古本虫がさまよう シュミットと村山富市も「月とスッポン」?
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シュミットと村山富市も「月とスッポン」? (2014・2・11・火曜日・祝日)








ドイツ人と結婚した日本人女性の書いた佳作には、クライン孝子氏の『「自由買い」  1963ベルリンの密約』 (文藝春秋)や、川口マーン惠美氏の『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』 (講談社+α新書)などいろいろとあるが、永冶ベックマン 啓子氏の『息子がドイツの徴兵制から学んだこと』  (祥伝社新書)も面白く読んだ。

ドイツではついこの前まで徴兵制が敷かれていた(今は志願制に移行。ただ徴兵制が廃止されたわけではなく休止状態のようである)。高卒で9か月の訓練が義務づけられていた。良心的懲役忌避ということで、軍務がいやなものは、病院や福祉施設での非軍事の役務をすることになっていたそうな。

著者(日本人女性)はドイツ人と結婚し、一人息子が軍隊の中でもかなりハードな部隊(歩兵の山岳部隊)で、訓練を受けることになったそうな。定期的に週末は帰宅することも可能で、そのたびに、息子が逞しく成長していくのを目の当たりにしたという。

徴兵制は不要、コンピューターを駆使しての戦争では、志願制のほうが優秀な兵隊が集まっていいからとはよく言われるが、自由民主国家での、兵役以外の選択肢もある徴兵制度は、そんなに悪いものではないのかもしれない。

著者は徴兵制のない日本の若者とドイツの若者との比較もしている。ドイツの徴兵を体験した若者のほうがしっかりしている…と。まぁ、そのあたりは得るものがあれば失うものがあり、失うものがあれば得るものがある…のだからどっちがいい悪いとはいえないかも。お隣の韓国にだって徴兵制度はあるようだが。そんなに?

ドイツでは、連邦軍大学はミュンヘン連邦大学とヘルムート・シュミット大学ハンブルクがあるという。シュミットは社民党の政治家(元首相)だ。日本でいえば、社会党の村山富市サンみたいなものか? いやいや失礼、自民党と連立政権を組むために、いやいや自衛隊・日米安保を容認した程度の狭量な、世界でももっとも異質な日本社会党の左派政治家とは大違い。日本でいえば民社党クラスか。ドイツ社民党も右派左派あるけど、自国の国防軍を持つことに否定的なことはなかった。緑の党だってそうだ。緑の党も、右派は立派なもの。それにひきかえ…。

とはいえ、シュミットも国防のセンスは光るものがあるけど、アジアに関しては「無知蒙昧」に近い。中国と日本とどっちが民主主義国家か理解していない可能性もある? しかも、ヘビースモーカーだし? でもパーシングⅡの配備をめぐって反核運動にも屈しなかったし、テロにも断固として戦う姿勢を示した。その点では、人の命は地球よりも重い…と単細胞的に、のたまわった日本の自民党政治家の三木武夫や福田赳夫とも違う。

日本には、レーガンもサッチャーもシュミットもいなかったのか、保守にも中道にも左派にも。

ともあれ、徴兵制もなく、成人式でバカ騒ぎする輩を見ていると、こういう手合いこそ、ちょっと軍隊にいれて鍛え直したほうがいいのではと思わないでもないが、集団的自衛権はじめ、さまざまな国防の面で、日本はドイツからも遅れている。一刻も早く改善すべきであろう。その視点からも参考になる国防論だった。
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