古本虫がさまよう 磯田道史氏と古本虫も「月とスッポン」?
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磯田道史氏と古本虫も「月とスッポン」?
(2014・2・14・金曜日)










磯田道史氏の『近世大名家臣団の社会構造』 (文春学藝ライブラリー・文庫)を手にして、「あとがき」を読んでいたら、この本は『武士の家計簿』 (新潮新書)と一対をなす本とのこと。もともとは東大出版会から出ていた本だという。元値からして一万円近くしていたとのことで、品切れとなってからは15000円ぐらいしているそうな。

たしかに2・13の朝、 「日本の古本屋」で見てみたら、この本、まったく出てこない。貴重・希少本のようだ。 「スーパー源氏」を見たら、この文庫版が出ているが、なんと定価より少し割高になっているではないか。まだ出たばかりで在庫はあるだろうに‥。

しかし、文庫サイズになったとはいえ、500ページ以上あり、本体価格1800円。なかなか難しそうな本。そもそも新潮新書も積んどくしていたと記憶はしているし未読。

ううむ…と思っていたら、 『本の雑誌』 (2014年3月号)に、磯田氏が「古文書との出会い」なるエッセイを書いていた。これは見開き二ページなのですぐに読了。一読感嘆!  というのも…。

『武士の家計簿』は映画化もされているが、それはともかくとして、磯田氏は、なぜ古文書が読めるようになったのか。中学生の時、祖母の家で「道史さん。あなた学校のお勉強では歴史が好きなのでしょう。うちにこんなものがあるのだけれど、みておかない」といわれたのがきっかけになったという。

墨で書いた江戸時代の文書がいろいろとあったとのこと。高校生になってから、その「御奉公之品書上」の表題の和綴じ本を解読しようと思って、古本屋にいって、古文書解読用の事典を買ってきた。「くずし字」「楷書の字」をたよりに「先祖の古文書を読もうと、独学した」という。

一カ月もすると文意がとれはじめ、三カ月もすると八割方読めるようになっていく。江戸人はそう多くの文字は使っておらず、くずし字を500字も覚えれば、相当読めるようになるという。二十歳前後の学生なら一年、還暦すぎのおじさんでも二~三年あれば読めるようになるという。ううむ…。

きっと、某悪筆家の小説家・政治家がいるけど、彼の生原稿はまったく読めないという。これも一種の古文書と同じだろう。しかし、たとえば、彼の生原稿解読用の事典を作れば――まず、彼の手書きなる「あいうえおかきくけこ…ん」を、引写し対照表を作る。そして、主な漢字も相互対照表を作れば――それをもとに読みこなしていけば、たしかに悪筆の生原稿も数カ月もすればスラスラと読解できるようになるだろう。昔の印刷工なども、そういう悪筆の作家の原稿を古文書読解のように対応していたのではないか。古文書読解も、要はそれと同じことであろうか?

それにしても、賢明な祖母と向上心あふれる少年(孫)とが出会えば、このように立派な学者になれるのだ。
「勉強や学問は、人生上、わからないことをなくすために、するもので、正直、私はそのためにしか、勉強に本気になれない」とのお言葉。まことに立派だ。感服した。

それに引き換え、祖母ならぬ祖父の家の屋根裏にあった、古文書ではなくエロ漫画雑誌を小学生高学年の時にみつけ、いいもんみっけといわんばかりに読みふけり、当時の少年の肉体に生じかけていた体の変化・変調と、そのマンガに書かれている膨張構造との歪みなどに関心を持ち、熟読し、「勉強や学問は、人生上、わからないことをなくすために、するもので、正直、私はそのためにしか、勉強に本気になれない」との方向性は、僕も磯田氏も同じだったと思うし、そのためにも古本屋にも行ったのだが、事典ではなく、さらなる写真入りの雑誌や本をまず購入し、独学していった。

そして、 「わからないことをなくすために」日夜、文献読破、墨塗り除去にあけくれ、ついには早まって結婚までしてしまった……。もはや、この分野で、特にわからないことはなくなってしまったが、それが何の役にたったというのであろうか? 

高校生以降の両者の知的格差…。かたや博士の大学准教授。こちらは地べたを這う一匹の古本虫…‥。子供の時にどんな書物と出会うか。それはやはり大事である? 一生を左右する…。

だから「洗脳」を狙う全体主義者たちは、子供時代から、レーニンや毛沢東や〇〇子供新聞などのヘンな本や新聞を読ませようとするのだ?
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