古本虫がさまよう 石田徹也の絵は、ピカソの「ゲルニカ」より迫力あり?
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石田徹也の絵は、ピカソの「ゲルニカ」より迫力あり?

(2013・12・14・土曜日)




幸か不幸か、我が家の人間はみんな美術には無関心。「花よりダンゴ」の人生哲学を持っている?
妻とも趣味は大きく異なる。二人でコンサートに行くことはたまにあっても美術館に行くことはまずない(神社参拝もたまにしかないが?)。妻はこの前伊勢神宮も参拝し、広島呉周辺の旧軍施設も視察して「海軍さんの珈琲」を土産に買ってきてくれて、今朝からそれを飲みだしたが…。まあ、どうってことはないブレンドコーヒー。

ともあれ、『石田徹也ノート』 (求龍堂)を読んだ。
著者は30歳ちょっとで、若くして亡くなったとのことだが、画家というかイラストレーターというか、シュールな作品の数々が収録されている。解説などもついている。創作ノートなども入っている。

全体主義を風刺した作品ともいえようか。ギャグや不安や猥雑な雰囲気が漂っている。

スペインマドリッドの某美術館で見たピカソの「ゲルニカ」より迫力を感じた。だんご虫やゴキブリを使った作品の数々は、カフカの『変身』(新潮文庫ほか)のようなグロテスクというか凄味も感じた。鉄道踏み切り事故で死亡(自殺?)とのことだが、狂気に近い世界にいたのであろうか?
そういえば、これまた(?)自殺した、ねこじるさんの一連の作品の数々を想起もした。

こういう芸術家たちは「天才と狂人の間」を生きた人たちといえようか。杉森久英氏の『天才と狂人の間』 (角川文庫ほか。今は『天才と狂人の間 島田清次郎の生涯』河出文庫)という評伝小説(直木賞受賞作)もあったなぁ。かなり昔に読んだので、粗筋も思いだせないけど、タイトルが秀逸。本の雑誌社から、岡野春樹氏の『島田清次郎 誰にも愛されなかった男』という本も最近出ているそうな。

僕なんか『古本屋と古女房の間』に潜むだけの男。さて、今日も晴天だろうか? 「天気晴朗風強し。古本行脚よし」…。青春18切符も買ったし…。

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