古本虫がさまよう 『野心のすすめ』の林真理子と『我が心はICにあらず』の小田嶋隆の人生リセット不可避論について、両者の顔写真(新旧)を比較しながら、さらに「戦力外通告」の野球選手たちについて考えた
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『野心のすすめ』の林真理子と『我が心はICにあらず』の小田嶋隆の人生リセット不可避論について、両者の顔写真(新旧)を比較しながら、さらに「戦力外通告」の野球選手たちについて考えた







昨日(2013・10・8)の朝日新聞に「耕論 生き直すために」という記事が出ていた。
小田嶋隆氏と中井政嗣氏が「対論」風に左右半分ずつの紙面に登場している。人生やり直しができるのか、元犯罪者を雇用してどうなっているのか…そんな内容。

記事はあまり真剣には読まなかった。中井という人のことはまったく知らないが、小田島隆氏はコラムニストとして著名だから、その記事が目に止まった程度。

といってもそんなに熱心な読者でもなかった。ただ、写真が大きく出ていたが、あれ、こんなオッサンだったっけ?と失礼ながら思った。1956年生まれだから、小生より少し年上。でも、こんな雰囲気、顔だちだったかな?

その日の夜、一人で少し新宿を歩き、いつもの「いなば」でつけ麺(400グラム・850円。味玉クーポン使用)を食べ、近くの古本屋に入ったら、彼の文庫本『我が心はICにあらず』 (光文社文庫)という本が目に飛び込んできた。朝刊の記事の印象も残っていたし、100円だったので、購入した。

朝日記事にも新卒で入社した会社を8カ月で辞めてぶらぶらしていたら、パソコンの本を書かないかといわれ、それがライターとしての仕事始めだったと出ていた。

あとで調べると、この本が実質デビュー作のようだ。文庫は1989年の刊行だが、親本(単行本)は1988年に出たとのこと。単行本が出てすぐ光文社から文庫化の話しがあったと「文庫版あとがき」で書いている。

大阪で勤務していた時のいろいろと面白そうな体験などを記したエッセイ集である。

ところで、イチバンこの本で驚いたのが、文庫カバーの著者近影写真である。パスポートに貼れるような真正面を向いたモノクロの顔写真だ。メガネが大きい。1956年生まれだから、30歳前後の時の顔写真だろうか(いや、もっと若い? 就職活動時の履歴書で使った写真かも? だとしたら20代前半?)。
再度失礼ながら、この顔写真と朝日に載った顔写真とを見比べると、ちょっと同一人物とは思えないかもしれない。古女房にも見せて聞いてみたら、同一人物には思えないとのこと?
この前長年逃亡の末に捕まったオウムの指名手配されていた犯人の顔も、逃走当時の顔写真と、逮捕時の顔写真とは大きく異なる雰囲気だった。人間、とりわけ男は、太ったり痩せたり、禿げたりすることによって、大きくイメージが変わるものだ。

とはいえ、そんな若い時と中年の今の小田嶋氏の顔写真を見て、あれこれと連想をしたのも理由がある。

というのも、最近林真理子氏の『野心のすすめ』  (講談社現代新書)がベストセラーになって話題になっているではないか。その本は読んでいないが、広告や帯などで使われている、その本を書いたころであろうか、彼女の顔写真(きりりとした真正面を見つめる鋭い眼と顔立ち)と、光文社文庫のこの小田嶋氏との写真が何となく共通しているように見えたからだ(ただ、林真理子氏の顔写真は、若い時に比べると、今の顔は若干ふっくらはしているものの、同一人物だと分かる)。

そういえば、林氏の本も、「人生は何度でもリセットできる」と帯にある。40数社全敗に終わった就職試験。お金やコネや資格などもないどん底からどうやって階段を上がっていったのか…。「高望みで人生は変わる」…と。

朝日のこの記事は、林氏のこのベストセラーに刺激されてのものなのかどうかは知らないが、小田嶋氏は「やり直した人」として登場し、会社を辞めてバイト的な仕事をし、本を書いたものの、その後アルコール依存症で悩み、やがて断酒でなんとか乗り切っていった…という。


「人生を途中からやり直そうとするなら、まず何かを捨てることです。捨てた結果、その空白に強制的に何かが入ってくる。その『何か』がいいか悪いかは、また別の話ですけれど。私は会社を辞め、酒と一緒にそれまでの生活を捨てたことで多くのものを失いました。でも、代わりに手に入れたものも明らかにある。あそこでやめていなかったら、今のような人生は歩んでいない。どちらがいい人生だったのかはわかりませんが。30歳を過ぎた人間が、自己を改造するなんて不可能です。もうできあがった人間なんだから。ただ、何かをやめることはできるかもしれない。人生をやり直すには、何かを『目指す』んじゃなくて、『やめる』ことからです」

ううむ、その通り! 人生、ジキルとハイド、得るものがあれば失うものがあり、失うものかあれば得るものがある…美人の妻をもらえば愛人が不要になる…古本を沢山買えば家が狭くなる、トイレも本棚だらけになる…が人生の極意と思っている我が身ではあるが、小田嶋氏の20代(多分)の顔写真と還暦間近の朝日の顔写真を見比べつつ、ふと、我が顔も鏡で見てみた。人のことは言えない。小田嶋氏以上の白髪爺になったなぁ…。体重はナントカ、二十歳のころと今と同じ体重ではあるが(ただ、当時からして太り気味? 少なかった筋肉がさらに減り、贅肉がその分増えて、同じ体重であっても、本質はかなり違う?)。

朝刊でチラリと拝見拝読した記事と顔写真、その記事と関連する20年以上前の古本を偶然その晩古本屋で見つけて手にし購入し、帰宅して夜ぱらぱらとめくる不思議さ。人生は縁と偶然、そして努力と決断と諦念の繰り返しであろうか…。

そんなことを思っていたら、昨夜は家人がテレビをパチパチやっていた。どこかの放送局では、巨人や西武の試合が終了し、優勝と二位が決まった両チームの選手や監督が嬉しそうに球場でたわむれていたが、同時間帯の民放(TBS)では、「壮絶人生ドキュメント」「俺たちはプロ野球選手だった…戦力外通告世の中は甘くなかった」「32歳で妻子抱え無職…毎日ハローワークへ、妻はパチンコ店でバイト…」など…。
元巨人の5番バッターが、「一人焼き肉屋」(店員は一人だけいる)をやっていて、夜中閉店したあとも、翌日の焼肉弁当用の焼肉をせっせと一人で厨房で焼いているシーンなどがあった。52歳。家にも戻れず店内で寝ている。ほぼ同世代?

そのほか、漁師になったり…。

日ハム(→西武)のノーヒットノーラン男・西崎投手なども出てきた。少し太った? 子供(娘)が二十歳と二十二歳でモデルをやっていたりとか…。解説者として仕事もしているようだから、こちらはまだ恵まれている?

この日、二位が決定した西武の試合後のシーン決定の時も今季限りで引退する選手が紹介もされていた。民放(TBS)では野球選手時代に、毎年、年収の3割は貯金しておかないと、引退が早いのだから、あとが大変…と。

人生いろいろ…。さてはて? 明日は我が身? 万物は流転する?



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