古本虫がさまよう JR東海列車で行った「高遠ブックフェスティバル(古本まつり)」は「神田古本まつり」よりナイス?
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JR東海列車で行った「高遠ブックフェスティバル(古本まつり)」は「神田古本まつり」よりナイス?




「北海道&東日本パス」二日目は、伊那市高遠町・旧北條ストアー(バス高遠駅下車、徒歩1分)周辺でやっている「高遠ブックフェスティバル(古本まつり)」に出かけることにした。「日本の古本屋」の「全国即売展情報」コーナーに出ているので気づいた次第。

ただ、ここは、そこにはホームページも出てこない。
一応「高遠ブックフェスティバル」をネットで検索すると、伊那市観光協会のホームページが出てくるので、より詳しい内容は一応わかる。

しかし、東京などから電車で行きたいと思っている人もいるだろうに、最寄り駅とか、そこからのバス便などがあるのかないのかの情報開示が、そこには全くないのである。

仕方ないから、自分で調べたり℡で問い合わせをした。電車は朝早く出れば、伊那市に十時半ぐらいにつけるということはわかる。しかし、バス便というのは、なかなか検索しにくくて手間がかかる。

結局よく分からず観光協会に問い合わせして、伊那市駅から10時41分発のバスがあると確認。それに乗って「高遠駅」(バス停名)で降りたら、その周辺が会場で、雨でも中止ではないとのこと(しかし、あとでネットで確認したバス時刻と観光協会の人のいうバス便時刻が数分違っていたりしたのだが…)。ううむ、こういうのは、ホームページ上で公表してほしいもの。帰りのバス便は午後1時半、3時半、5時10分…があるとのこと(乗車時間は30分弱の乗車で片道510円)

そもそも会場にバス便があるのを知ったのは、以前、そこに行った人のブログか何かで知った次第。東京から会場近くまで直通のバスもあるようだが、こちらは「北海道&東日本パス」を使うのだから。

青春18切符で松本まで行ったこともあるが、今回はその手前の岡谷で乗り換え。しかも、JR東海地域では「北海道&東日本」パスは使えないので、辰野から伊那市駅までは現金が必要(片道320円)。それでも辰野まで往復で7000円はかかる。昨日の「とりあえず土浦」で3000円ぐらい。二日でほぼ元は取った?

ともあれ夜明け前に出発。ところが朝早いものだから八王子で下車して、八王子発松本行きに乗るところ、うとうとして、西八王子まで行ってしまった。拙いと思ったが、松本行き電車も各停だから、西八王子は通る。ただ、始発駅でないと座れないかもと思ったが、なんとか座れた。

車内は登山仕様のリュック姿の老若男女ばかり。途中下車する人もいたが、大概は甲府駅で降りた。趣味は人それぞれ、山登りする人もいれば、古本屋めぐりをする人もいる。人に迷惑をかけない範囲の趣味なら、何をしてもいい? まぁ、古本屋散策ツアーで「遭難」することはめったにないけど?

西八王子から乗ったので、二人掛け席だったが、甲府からは空いたので四人掛けの席で、外の景色を眺めながら…。古本屋地方ツアーは、三分の一が本読み、三分の一が居眠り、残りが景色鑑賞。

中央線沿線を行くのは2年前か3年前の松本古本屋ツアー以来かと。木々が生い茂る山の中、稲刈り寸前の稲穂が実った田圃の姿も、親方日の丸・農協は大嫌いだけど、いいものだ?

暑くもなくワイシャツ一枚で丁度いい。快晴。

飯田線に乗るのは初めてか? この前の台風で不通区間があるようで、豊橋行きではなく天竜峡止まりだった。さすがはJR東海の列車。車内の蛍光灯は全部点灯している(ただ、駅構内では全灯しているが、運行している時は消している。回りにビルもないし、日中はたしかに点灯しなくても明るい。合理的!)。座席も二人駆け。東日本のボロ電車&車内蛍光灯削除列車に比べると乗り心地がいい。京浜急行の快速特急の車両みたいな感じだから。

今回も、当然のことながら、車内蛍光灯間引き運転、車内読書力低下運動に邁進し、社内に「妖怪」がうようよしている(?)と噂されるJR東日本に抵抗するために、キヨスクやニューデイズではなるべく買い物をしないことにしている。自宅から凍結したペットポトルを持参し、割高の自動販売機も一切使用せず。

それはともかく、伊那市駅に到着。すぐに10時41分発のバスに乗って高遠駅へ。11時頃に到着。

バス停前の商店街の両側に一箱古本市のように無人の本箱が点在している。二箱ぐらいか(もっと沢山本棚のある店もある)。文庫なら一箱に数十冊は入る。貯金箱が置いてあって、一冊100円。売上は東日本大震災への義援金になる…とのこと。百田尚樹氏の講談社文庫など、新しいものがあったりした。これが100円なら安いといえそう。

そんな一箱二箱古本市は30箇所ぐらい。それらを点検(あいにくと買いたい本はなかった。二日目だし、初日で、よりいい本を買い求めた人もいただろう)。

それ以外に、屋内で古本市会場がある。一つは二階。ここは文庫など中心。おやっと思う本もあったが、持っているので食指は動かず(もっていなかったら、僕にとってはかなりの掘り出し物だったのだが)。

もう一カ所は、プロの古本屋の出展している古本市(東京の古本市などでよく買っていた覚えのある蟻屋書房がこの高遠に最近引っ越してきたとか。そこも出品していると知って、出かけようという気にもなった次第)。

そこは、奥は靴を脱いで物色できるようなコーナーもあった。さすがに値段の高いものも。

吉田健一氏の『私の古生物誌 未知の世界』 (図書出版社)、開高健氏の『ずばり東京』 (光文社文庫)、佐渡好夫氏の『あるSM作家の性遍歴』 (河出文庫)、ウォルシュの『焼けあとの雑草』 (福武文庫)を購入した。

吉田健一って、同姓同名の別人かと思ったら、首相の息子。へぇ、こんな分野もやっていたんだと思って手にした次第。
『ずばり東京』は文春文庫版で一読しているけど、光文社文庫版は、さらに2本ほど、東京論のエッセイを他書から追補しているとのことなのでこれまた手にした次第。
佐渡好夫氏とは、 砂戸増造の名前でその手の小説を書いている人とのこと。砂戸増造氏(サドますぞう?)の小説は何冊か面白く一読した記憶があり(なかなかの書き手!)、その性遍歴書となれば面白そう。未購入だったかもと思い手にした次第。

ここで配布していたブックフェスティバルの地図に蟻屋書房も出ていたので、受付にいた人に、「蟻屋書房ってあるんですか。ここから近いんですか」と聞いたら、その人が店主だったようで、「えぇ、歩いて数分ですよ、あれ? こんなところに店の場所が出てるなんて、知らなかったなぁ」と。 「でも、今日は、ここでやっているんで店は閉まっています」と。

ネット中心の販売のようだが、店の前に少し古本を出したりはしているようだ。ただ、ブックフェスティバルで、古本市をここでやっているので、店は臨時閉店といった感じのようだ。残念。またの機会か?

とにかく街中が静か。この手のセールにありがちな煩い音楽も何もない(ただ、 「やますそ」というビルの二階でやっていた文庫中心の古本市会場は、屋内ということもあってか、ラジカセから煩い音楽を流していた。これには閉口。なぜ、屋内とかだと、そんな音楽を流すのか。人それぞれの趣味もあるし、古本を物色するにあたって、一番いいのは「静寂」なのになぁ…)。

そのあと、 高遠図書館まで出かけた。なんと靴を脱いで中に入る。ううむ。

除籍本のセールをやっている。都会の図書館でもやっているが、こちらは閑散としている。一人十冊まで。無料とのことだが、募金箱もあった。

はじめ、勘違いして、一室にある本がすべて除籍対象本かと思って、おお、百田尚樹氏の本もあるな、えぇ、こんなに、いいのかな…と思っていたら、それは普通に貸し出ししているコーナー。入口周辺の机の上などに置いているのが除籍本。さすがに欲しい本はなく見ただけ。

ついでにここはJR東日本管轄地域ではないから、家への土産を買ってもいいかなということで、某店で「名物元祖高遠まん頭」(10コ簡易包装パック・1050円)を買うことにした。なんと一個おまけしてくれた。早速それを食べたが美味い。黒磯の温泉饅頭と甲乙つけがたい。

朝飯も食べずに出てきたので空腹。高遠は、高遠そばが名物? 何軒か蕎麦屋があるけど、田舎って、喫煙者に甘いから、禁煙じゃないんじゃないかと恐れて中に入れず?(中央線の駅ホームでも、端っこに「青空喫煙コーナー」を作っている駅がある。特急などの待ち合わせで停車する時に、車掌がご親切にも、喫煙所があるなんていうものだから、スモーカーが足を運んだりしていた。やれやれ。青空喫煙所の設置はいくら田舎でも犯罪的行為だろうに…。悪臭が車内に流れ込むという事実を無視するのか、東日本は…遅れている)。

入口に「店内禁煙」とでも表示してくれているといいのだが、そういうのは都会でもまだまだ少数派だし…と思っていたら、なんと高遠駅すぐ近くの蕎麦屋さんの入口に「店内禁煙」の表示あり。これゃいいねと入る。午後一時半のバスまであと30分弱。

鴨南蕎麦(十割蕎麦)大盛りにビールまでつけて2500円。日頃やよい軒の生姜焼き定食(580円)しか食べない我が身だが、奮発。「店内禁煙」という正直商売に感動したから?

鴨南蕎麦も大変美味しかった。店名はバス便が迫っていたので特にメモしなかったが、たしか「壱刻」だった。
やはりちゃんとした蕎麦屋は「店内禁煙」にこだわるものだ。タバコ臭い、バキュームカーのそばで食事を提供して平然としている料理屋など、二流というしかないが…。

ともあれ、二時間半程度の高遠滞在。初めて訪れたブックスェスティバルもまずまずの規模。蟻屋書房を覗けなかったのは残念だが、次回もまた来たいもの。

伊那市駅に戻り、そのあと、電車の接続もイマイチな分、岡谷駅や上諏訪駅や甲府駅で途中下車しながら帰宅。岡谷駅も上諏訪駅も駅周辺はイマイチ? 近くのデパートらしき建物も、つちうら古書倶楽部ではないが、一部「がらん堂」…。

峠の釜飯を売っているところもあったが、東日本管轄故に我慢?

ニューデイズと待合室が一緒の駅があったけど、なんとニューデイズの垂れ流しする宣伝アナウンスが待合室まで聞こえて煩くて本も読めやしない。二酸化炭素を減らすために簡易包装にご協力を云々としゃべりまくり。そんなアナウンスを止めて電気代節約したほうが二酸化炭素が減るんじゃないのかしら? 本当に親方日の丸会社の考える宣伝商売はナンセンス。

ともあれ「反日地方紙」(?)の研究のために、信濃毎日新聞(130円)と長野日報(100円)をキヨスクでやむをえず購読。これは何処で買っても同一定価だからいいかと。なるほどねぇという紙面記事を信濃毎日新聞のほうにて発見? まぁ、言論の自由の範囲内か。

帰りの車中は、夕暮れ以降はもっぱら眠っていた。本は一冊読了したが読後感はまた別途…。

それにしても、英国の古本の町ヘイオンワイではないし、また神保町の古本まつりに比べれば、まだまだ小規模ではあったが、静かな町でのブックフェスティバル…。近くに蟻屋書房もあるのだから、ネット専門の古本屋さんなんか、土地の安いこの地域に集まっていけば、第二の神保町、日本のヘイオンワイも夢ではないかも?
ネバーセイネバー! 頑張れ! そのためにも、駅からのバス便などもちゃんと書いて下さいな。
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