古本虫がさまよう 都区内パスを使って、荻窪、西荻窪・高円寺・神保町の古本屋を走破し、「少年の愛」に目覚めた?
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都区内パスを使って、荻窪、西荻窪・高円寺・神保町の古本屋を走破し、「少年の愛」に目覚めた?







昨日(土曜日)は天気予想では晴れのち曇りの予想(実際は雨が降る寸前の曇り空? 所によって小雨?)。
ただ、最高気温は20度を割るとのことで、少し厚めのジャケットを羽織って、平日でもいつでも使えるJRの都区内パス(730円で都内23区内乗り放題切符)で出掛けることにした(温度予想は当たったようだ?)。
これを使うのは久しぶり。

国鉄時代からあって、学生時代は、たまに、この切符で西は西荻窪、南は蒲田、北は赤羽あたりの古本屋を一日かけてぐるぐると廻ったりもしたものだ。

今日は高円寺古書会館でかけついでに、西荻窪や荻窪などの古本屋を廻って、お茶の水に寄って帰れば、1000円ぐらいの運賃になるかと。元は取れそう。
まずは荻窪へ。駅チカのブックオフに寄ると、105円本を80円にするとのこと。ということで、草野淳氏の『ちょっと知りたい韓国』 (三修社・文庫)、藤本義一氏ほか・40人の『ぼくの子育て日記』 (旺文社文庫)をの二冊を購入。

韓国本は1985年に単行本にしたのを1987年に文庫にしたもの。著者は産経新聞特派員。このころからやはり韓国は「反日」で欧米には甘い国だったことがわかる一冊。欧米に甘いのはまだいいが、反日はますます酷くなり、中国に甘くなり、北朝鮮にも甘くなってきたのが今日の問題かと?
旺文社文庫は1983年の刊行。当時、僕はまだ独身だったか。
今、この本を読んでも…と思うが…。

それにしても、韓国本は43字×17行。子育て本は43字×18行。当時はこんなに活字がぎっしりと文庫に入っていたのだ。これって、今の単行本の活字量と同じぐらい。その分、一文字の活字の大きさがちょっと小さくなっているようだ。
これを、車内蛍光灯を間引いている電車の中で読むのは困難? くれぐれもニューデイズやメトロの売店では抗議のためにもモノを買わないようにしましょう?

それはともかく、荻窪のブックオフ、隣が普通の新刊屋。よく,潰れないで頑張っている? 中を久々に覗くとこぎれいな感じ。内装を新装したのやら? ごく普通の新刊書店。頑張ってください。何も買わずじまいだったが。
そのあと、駅と反対側の古本屋を数軒覗く。
古賀不二人氏の『私の歩道 五・一五反乱将校の鎮魂譜』 (島津書房)、沢木統氏の『時の砦』 (文芸社)を購入。

沢木氏の本は自費出版系の本か。略歴には1940年生まれ、元国際金融マンとある。本の中に、名刺が入っていて、そちらが「本名」のようだ(下の名前は同じ)。

60年安保世代ということもあり、高校生ごろから社会運動などにも出ていたようで、社会人になってからも銀行系労組の中でいろいろとやっていたようだ。読書や映画などの想い出が綴られている。
清水幾太郎や大江健三郎や福田恆存やオーウェルやらいろいろと偏らずに知的関心をもっていたようだ。
荻窪では、竹陽書房にも久しぶりに立ち寄った。ジキルとハイドのような古本屋だが、ここでは欲しい本はなかった。

荻窪から西荻窪へ。

この前、広瀬洋一氏の『西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事』 (本の雑誌社)を読んだこともあり、まずは音羽館へ。
音羽館とはいえ、ちょっと音楽の音が大きい? あと、こういうお店、店内照明を洒落た感じにしているのか、ちょっと薄暗いかなぁ。天気が曇っていたこともあるかもしれないけど。
特に買いたい本はなし。
そのあと、駅周辺の古本屋をめぐる。
モンガ堂にもせっせと歩く。何処で何を買ったか半ば忘れているので、アトランダムに。

ロベール・ブラジャックの『われらの戦前 フレーヌ獄中の手記』 (国書刊行会)、佐藤静夫氏の『戦後文学の三十年』 (光和堂)、清水昭三氏の『中野重治と林房雄 文学の頽廃と創造』 (神無書房)、広野八郎氏の『葉山嘉樹・私史』 (たいまつ社)の4冊が某古本屋の軒先コーナーにあり、いずれも一冊100円。安い!

そのほか、リチャード・マーステンの『ビッグ・マン』 (創元推理文庫)を購入。これも100円。

1960年初版で1973年7刷版。43字×18行だが、先の文庫の43字×18行本よりは活字が小さく見える。行間や字間などが違うのだろう。
それにしても…。

この本はジャケ買い? というのも、車中読んでいた、ミステリー文学資料館編の『古書ミステリー倶楽部』 (光文社文庫)のカバーと同じような「本」のイラスト風だったから、手にした次第。

そのほかにも藤本泉氏の『血塗られた光源氏』 (潮出版社・ゼロブックス)を購入。
そのあと、高円寺へ。

都丸書店などでは買いたい本はなし。

古書会館で、柳田謙十郎氏の『わが思想の遍歴』 (青木文庫)、宮下喜代氏の『街に生きる 自転車屋の戦後史』 (思想の科学社)、池澤夏樹氏個人編集の『世界文学全集Ⅰ-12 アルトゥーロの島 モンテ・フェルモの丘の家』 (河出書房新社)を購入。

『アルトゥーロの島』は、以前、菅原孝雄氏の『本の透視図 その過去と未来』 (国書刊行会)を読んだ時に知った本。彼は、翻訳などもかなりやっていたようで、 『イマージュ』 (角川文庫)の翻訳者でもあったそうな。そのほか富士見ロマン文庫の英国製ポルノをペンネームで翻訳したそうな。

年上の女性(しかも義母!)と少年の物語に『アルトゥーロの島』というモラヴィア夫人の作品があるそうな。知らなかった。これは早速読まねば…と以前本欄に書いた。

調べると、河出書房新社の『世界文学全集』(池澤夏樹氏編)に入っているようだ。島というからには海辺があり、そこは『おもいでの夏』や『青い体験』のような世界に違いない?


ブックデータによると、 『アルトゥーロの島』は、ナポリ湾の小島で、自然を友とし野生児のように暮らす少年アルトゥーロ。不在がちな父の帰りを待ちわびる彼だったが、ある日突然、父が新妻を連れて島に戻ってくる。最愛の父に寄り添う彼女に少年は激しい反感を覚え、幸福な日々は軋み出す──ストレーガ賞に輝いた傑作を新訳で……とのこと。

そうも紹介していたが、図書館でちょっと手にしてみたものの、二段組だし、すぐには読めないなと思っていたが、定価3000円ぐらいの本が1000円なので購入した次第。

購入してもすぐには読めないだろうが。

この本、『禁じられた恋の島』として、以前、同じく河出から大久保昭男氏の訳で出ていたそうな。映画のポスターもネットで拝見。ふふふの感じのポスターではあるが。

池澤氏編集本のカバーにもその少年をイメージしたイラスト顔が載っている。ううむ、我も40年前なら、少なくとも白髪なし、染みなしのこんな顔だったか?

池澤氏といえば、先日新聞夕刊(2013・11・5朝日夕刊)に社会主義への期待を込めたエッセイを書いていたかと

「かつては社会主義を信じていた」から始まり、「もうしばらく社会主義者でいることにしよう」で終わる。その中身に関しては、いろいろと感想も浮かんだが、まぁ、そういう考えもありうるかと。

この前紹介したアズビヨン・ヴォールの『福祉国家の興亡』 (こぶし書房)という本も、左翼陣営(社会民主主義左派か?)の側の人による本であるが、それなりに面白そうではあったことは記した。恐らく、この人と池澤氏には共通するものがあるのではないか。

「過去十年、ヨーロッパの社会民主主義は社会や民主主義について考えることを止めた。政権に留まるなかで、社会民主主義は、連帯や連携の弱体化につながる自由主義的経済原理を受け入れていった。そうしたなかで、公共の利益という考え方は失われ、『良い社会』を建設しようというビジョンも消えてしまった」 (アズビヨン・ヴォール)

どちらも社会主義者なのだろう。ファシズムやコミニュニズムに比べれば、社会主義ははるかにマシだから、思想として存在存続して当然であろう。ただ…。

ともあれ、時間がなくなってきた。阿佐ヶ谷の古本屋にも行きたいと思ったが、そちらは断念して、お茶の水へ。

駅チカの三田製麺所はたしかセール中で、一杯食べたら、無料券をくれるとのふれこみだったが、立ち寄らず古書会館へ直行(土曜日ももう少し遅くまで開館していてくれたらいいのにねぇ。午後5時閉館だから…)。

しかし、洋書セール。一応覗いたが、あいにくと買いたい本はなし。ううむ。英書では、「読みもしない本」ではなく、「読めない本」だからなぁ。

あと、古書街をブラブラ。

青空古本まつりが終わったせいか(?)ごった返していた青空古本まつりの時に比べると、落ち着いた感がある。あんなに混んでいては、ゆっくりと古本も物色できない。これぐらいが丁度いい。
古本まつりの時だって、屋内会場を数カ所確保していれば、適度に分散されてちょうどいい込み具合になるだろうに、そういう発想が主催者に乏しいから台風やら小雨によって「天譴」されたのだろう?

愚痴はさておき、某古本屋の軒先で、平岩弓枝氏の『アキとマキの愛の交換日記 上』 (集英社文庫・コバルトシリーズ)をゲット。下巻は見当たらず。

平岩さんといえば『御宿かわせみシリーズ』 (文藝春秋)が浮かぶ(読んだことはないが)。『アキとマキの愛の交換日記 上』は直木賞受賞後の作品だが、初期のもの。
高校生・上条亜樹子と亡くなった兄の友人・早川真起夫のお話し。純愛物語のようである。珍しそうな本だが、それほどの値段ではなく「日本の古本屋」では上下で1000円ぐらいの出品例があるようだ。

高校生と女教師の交換日記風のエロス系小説としては、以前も紹介したが、芳川葵氏の『交換日記[女教師と僕]』 (フランス書院文庫)がある。

38歳の未亡人女教師に恋をする高校生が主人公。ただ「交換日記」といっても、要は「補習ノート」。勉強上での質疑応答などのやりとりを教師と生徒がする「交換ノート」。ところが、主人公の高校生が「夢精」などの相談をしてきたので、ついついそれに答えていく…。成績が低下しそうになるところを、「適切な助言」で何とか…。
そのうち、恋する人がいるというので、直接面談をしたところ、自分に対してであることを知った未亡人女教師は、恋の悩みを解消するために、あらまぁ、面談室で…といったお話。
やがて…その交換日記を別の人妻美人教師に見られてしまい、さらなる淫らな「いいなり」の世界へ。その人妻女教師との校内密会を、これまた別の若い処女女教師に見られ、さらなる…。女教師モノによくある、レイプもなく、まぁ、メルヘン的な高校「性」生活…。

集英社コバルト文庫には無理だが、一時刊行されていた光文社CR(コンパクト・ロマン)文庫なら、こういう『女教師アキと高校生マキの愛の交換日記』も収録可能だろうか。誰かかかないものか?

ほかに、本間國雄氏の『東京の印象』 (現代教養文庫)、ドナルド・オグデン・スチュアートの『ハドック夫妻のパリ見物』  (ハヤカワ文庫)、リャード・コンドンの『オパールは死の切り札』 (ハヤカワ文庫)、 松尾武雄氏の『シベリアの鉄鎖』  (国書刊行会)、 小駒葉子氏の『みんな輝いていた 日曜クラブ六十年の歩み』  (日曜クラブ) 、白坂依志夫氏の『不眠の森を駆け抜けて』 (ラピュタ)などを購入。

結局電車賃は1200円程度。730円の元は取れた。

これから時々この都区内パス(730円)を使って、中央線沿線の古本屋を廻る(ただし吉祥寺より西には行けない。西荻窪・荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺・中野…)ことにしようか。
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  11/15/2013 Fri [ Edit ]
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