氏の『月日の残像』 (新潮社)
⑰阿羅健一氏の『謎解き「南京事件」 東京裁判の証言を検証する』 (PHP研究所)
⑱冨岡悦子氏の『パウル・ツェランと石原吉郎』 (みすず書房)
⑲廣重徹氏の『戦後日本の科学運動』 (こぶし文庫)
⑳深井智朗氏編の『ティリッヒとフランクフルト学派 亡命・神学・政治』 (法政大学出版局)
 



ううむ、多分、あと10日経って、手にして読んだ本となるのは、⑭とか数冊ぐらいか……。
 
ということで、まずは⑧の「医学専門書」(?)であるフランソワ・オリヴァンヌ、ソフィ・ブラムリーの『婦人科医が答える 誰にも聞けないセックスの悩み』  (太田出版)を手にして一気呵成に読了。

まれに男性からの質問もあるが、おおむね、女性陣からのセックスの悩みに、婦人科医がまじめに(?)答えるという一問一答形式のもの。

「夫によくフェ×××をしてあげています。夫はフェ×××が大好きです。それなのに、私にクンニ××××をするのはいやがります。この不公平感を解消するにはどうしたらいいですか?」
という質問などが出てくる(本文では×のところにはちゃんと文字が入っている)。

それに対して上野千鶴子氏風のフェミニズム的、男女平等史観からの回答が? いや、もっともな「正論」で同感?

そういえば、上野氏にも『身の下相談にお答えします』 (朝日新聞出版)という本があった。
15歳の男子中学生が「毎日、自分で処理はしているのですが、どうしても本物の女の子の体に触れてみたくてたまりません」「ぼくの悩みは性欲が強すぎて、今年受験だというのに、エッチなことばかり考えて勉強が手に付かないことです」と訴えたところ、上野先生は医者ではないけれども、やはり大学教授ということもあってか「知らないことは知っているひとに教えてもらうに限ります。経験豊富な熟女に、土下座してでもよいから、やらせてください、とお願いしてみてください」「(熟女の)ご指導に従って十分な経験を積んだら、ほんとうに好きな女の子に、お願いしましょうね。コンドームの準備は忘れずに」という名回答(?)があったかと。

そういう性問答よりは、『婦人科医が答える 誰にも聞けないセックスの悩み』では、より真摯なというか、夫婦間のみならず男女間の技術的なセックスの悩みなどを中心に問答が展開されており、より医学的といえようか?

「陰毛に白髪がまじるようになりました。どうやって処理すればいいですか?」なんて質問も出てくるが。
「ゲイシャボール」という、日本発の(?)膣トレ秘密グッズがあるそうな。
男性はもちろん使ったことはないだろうが? 

そのほか、シニア故の質問もある。日本でも一部週刊誌が騒いでいたが、「現在69歳ですが、ふたたび性欲がみなぎるようになってきました。しかし、ペニスが挿入できるほど硬くなりません。なにか手だてはありませんか?」との質問もあり、これまた真摯な回答も‥‥。

女性からの質問で、「私って年下の男を見ると、どうしても誘惑してフェ×××したくてたまらなくなるんです。異常性欲の持ち主でしょうか」(高校の女教師・34歳)なんていう、年下男オンリーの性欲過剰に悩む女性からの質問は本書には残念ながら出てこない。

しかし、現実は…である。

例えば、日刊ゲンダイ(2014・3・1→2・28日発行)に「女教師、男子生徒に口説かれセックス」という見出しの記事が出ていた。

アメリカユタ州のデービス高校に勤務していた女教師ブリアン・アルティス(34歳)が、17歳の男子生徒とセックスをしたのだが「強姦罪」ということで逮捕されたそうな(自分の半分の歳だから、やるね!である)。顔写真も出ているが、ううむ‥。
見出しにも「美人女教師」となっていないが、まぁ、そこそこ? 17歳の高校生なら、美人にも見えるかも? いや、54歳の中年後期の男なら、二十歳も年下になるから、当然、美人に見えるかも。「女の34歳」というのは、年上の中年男にも年下の青少年にも誘惑光線を発して通用する有利な年齢といえそう。

 高校生からラブコールがあって、女教師の自宅でやってしまったという。彼女は、独身ではなく、夫と二人の子供もいたという。なんと「人妻女教師」だったのだ。夫からの離婚申請もなされたという。当然だ!?

それにしても、男女平等の時代とはいえ、こういう問題で、この男女の間に「強姦罪」は成立するのだろうか? 34歳の男性教師が、17歳の女子高校生を誘惑したら、それはもちろん犯罪? しかし、逆は必ずしも真ならず?

もし、僕が裁判官なら、被告・原告双方に対してよく尋問をした上で、女教師には「無罪」を下すかも? いや嫉妬(?)から、やはり有罪か?

この不倫テーマは「永遠」であり、小説としてもいくらでもあるが‥。こういうよくある相談が、本書に全くないのは、ちょっと欠陥であろうか? そうした欲望もある種の医療の対象となるべきものであろうから。
ドイツ文学の巨匠ジークフリート・レンツが、男子高校生と女教師の関係を描いた『黙祷の時間』 (新潮社)はよかった。山崎ナオコーラ氏の『人のセックスを笑うな』 (河出文庫)も、女講師と教え子との愛を綴った文学的作品とはいえそう。

その点、芳川葵氏の『交換日記[女教師と僕]』 (フランス書院文庫)は、先の上野千鶴子氏の問答にもあったような少年の性の悩みに真摯に応える女教師の「葛藤」が作品のリアルなテーマであった(?)と‥‥無理やりいえるかも。

サタミシュウ氏の『彼女はいいなり』 (角川文庫)も、女教師と男子生徒の異常な性愛物語(?)とはいえそうだ。最初は「蜜の味」でも、次第に「笞の味」になっていったりすると…怖いものがある!?

そうした教師と生徒の恋愛をノンフィクション的に追及したのが、 宮淑子氏の『先生と生徒の恋愛問題』 (新潮新書)であった。この場合、男の教師と女生徒という事案も出てくるが‥。

女教師と男子生徒との、英国で実際にあった「許されない愛」をもとに描いたのが、ゾーイ・ヘラーの『あるスキャンダルについての覚え書き』 (ランダムハウス講談社)。まだ若い美人女教師と15歳の男子生徒のスキャンダルが一つのテーマ。それを知った同僚の老女教師が……との物語。

映画(「あるスキャンダルの覚え書き」)にもなったという。映画は見ていないが、女教師と生徒が広々とした英国ハムステッドの公園(?)で深夜相まみえるシーンがあったかと? あの広々としたハムステッドでアオカンとは? 日本だと新宿御苑か? メルヘンの世界?



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