古本虫がさまよう スターリンから「多くの教えをその生涯の仕事から学んでいる」と豪語する歴史学者の考える正しい歴史と平和とは? 『Erotische Exlibris』から何を学べるのか?
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スターリンから「多くの教えをその生涯の仕事から学んでいる」と豪語する歴史学者の考える正しい歴史と平和とは? 『Erotische Exlibris』から何を学べるのか? (2014・1・26・日曜日)








一昨日(金曜日)は明治大学に所要があり日中出かけたものの、古書会館(古本市開催中)を横目に見ながらも立ち寄る時間なし。
改めて昨日(土曜日)、都区内フリーパス(730円)を持って出直したものの、神保町古書会館で買いたいものはなし。

古本屋街の軒先をぶらぶら歩いて、フランク・マコーリフの『殺し屋から愛をこめて』  (ハヤカワ文庫)、服部謙太郎氏の『自然と人と』  (非売品)、齋藤勇氏の『蔵書閑談』  (研究社出版)、竹田恒徳氏の『雲の上、下思い出話し  元皇族の歩んだ明治・大正・昭和』  (東京新聞出版局)、横田順彌氏の『ヨコジュンのわんだあブック』 (角川文庫)、高橋磌一氏の『歴史家の散歩』  (河出新書)を購入。

高橋氏の本には裏表紙にシールが貼ってあって、ぱっと見たら「¥200」となっている。100円玉二個用意してレジに向かうと、210円と言われた。あれ?と思って、あとでよく見たら、シールは「¥200」となっているのだが、その下に赤字で「+消費税」と印刷してあるではないか。ううむ、見落とした…。
まぁ、気付かないほうがいけないような気がするけど、近年、価格表示は税込み定価の表記が普通だったから、「¥200」とあれば、それが頭にスンナリと入ってくるもの。「+消費税」はかなり大きく印刷してくれないと見落としかねない。4月以降の消費増税に備えた措置なのか? 

それにしても荻窪のS書店、4月から消費税が10%になる前提で値付けしていたけど大丈夫なのかしら?

ともあれ、この高橋氏は1913年生まれの歴史学者とのこと。もう故人であろうか。歴史教育者協議会委員とのこと。この『歴史家の散歩』は昭和31年の刊行。ぱらぱらとめくると、「スターリンと日本の子ども」というエッセイが目に止まった。

スターリンの死が伝えられたとき、子供向けの百科事典を刊行中のH社(平凡社?)では、すでに校了になっていたスターリンの項目に取り急いでその死について書き加えたという。しかし、ぎりぎりの締め切りだったので、没年を間違えて1952年(正しくは1953年)と誤植したという。

すると、発売してわずか二日というのに、「全国のこどもたちから、この誤植を指摘した注意の便りがH社の編集部の机に山積してしまったのだそうである」「私はこのことを伝えきいて新しい感動を禁じ得なかった。スターリンの偉大な生涯について語る人は多く、私もまた多くの教えをその生涯の仕事から学んでいるが、今日、あらゆるゆがめられた報道等の中で日本のこどもたちが、これほどにスターリンに関心をよせている事実から、私自身のひそかに考えていたとははるかにちがう、すくすくと育った日本のこどもを発見したのである」

なんと申しましょうか? 愚かなことを書き残したものよ。当時、朝日新聞が、スターリン死去に関して、「子供ずきなおじさん」と報じていた(1953年3月7日夕刊)のは有名な話。それと同じ愚鈍系筆致といえようか。

それにしても、恐るべき吸血鬼(?)、殺人鬼のスターリンから、この歴史家は一体何を学んだのだろうか?

スターリンを愛している日本の子供たちがすくすくと育って、全共闘世代というのか、テロリストになって、階級の敵を殺したり、仲間の中にトロツキストを見いだして総括していったということになるのだろうか? 無責任なことを書き殴ったというしかない。特定イデオロギーに呪縛される学者というのは、あまりにも惨めというしかない(もっとも晩年、間違いに気付き転向したのなら別だけど?)。

ウイキペディアによると、この歴史学者先生は、

東京府に生まれ、三多摩壮士の母方の祖父の下で小学生時代から『日本外史』の素読などに親しむ。
暁星中学校を経て昭和5年(1930年)に慶應義塾大学文学部予科、昭和8年(1933年)に文学部国史学科に入学し幸田成文の薫陶を受ける。昭和11年(1936年)に大学院に籍を置く傍ら、錦秋高等女学校で文法を担当。昭和16年(1941年)に暁星中学校教諭となり、昭和17年(1942年)に召集。一度解除されるが、昭和20年(1945年)に再度招集を受け、中国に出征した。
戦後は、学界活動に復帰し昭和24年(1949年)に歴史教育者協議会を設立して、書記長に就任。のち委員長。次いで日本学術会議会員、東京平和委員会会長となり、実践的な古文書解読教育に力を注いだ。今宮新のもと、会田倉吉と共に福沢諭吉の関連文献調査にも参加している。



ちなみに、この方、1984年に、『歴史教育とわが人生』  (三省堂)なる本を出しているようだ。自叙伝であろうか。スターリン礼讃の過去をどのように総括しているのか、していないのか、いずれ検証してみたい。

ともあれ、御茶の水から高円寺古書会館などへ。都丸書店なども。

ガルブレイスの『ある自由主義者の肖像』 (TBSブリタニカ)が100円とは安い。この前買ったことを忘れて、ついつい購入してしまった…。

その他『古在由重著作集第六巻 戦中日記』  (勁草書房)、滝川洋氏&田勝氏の『韓国-挑戦報道・再考』  (田畑書店)、野田照夫氏の『浮き沈み二十年』 (法学書院)、マーティン・エスリンの『ブレヒト 政治的詩人の背理』  (白鳳社)、佐藤達夫氏の『随筆集 土曜日・月曜日』 (第一法規)、松岡祥男氏の『論註日記  〔世界史〕と日常のはざまから』  (学芸書林)、滝田隆氏の『生命の野草 シベリア飢餓地獄の実験』 (叢文社)、木原伸朗氏の『鬱虫』 (新潮社)、小海永二氏の『詩人の立場』 (土曜美術社出版)を購入。

そのあと、荻窪の古本屋や、都区内パスの西限を越えて三鷹に新しくオープンした古本屋・水中書店に足を伸ばそうと思っていたのだが、古本を入れたトートバッグが重い! もう限界だ。

西走するのを断念し、高円寺から有楽町へ。銀座松屋の古本市へ。

例年、ここは敷居が高いというか、古書っぽい本が多くて、あまり買いたくなるような古本に出逢わないのだが…。昔に比べると、松屋浅草ほど酷くはないが規模も小さくなった (そういえば、最近浅草もやらなくなったか。あのすみっこの廊下スペースを使った古本市はあまりにも哀れで惨めで情けなかったが…。あれでもやらないよりマシか? いやいや、あんな小規模ニッチ古本市ならやらないほうがいい?)。

ともあれ、松阪屋も古本市をやらなくなったから、久しぶりの銀座。松屋。日頃高級デパートには用はないし、松屋カードも持っていないけど、 『Erotische Exlibris』 ( Gala Verlag Hamburg)と、久米茂氏の『日本・花と嵐と』 (たいまつ社)を購入。『Erotische Exlibris』はエロティックな書票集。ふふふの本。
そのあと、ちょっとブラブラして帰宅。

車中で、田村秀男氏&渡邉哲也氏の『日本ダメだ論の正体 新聞テレビは日本を9割ダメにする!』 (マガジンランド)を読んだ。

田村氏は元日経記者でいまは産経記者(論説委員&編集委員)。渡邉氏はインターネット出身の経済評論家。
田村氏の本は、本欄でも何冊か紹介してきた。古巣日経への自省もこめた批判書『日経新聞の真実 なぜ御用メディアと言われるのか』 (光文社新書)や、『反逆の日本経済学』 (マガジンランド)や『財務省「オオカミ少年」論』 (産経新聞出版)など。
渡邉氏も経済書を何冊か刊行している。

両者は基本的にアベノミクス的手法を肯定する立場で、消費増税には反対している。財務省の言いなりになりがちな経済学者や新聞の体質なども批判している。また、渡邉氏によるとマルクス経済学者の亡霊もまだあるとのこと。ううむ。
経済以外にも南京事件や慰安婦問題なども論じられており、大変面白い本だった。

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