古本虫がさまよう 2014年(平成26年)の古本初詣は……
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2014年(平成26年)の古本初詣は…… (2014・1・3・金曜日)






昨日(1・2)は、急遽土浦へ。知人のお見舞いに。だったら、つちうら古書倶楽部に寄ろうかなと思ったのだが、ネットを見てもお正月、やっているのかどうかが不明。電話をしても、午前9時段階で出ないのでやっているのかどうか不明。じゃぁ、まぁ、いいや…と。

お見舞いを終えて、近くの回転寿司屋へ。一皿105円の安さ。回転寿司といっても、「もり一」みたいな小規模ではなく、郊外型の店でロボットが作っているそうな? 家族用というか、カウンターのみならず、テーブル席もある。

目の前にある機械で、個別註文をすると、それがレーンを流れてくる。近付くと「ご注文の〇〇がまもなく到着します」と機械のアナウンスが流れてくる。ううむ…。ロボット・機械化社会極まれり?

まぁ、「もり一」は一皿135円。ここは105円。30円の格差はあるなと感じた。見た目にも「もり一」と比べても、ちょっとちゃっちい寿司だが、結構な人出。

この前、紹介した川路明氏の『江戸前にぎり こだわり日記 鮨職人の系譜』 (朝日出版社)に出てくる鮨屋は、一皿で換算すると、二カン一皿で1350円ぐらいか? ううむ。いくらなんでも「もり一」と比べても10倍ほどの差があるとは思えないし、どっちを選択するかと言われれば「もり一」になるだろう。

だが、土浦の回転寿司屋の105円の寿司と「もり一(135円)」となら、品質面では30円の格差はあるだろうし、安ければいいではないかという僕でさえも、どっちを選べといわれれば「もり一」を選ぶだろう。

双方とも店内禁煙で、食事をする環境としては悪くないが。

席にあった「ガリ」を食べ尽くす。「ガリ」や「紅生姜」を無性に食べたくなって、回転寿司屋や牛丼屋に行く我が身。らっきょうや福神漬け食べたさにカレーチェ-ン店に行くこともあるのだが…。

車中、ジョン・ルカーチの『歴史学の将来』 (みすず書房)を読了。ロバート・コンクェストと並んで長寿の歴史学者。 『評伝ジョージ・ケナン 対ソ「封じ込め」の提唱者』 (法政大学出版局)は本欄でも紹介ずみ。

中庸な歴史学者という印象が強い。本書は、トクヴィルやオーウェルやカーなどに言及しつつ、また、さまざまな歴史書などを紹介しつつ、活字離れの現状にも憂いのコメントを寄せている。

「多くのまじめな歴史学者にとって、本を出版する機会は減っており、条件も急速に悪化している。大半とは言わないまでも多くの大学出版局では、初版の刷り部数が500部か、もっと少なくなっているのだ。主な原因は、専門的な歴史書を必ず購入する大学図書館の数が従来の半分以下に減ったことにある。その結果、本格的な学術書を始め、専門家の書くものは軒並みひどく高価になってしまった。さらに悪いことに、それらは一般の本屋の棚には並ばない。かつてはそうした本を取り揃えていた大学内の書店でさえ、扱わないのである。こうした退行現象が続けばこの先どうなるのか、考えるだけでもおぞましい。希望に満ちた若手研究者は、とりわけ意気消沈していることだろう」

以前、岩田博氏の『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏PART3 2008~2013』 (岩田書院)、 『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』 (無明舎出版)、 『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏 2003~2008』 (岩田書院)を紹介したことがある。専門・学術書出版社の「一人」経営者である岩田博氏の自虐的(?)な出版経営エッセイ集であったが、ルカーチの先の嘆きと共通する面もあったかと思いだした次第。

ともあれ、青春18切符を使っていたので、東京駅へ。八重洲古書館を覗く。今年最初の古本屋行脚はこの店となった。しかし、買いたい本はなし。ううむ。
昔のように、もう一軒あった古書館のように、広いといろいろと欲しい古本もあるだろうが、ちょっと狭すぎる。残念。

そのあと、なぜか、秋葉原のブックオフへ。ここはたまにでかけて、規模が大きいので、ちょっとした古本を見つけたことは以前報告ずみ。何か発見があるのではないかと期待して足を運んだのだが…。

今回も、マイクル・シェルダンの『グレアム・グリーン伝 内なる人間 上下』 (早川書房)を発見。オーウェルの評伝( 『人間ジョージ・オーウェル 上下』を河出書房新社から彼が刊行しているのは知っていて一読したことがあるが、そのあとに、こんな本が訳出されているとは知らなかった。ううむ。

秋葉原ブックオフは1・2~から数日の間、本は二割引セールをやっているとのこと。しかし、この本、さっきのルカーチのコメントではないが高い。そもそもの定価が4000円以上している。1998年の刊行で、当時一冊4410円もしている。二冊で8820円。それがブックオフでは2250円。二冊で4500円。二割引だから、二冊で3600円。定価の半額以下になるからまぁ安いといえば安いのだが…。こんな本が105円コーナーにあれば掘り出し物!?

しばしパラパラめくる。買うべきか、面白そうかとパラパラめくりながら思案するのだが、店内音楽は煩いし、店員の「二割引やっています」との唱和もまた煩い。パチンコ屋並み?(といっても、近年パチンコ屋に入ったことはないが)。

悩んだが、買ってもどうせ積んどくになる、古本市でもっと安く買えるよといった悪魔の囁きや、妻の「新年早々、また読みもしない古本を買ってきたな」という怒鳴り声などが頭の中で乱舞し、結局買わず。
文庫棚になにか面白いものがないかと物色したが、特に欲しいものもなし。

年明けて二日目だというのに、まだ一冊も本を買っていない…。これでいいのやら? ブックオフのあと、地下一階にあるワンダーランド(?)を覗く。買いたいものはあったが、マイクル・シェルダンの本を買わずに、ここで同じ程度の金額を出費するわけにも行かず。

1月2日の古本屋行脚始め、つちうら古書倶楽部はご近所まで行ったものの、やっているかどうかも確認もせずに終り、そのあと、八重洲古書館と秋葉原ブックオフに寄ったものの一冊も買わず。でも、真面目なジキル本(ルカーチ)を読んだからいいか。皇国の興亡ではないが、古本の購入の一戦は1月3日の遠出にあり…。
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