古本虫がさまよう ♪スィート・キャロラインと、まど・みちおより、上坂冬子とトム・クランシーか? 金正恩著作集は誰が読む?
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♪スィート・キャロラインと、まど・みちおより、上坂冬子とトム・クランシーか? 金正恩著作集は誰が読む? (2014・3・6・木曜日)







NHKの「クローズアップ現代」(2014・3・6)で、キャロライン・ケネディ大使のインタビューを拝見した。さすがに、いつものように生中継というわけにはいかず録画のようだ。沖縄基地問題や歴史認識や参拝「失望」問題などを問いただしていたが、まぁ、どうってことはない問答内容。

我々日本人が、原爆投下の虐殺などに関して、それはそれとして、今日、アメリカに対して極端な非難をしないのは「水に流す」国民性の問題もあるかもしれないが、過去は過去、今は今と認識しているからだろう。

東京裁判にしても、アメリカの正義に関して、「洗脳」もされているのかもしれないが、過去は過去で未来思考で考えている。その程度の未来思考を韓国や中国がなぜできないのか? 驕り昂り、偏った過剰なナショナリズムがあるのはむしろ中韓のほうではないのか。

僕は読んでいないが、妻が愛読しているトム・クランシーの一連の作品(『デッド・オア・アライブ①②③④』 新潮文庫)では、ニューヨーク・タイムズなどはとても酷い新聞で、共和党大統領を誕生させないために、偏向した紙面づくりをしている‥‥と登場人物に語らせているそうな。

クランシーの作品は『レッド・オクドーバーを追え』 (文春文庫)は面白く一読した記憶があるが、それ以降の作品はあまり読んでなかった。

彼は共和党寄りとも言われていたが、ニューヨーク・タイムズ批判は、その通りのような気がする。そういう新聞が、安倍首相を危険な国家主義指導者と決めつけても、あまり気にする必要はないのだろう。左にいると真ん中も右に見えるのだろうから?

古森義久氏が『テーミス』(2014年3月号)でも「安倍首相「靖国参拝」に失望しない米国人‐共和党らも中国軍拡のほうを問題視」と指摘していたが、自由の国アメリカでは、有識層でもいろんな反応があるのだろう。何日か前の朝日にも、ケビン・ドークのような参拝支持派と反対派の米国識者が登場していたし‥‥。

それにしても、先日亡くなった、まど・みちお氏の『まど・みちお全詩集』 (理論社)を読んでいて、ちょっと興ざめした。この本の中には、彼の太平洋戦争(大東亜戦争)協力の詩も収録されている。

「あとがきにかえて」で、それを自省しているのはいいとしても、「戦後も、戦争への反省どころかひどい迷惑をかけた近隣諸国に、お詫びも償いもしない政府のやり方に腹を立てつづけてきました」と書いているのには唖然とした。この本の刊行は、1992年。あとがきの執筆も同年日付。

韓国への経済支援、中国へのODAなどをはじめ、東南アジア諸国含めて、日本はそれなりの「賠償」の支払いなどを戦後ちゃんとやってきた。

そのおかげとはいわないが、韓国や東南アジアの経済成長にも貢献したといえる。中国相手にも‥‥。戦争のお詫びも口頭含めて何度も関連諸国に行ってきている。

いくらなんでも、先の言葉は、捏造虚報の類ではないか。なにか特定の新聞の見出しだけ見ていたために誤った知識が脳内に沈殿し誤断したというしかない。

もう亡くなった人に何を言っても無駄だが、上坂冬子氏の『償いは済んでいる 忘れられた戦犯と遺族の五十年』 (講談社・1995年)やマークス寿子氏の『戦勝国イギリスへ 日本の言い分』 (草思社・1996年)は読む機会はあったはず。

この本を読んでいれば、まだ、「戦後も、戦争への反省どころかひどい迷惑をかけた近隣諸国に、お詫びも償いもしない政府のやり方に腹を立てつづけてきました」とはいえなくなったはずだが?
それにしても、戦争協力詩といっても、「朝」と「はるかな こだま」という詩は、宮城、天皇陛下賛美があるとはいえ、それほど酷いとも思わない。当時の時代感覚からすればおとなしいほうではないか。
「はるかなこだま」の一節は以下の通り‥‥。

‥‥天皇陛下 をいただいた
光栄の日本人よ
君らの祖先がしてきたように
今こそ君らも
君らの敵にむかえ
石にかじりついても
その敵をうちたおせ
――神神はいつも
君らのうえにある‥‥。


個人的には天皇主権主義的な発想は嫌いだし、こういう詩にも魅力は感じはしないが、そういえば、『まど・みちお全詩集』(理論社)と同じ理論社から、『スターリン讃歌・詩集』という本も1954年に刊行されていた。
野間宏なども名を連ねていたと記憶している。ここで歌われたスターリン讃歌の詩の数々に比べれば、まど氏の戦争協力詩など、まだマシというしかあるまい。卑下する必要なし。

それにしても、まど氏は、そうした過去の戦争協力詩を自省し反省し、読者に謝罪する知的勇気はもっていたようだが、

それに比べて、『スターリン讃歌・詩集』の筆者たちは、己の不明を詫びたりしたであろうか? 

最近、チュチェ思想国際研究所編の『金正恩著作集』という本が出た。独裁者を見て泣き感激する「人民」の口絵カラー写真8ページつきの代物だ

本文内容は、無味乾燥な演説集。先日見た映画『北朝鮮強制収容所に生まれて』を想起すれば、寒さをしのぐためにならば薪ストーブなどに入れても許される本かもしれない?

こういう本は、一昔前なら、理論社か未來社あたりから出た本であろうか。

今回は、白峰社からの刊行。理論社は民事再生などを申請したりしたからともかくとして、ヒトラー全集(?)と何ら変わりのない『金日成著作集』や『金日成首相生誕六〇周年を祝して   チュチェ思想に輝く朝鮮民主主義人民共和国』などを刊行していた未來社から、『金正恩著作集』が刊行されなかったのは、著しい進歩とみなしていいのだろうか?
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