古本虫がさまよう ヤマザキマリさん、前野ウルド浩太郎氏、古本虫に共通するものは、子供の時読んだ『昆虫図解』と『ファーブル昆虫記』と『ビニ本』と『蟲』?
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ヤマザキマリさん、前野ウルド浩太郎氏、古本虫に共通するものは、子供の時読んだ『昆虫図解』と『ファーブル昆虫記』と『ビニ本』と『蟲』?
(2014・2・15・土曜日)









子供の時にどんな書物と出会うかによって、人生が決まる…ことについて昨日論じた。磯田道史氏のように、賢明なる祖母から実家に伝来されていた古文書を見せられ、それに魅せられ、独学し、古文書を読み解くようになり立派な学者になった人がいる。一方で、祖父の家にあったエロマンガ雑誌に魅せられて…という人もいる。

漫画家のヤマザキマリ氏は、1月27日付け日本経済新聞(夕刊)で、子供のころ『昆虫図鑑』を愛読し、それが漫画家になるきっかけになったと語っていた。

新聞にはその『昆虫図鑑』のカバーが写し出されていた。セミが羽化している瞬間のカラー写真がカバーに使われている。出版社名は出ていないが、これは見た記憶がある。我が家にもたしかあったはず。
しかし、子供のころ、同じものを手にしながら、その後、僕は『昆虫図鑑』よりはビニール版『美女図鑑』のほうに関心を持ち、今日にいたっている。

一方、ヤマザキ氏はぼろぼろになるまで繰り返し読み、テープで何度も補修したという。この図鑑には、写真もあったが、精密に虫を描いた絵に魅せられたという。「それをまねて私も虫を描いた。絵が好きになったのは、間違いなくこの図鑑の影響だと思う」と。ううむ。図解といえば、女性の美しい形をしたお尻などを写真かと見間違うほどリアルに描いた外国人によるイラスト集があったかと。それがあいにくと見当たらないが、ほかにも伴田良輔氏の『HIPS 球体抄』 (スペースシャワーネットワーク)なんていう写真集があったかと。
小学生が『昆虫図鑑』や『ファーブル昆虫記』を手にして熟読するのはいいと思うけど、やはりこういうのを手にするのは問題か?

一方、昆虫というか、バッタに魅せられた人(→前野ウルド浩太郎氏)がいる。
子供の時に科学雑誌の記事で、大量のバッタが発生し、それを見学するツアーにいった女性の服装が緑色だったために、服を食べられてしまったというのを読んだという。彼は、「緑色というだけでみさかいなく群れで襲ってくるバッタの貪欲さに恐怖を覚えたとともに、ある感情が芽生えた」「自分もバッタに食べられたい」「その日以来、緑色の服を着てバッタの群れの中に飛び込むのが夢となった」‥という。
これはかなり危ない兆候である? 一歩間違えたら、被虐、サド、マゾ‥‥ストーカー?にもなる体質? しかし……。

前野氏は、子供時代太っていたそうで、いつもうつむいて地べたをみて、虫を観察していたという。そんな息子を気の毒に思ってか、母親が『ファーブル昆虫記』を図書館から借りてきて与えたという。一読感嘆! したそうで、爾来、昆虫学者になると小学校の卒業文書にも書いたそうな。僕も『ファーブル昆虫記』ぐらいは読んだ記憶がある。子供向け本だったかもしれない。岩波文庫でも読んだ、いや読みかけたような記憶がある。なのに‥‥。

その歩みを綴ったのが、前野ウルド浩太郎氏の『孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生』  (東海大学出版会)である。
大学出版会から、そんなタイトルの本が出たとなると学術書かと思いきや、全然、そんなことはない(いや、多少はそんなことはある)。
図表なども出てくるが、飲み会で偶然出会った先輩学者のもとでバッタの研究を続け、なんとか給与ももらえるようになると、バッタより、新木場のクラブ「アゲハ」で、夜の蝶々相手に鼻の下を伸ばしたりする。

「バッタだって飛行するんだから、自分だって少しくらい非行したっていいだろう」と。
夜新木場で遊び、朝は筑波に戻りバッタに餌を与えるといった自堕落な日々を‥。しかし恩師に叱られ、再びまじめな研究生活に戻る‥。サハラ砂漠にも研究のために出かけることも。実験のためバッタをバッタバッタと殺すことにもなり、虫供養もちゃんとしているとのこと。
そんなエッセイ集でもある。

バッタといえば、実家の庭に夏はいくらでもいる。カマキリも。
カマキリは四六時中我が家の中にもいるが‥? この前も、ソチ五輪など無関心なのだが、テレビでルールもよくわからない、カーリングなんかがやっているのをチラリと見ていて、日本とロシア戦だったが、当然、美女軍団のロシアが強いだろうと思って応援していたら(「ロシア頑張れ」「その瞳が素敵!」)、いきなり後ろから太りぎみのメスがやってきて、頭を両コブシでメスカマキリのするようにゴリゴリと締めつけられ、「この非国民! ロスケは南樺太、全千島を横盗りした仇敵でしょう。シベリア抑留を忘れたか、私の祖父はシベリア帰りなのよ」と怒鳴られて痛い辛い思いをしたものだった?(それはともかく、羽生結弦が金メダルを取って良かった!)。

前野氏の、学術誌への投稿論文が、雑誌のレフリーによって、没になったり採用されたり、と。理系論文であっても、判読・判定はいろいろとあるようだ。人生の不条理も。

小学生が、こういう本を読んで、昆虫学者になろうと志す可能性もあるだろう。この本は21世紀版『ファーブル昆虫記』といえようか? フンコロガシも出てくる。著者がふんどし姿でインディアンと踊った写真も本書の中に出てくる。白人観光客(研究者)には出来ない果敢な行為である。この写真をカバーに使えば尚かったのに?

そのほか、バッタが上下に重なるエロティックな写真も多々ある?
ただ、僕がもし、小学生ないし中学生ぐらいでこの本を読んだら、バッタが上下に重なる写真のところ(第8章「性モザイクバッタ」)にだけ強い関心を寄せて、人間の同じ構図の写真のほうに関心が移っていくかもしれないなぁ。そうなると、やはり、あとは個々人の自己責任であろう。自己責任を否定する人(リベラル系に多し)がいるけど、こういうのは自己責任でしょう。

世の中には、バッタ以外にもゴキブリなどを研究している人もいるようだ。どっかの大学の女性研究者かゴキブリ駆除のための研究をしている云々という記事を、以前読んだ記憶がある。バッタもゴキブリも、人類の仲間。その生態を細かく観察し、研究することは大事なことであろう。この分野からノーベル賞が生まれるかもしれない?  前野ウルド浩太郎氏がノーベル賞を? ネバーセイネバー? 

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