古本虫がさまよう 熟読すべき文学作品は、『エマニエル夫人』か、『武蔵野夫人』か、『鎌倉夫人』か、それとも『〇×〇×』夫人か?
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熟読すべき文学作品は、『エマニエル夫人』か、『武蔵野夫人』か、『鎌倉夫人』か、それとも『〇×〇×』夫人か?







大岡昇平氏の『武蔵野夫人』 (新潮文庫)を読んだ。『~夫人』といえば、 『エマニエル夫人』から始まったと思っている人もいるだろうが、『武蔵野夫人』の文庫初版は昭和28年。僕が手にしたのは平成25年7月77刷改版。ロングセラー?

武蔵野を舞台に、没落していく中産階級の家庭内の「不倫」をテーマにした作品。三十路の地味タイプの人妻道子と、奔放タイプの人妻富子。道子の年下の20代のいとこ・勉は戦場から帰還し大学に復帰。道子夫婦の家に住みながら、富子の娘の家庭教師をする。二人の人妻に挟まれ…勉は道子を愛するが…といったストーリーといえようか。共産主義の風潮などへの言及もあったりするし、「財産」をめぐっての駆け引きなども出てきて悲劇的な結末?

なにしろ1950年頃に発表されたそうで、半世紀以上むかしの舞台設定。280頁ほどの文庫だが、半分ぐらいにきてやっと「接吻」シーンが出てくる…もどかしい? もっと早くやらんか?
エロスシーンでは宇能鴻一郎氏の『むれむれ夫人』 (徳間書店)とは比べようもない? 葛藤があるにせよ、ちょっとありすぎもいかがなものか?

それに比べれば、まだ昭和も後半に刊行され、この前紹介もした立原正秋氏の『鎌倉夫人』 (角川文庫)のほうが、少し刺激的シーンもあったかと。
さらには睦月影郎氏の『鎌倉夫人』 (徳間文庫)も尚刺激的だったか?

もう武蔵野といっても、国木田独歩時代の『武蔵野』 (新潮文庫)の風情が、今どれだけ残っているのかは土地勘がない僕にはわからない。「鎌倉(夫人)」のほうが、まだ古本屋を中心に散策したことがあるので、イメージが浮かぶが。

まぁ、某書院文庫なら、娘や従姉妹の年齢をもう少し引き上げて、三つ巴親子丼戦にするところか? そのあたり、例えば、桃山庵氏の『鎌倉狂愛夫人』 (フランス書院文庫)参照のこと?

年上の「武蔵野夫人」こと従姉(道子)を撮影しようとする勉。愛しているといいながら、 「カメラで覗(うかがい)いながら、勉は自分の目を疑った。日向で見る道子の顔は一層やつれが目立って、目尻や頬に刻まれた皺の数さえ読まれた。彼の若い感覚は我にもあらずぞっとさせられた」なんてクール・ドライな描写もある。

「年上の女」もいいけど、やはり今30歳の女性と、あと10年たってもまだ30歳の女性とどっちがいいか?(今30歳の女性は10年後は40歳になる。しかし、最近は美魔女がいるから…?)。 得るものがあれば失うものがあり、失うものがあれば得るものがある…というのが人生とはいえ、思案ですなぁ。

少し「年上の女」に導かれ結婚し、やがて死別し、今度は「若い女」を導き再婚するというのが、男の理想?
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