古本虫がさまよう 犬も歩けば当たるのは①棒②スパイ③007④掘り出し物…のどれか?
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「007シリーズ」はいまも映画化され続けているが、原作者のイアン・フレミングは亡くなって久しい。その作品(小説)はハヤカワポケミスなどに収録されているが小説ではなく、ノンフィクションのハヤカワ・ライブラリに007関連の作品が何冊かある。

フレミング自身の『007号 世界を行く』『続007 世界を行く』、シェルダン・レーン編の『007専科』、キングズリイ・エイミスの『ジェイムズ・ボンド白書』である。いずれも古書価格は高い。2013年5月8日時点で「日本の古本屋」で検索すると、フレミングの『007号 世界を行く』は3000円~4000円。レーンの本は5000円~7500円。エイミスの本も7000円の古書価格がついていた。新書サイズ一冊で、そのお値段だから「割高」感もする。

神保町の古書会館だったか、古本市でもそれぐらいの値段で出品しているのを見たことがある。

以前、都立図書館の中で、この4冊のうち、何冊か所有しており貸し出しもしているところがあって、借りて読んだ記憶がある。フレミングの本だったか? 日本を訪問したこともあり、その時の体験記などが収録されていたかと思う。『続007世界を行く』だったか? これは品川区立図書館にあったかと。図書館側がこういう本にあまり希少価値を持たず、適宜「放棄・破棄」処分をすることもあるかもしれないし、中にはマニアめいた人が盗むといったこともあるかもしれないから、本はいつまでも図書館にあると思うな?

ところが、過日、神保町の某古本屋の均一安価コーナーにエイミスの『ジェイムズ・ボンド白書』があるのに遭遇してしまった。しかも、たったの50円。もちろんカバーはないが、書き込みなどもなく、まずまずの状態だ。

そんなバカな? と思ったのだが、間違いなく50円! おお、これは安い。買わねばと。
この古本屋、店内BGMはジャズ系で、雰囲気は悪くない。個人的には唯一許せるBGMだと感じている店で、時々寄っていた。雑本が多く、気に入っている古本屋だが、5階にあるので、たまにしか寄らない。
また、この古本屋には、サンリオ文庫なども沢山あって、一冊2000円という値段を付けたりもしている。決して、値付けに甘い古本屋ではないはずなのに…。

ともあれ、レジに「袋いりません」といって、100円出して、50円のお釣りをもらって即座にエレベータに乗って退出した次第。

犬も歩けば棒に当たるではないが、掘り出し物に久々に当たった感じである。

この日は、そのほか、岩川隆氏の『日本の地下人脈』(光文社)、山田豪一氏の『満鉄調査部 栄光と挫折の四十年』 (日経新書)、朽木寒三氏の『馬賊と女将軍  中島成子大陸戦記』 (徳間書店)、平賀春二氏の『元海軍教授の郷愁』 (海上自衛新聞社)、ハーバート・ニコルソンの『やぎのおじさん行状記 キリストの愛の軌跡』 (暮しの光社)、大崎善生氏の『九月の四分の一』 (新潮文庫)、アーサー・ケストラーの『絞首刑』 (青林書院)などを購入した。

ケストラーの『絞首刑』はかなり昔に買ったことがあるが積んどくのまま。ちょっと書き込みがあったりして状態はさほどいいものではなかったが、神保町で見つけたのは綺麗だったし420円と、これまた格安だった(同日付「日本の古本屋」で見ると2500円で出している古本屋が一軒だけあった。値段はともかくたまにしか見かけない点で貴重ではある)。



ちなみに、清水正二郎訳の、イヤーン・フラミンゴの『女体のルーレット』(浪速書房)、『俺は女に弱いんだ』(浪速書房)、『ピンク07号の好色作戦』 (浪速書房)など、007のパロディ本を以前購読したことがある。

清水氏は、アメリカの某古本屋で、フレミングの007のパロディ版を見つけたという。その古本屋には、トム・コネリーの『006号秘密作戦シリーズ』、ショーン・オコーナーの『07間諜冒険物語集』、イアン・アンブラーの『ダブル8は殺しの番号シリーズ』があったそうな。いずれもどっかで聞いた「名前」のパロディでもある。
そして、イヤーン・フラミンゴのピンク07号シリーズもあって、50冊ぐらいを日本に持ち帰り、比較検討した結果、面白さでは、このピンク07号シリーズが抜群ということでイヤーンを訳出することにしたという。
イヤーンは、ペンネーム。実は、マサチューセッツ州立大学の修士課程の学生で27歳、ジョーン・リーヴイスが本名であるという。これも聞いたことのある「名前」だが、フィクションであろう。

また、清水正二郎氏の著作として『桃色のフインガー』『ドクトル悩殺博士』『桃色7号はベッドで死ぬ』(圭文館)などという本もあり購読したことがある。

これらの一部は胡桃沢耕史名義で、ケイブンシャ文庫にも収録されているが、007のパロディ版としてはそれなりに貴重な作品といえようか。ケイブンシャ文庫はもう刊行されていないが、この本はブックオフでも時々見かける。

あとエイミスを検索していたら、彼には『酒について』『ジェイク先生の性的冒険』 (講談社)なる本もあるとのこと。いずれも積んどくしている本ではないか。そのほかにも何冊か訳出されているようだ。それにしても積んどくの多いこと。
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