古本虫がさまよう 「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」とは日共・原水協の面々にこそ与えられる言葉!
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「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」とは日共・原水協の面々にこそ与えられる言葉!







先日、古本市で購入した日高純氏の『日本の中の異境 秘史日本原水協』 (彩光社)を読んだ。
原水爆反対運動を展開していた原水協の分裂の原因ともなった醜い内幕を暴いた本だ。

本書のカバー袖に、御手洗辰雄氏「平和業者の化けの皮」と題して「原水爆に対する日本人の憎しみ、純粋な平和の祈りを巧みに利用して反米親共運動にスリかえて来たのが原水爆の犯罪的なカラクリだ。この本の著者は長い間、平和運動に参加し、一切のゴマカシを見破って、一々事実と証拠に基づき真相を暴露したのがこの書だ。読者はこれを読んで平和運動業者の世にも奇怪な化けの皮を見破り、はじめて真の平和運動に参加する決心がつくだろう」と推薦の辞を寄せている。

一読同感なり。

1960年代前半、中共とソ連とがまだ仲がよかった時期であり、日共もソ連・中共の覇権主義に迎合していた。だから、今後核実験を真っ先に再開した国を「平和の敵、人類の敵として糾弾さるべきである」と大見得をきったところ(多分アメリカがするだろうと見越したものの)、ソ連が先に再開したために、日共系は大慌て。

「大会直後の(一九六一年)八月三十一日、ソ連政府が核実験再開を声明したとき、原水協執行部は一大ショックをうけた。安井(都)は完全に中共グループに引きずられていた。また、彼はレーニン平和賞受賞者であり、フルシチョフと完全に一致した歴史観の持主である。彼を理事長にいただく原水協が、ソ連を『平和の敵』として非難するとなれば、彼は当然理事長を辞任しなければなるまい。新聞記者が彼のところに押しかけたとき、彼は言った。『こういうケースが起こってみると、平和の敵という決議は適当でなく不用意であった。』 九月一日常任理事会は、ソ連に同情的な声明を発表した。日共はソ連核実験支持を呼びかけていた。なんという無神経さであろうか。原水爆を禁止し、実験を禁止しようという運動は、どこの国の実験であれ、賛成したりまた止むを得ないものとして認める運動とは絶対に両立しない。認めるとすればそれは運動の転向である」「このブザマな姿は、マスコミを通して全国民に報道された。原水協執行部が日本人の国民感情と全く離れてしまっていたことはこれでばれた。原水協はどこの国民の組織だかわからなくなってしまったのだ」

ということで、原水協は分裂し、社会党系の原水禁などが出来たのであった…。まぁ、それも結局は「五十歩百歩」的な違いでしかなかったようだが、当時としてはまだマシではあったのだろうか。

社会党系が、ソ連批判を当然しようとしたら、日共がまったをかける。中共も自国の核開発はアメリカ帝国主義に対する自衛のためのものだと主張し、日共もそうだそうだと容認する…。そんなイデオロギー的平和運動屋・業者の実態を、著者は冷静に分析している。

そういう過去があるから、つい最近になっても、フランスが核実験をしたら、タヒチ近くまで抗議に行くくせに、相手が中共だと沈黙したりする手合いもいたし、北朝鮮の核実験に関しても、朝鮮総連関係施設前で大衆デモを組織して抗議することもなく、軽い抗議声明でお茶を濁す「平和業者」がまだいるのであろう。情けないというしかない。

「過去に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」という言葉は、こういうコミュニストや容共リベラル派に与えられるべき言葉だ。まだ半世紀前の「戦後」の醜い歴史なのだから。それ以前の戦時中の一時期のお話しではなく、「自由と民主主義」が保障されている中で、こんなアホめいた言論闘争をやっていたという点で「戦後責任」をきちんと解明し、謝罪しておく必要があるだろうに…。都合の悪い歴史は忘れてしまうのだろうか。左翼人の執筆者が多いからか、社会科教科書も書かない、触れたがらない。本当に情けない。

ただ、この本、落丁あり。113頁から128頁の16頁分がないのだ。その該当頁には209頁から224頁の本文が、二重に収録されているのである。ううむ「古書一路」さんの提供本。「落丁あり」とはなかった? まぁ、活字自体はざっと見たらつながっているのだから無理はない。頁数は狂っているのだが。
しかし税込み200円の安さだから、文句もいえないけど。隔靴掻痒?
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