古本虫がさまよう ベストセラーの「世界史」と「世相史」について 「007」と「ハダカ」と「ケネディ」
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ベストセラーの「世界史」と「世相史」について 「007」と「ハダカ」と「ケネディ」





フレデリック・ルヴィロワの『ベストセラーの世界史』 (太田出版)を読んだ。聖書などいわゆる古典的名作やハーレクインや007や「わが闘争」のようなポピュラーなものまで、ベストセラ-の「歴史的背景」を論じたもの。最初からベストセラーになるわけでもなく、ちょっとしたきっかけがあってなったものが少なくない。
例えば、007にしても、フレミングの『カジノ・ロワイヤル』などはは10000部を越えることもなく推移していたという。

しかし、たまたまケネディ大統領が「ライフ」のインタビューで、お気に入りの10冊の本の中で、『ロシアより愛をこめて』を挙げたことによって火がついたという。テレビでもケネディが、その本を手にして読んでいる姿が放送されたとのこと。そして別の007の作品の映画化の話が進み…と(このエピソードは2013年9月号の『本の雑誌』の中で触れている人もいた)。

『ロシアより愛をこめて』は、反共反ソ(&年下の女好き)のケネディの琴線に触れる作品だったのだろう。ふふふ。ミミ・アルフォードの『私はジョン・Fの愛の奴隷だった』 (ビジネス社)を読む限り、ケネディの女好きは「ビョーキ」に近いし?

ところで、日本では最近のベストセラーとしては、村上春樹氏や百田尚樹氏は別格として、林下清志氏の『ビッグダディの流儀』 (主婦と生活社)と、この人の奥さんで離婚した女性の林下美奈子氏の『ハダカの美奈子』 (講談社)があるようだ。

互いに再婚前からの子だくさんで結婚して、子供を生んでからまた離婚したとのこと。そんな再婚夫婦としてテレビのドキュメント番組に出たことがあるそうな。あいにく、それを見た記憶が僕にはない。チラリと見かけたような気もするが。
また離婚して、それぞれそれを話題にしつつまとめた本。

林下(男)の本は、要は自叙伝。本人自身、子だくさんの家。11人兄妹の10番目の6男として生れたそうな。それなりに「貧しい」(?)生活を回想したり、結婚や離婚や離職や転地などをあれやこれや綴っている。さほどの読後感も残らなかったが…。

一方、美奈子さんのほうも、これまた要は自叙伝。カバーに使われている本人の顔は「美味く」撮れているようで(?)胸の谷間なども強調されている。子供のころもてたとか、初体験や高校中退、妊娠出産やDVや入れ墨やら…。
子供に付けた名前もキラキラネームばかりで、なんとも言えない? 牧野恭仁雄氏の『子供の名前が危ない』 (ベスト新書)でも読ませたい?

ハダカといえば、バクシーシ山下氏の『増補 ひとはみな、ハダカになる。』 (イースト・プレス)を読んだ。
理論社から旧版が出た時は、フェミニストたちからいろいろと叩かれた本のようである。理論社ともあろうものが、中学生向きに書かれた書として、この内容は実にケシカランと。

というのも、著者はアダルトビデオの監督。アダルトビデオを見ることは法的にできない未成年者に対して、アダルトビデオを見たいだろう…見ると面白いよ…という誘惑の書であるからよくないという向きがあったようだ。「ひとはみな、古本屋になる」なら良かったか?

大学生の時に、ふとしたことから「男優」としてアダルトビデオに出て、それがきっかけで監督になったとのこと。この人の作品は特に見た記憶はないのだが、社会派というのか、いささか暴力的な問題作品を作っていたそうな?
そのあたりはともかくとして、自叙伝的に己の「ハダカ」がらみの人生を語りながらの本。これも一つの人生論であり、特に違和感はなく、かといってさほど共感するわけでもなく、読了。

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