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2013'12.20 (Fri)

猪瀬直樹氏と櫻井よしこ氏の違いとは? 「迷う」&「迷わない」にあり?








猪瀬直樹氏と櫻井よしこ氏の違いとは? 「迷う」&「迷わない」にあり?

(2013・12・20・金曜日)







都政に混迷を与え続けてきた猪瀬直樹都知事の辞任会見を伝える夕刊を脇に置きながら、手にしたばかりの櫻井よしこ氏の『迷わない。』 (文春新書)を読んだ。
自叙伝的エッセイ。
櫻井氏の前著『何があっても大丈夫』 (新潮文庫)も自叙伝であったが、かなり前に読んだので記憶が薄れている。あちらもハワイ大学や父親との葛藤なども綴られていたかと。

新著でも、そのあたりも含めて、月給一万円時代のかけだし記者(外国新聞の支局長の助手)から始まって、日本テレビのニュースキャスターに抜擢され、それを辞めた後に再び筆一本の世界に戻り、結婚離婚やら、国家基本問題研究所設立やら、100歳を越える母親との日々などが綴られている。
若い時は少し「リベラル」な考えであったけど、ある種、「転向」もして、今日に至っているとのこと。


櫻井氏はハワイ大学出身ということで、かつてある人から、ハーバードやエール大学に比べたら三流四流大学でしょ、あなたの人生、先がありません…と失礼なことも言われたそうな。

だが、そういう時でも、他人の評価を変えることはできなくても、自分自身を証明するためにも、他人の評価に気を取られる必要はないと母親に助言もされたそうな。

そういえば、先日紹介した村木厚子氏(聞き手・構成・江川紹子)の『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた』 (中央公論新社)も、逮捕という逆境にあっても、楽観的に対処してくよくよと余り悩まず、検察の強引な誘導尋問などをやり返した点で、櫻井氏のこの本の精神と共通するものがあるのかもしれない。

村木氏の本で、聞き手・構成を務めた江川紹子氏もオウム真理教、麻原一派相手に闘ったジャーナリスト。冤罪がらみでは、『名張毒ブドウ酒殺人事件 六人目の犠牲者』 (岩波現代文庫) といった著作もある。

リベラルであれ、保守であれ、アナーキストであれ(?)、非暴力である種の信念を、若干の修正があっても原則貫くのは立派。


ところで、猪瀬直樹氏と櫻井よしこ氏とは、道路公団問題をめぐって、たしか激しく論争もした「犬猿の仲」だったかと。その詳しい内容はもう忘れてしまったけど、猪瀬都知事が辞任したあと、どんな候補者が立候補するのか?  櫻井よしこさんなんかいいのではないかという巷の声もあるようだが、今回の新書でも、政治家には絶対ならない旨、明言していた。
でも、少なくとも猪瀬都知事の「親方日の丸企業であった東京電力」への批判などは間違っていなかったと思う。


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