古本虫がさまよう 急遽、関西(神戸・大阪・京都)古本屋ツアーに出かけてみたら、思わぬ発見の数々? 新幹線品川駅ホームにはまだ青空喫煙所があり、神戸・大阪・京都の電車は車内蛍光灯を省いていなかった。東京は遅れている?
2017 08 / 07 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09 next month







結局、4月30日~5月1日と休みをとり、関西古本屋ツアーにでかけることにした。

天王寺の四天王寺古本市が5月1日までやっていて、京都の勧業館みやこめっせの古本市が5月1日から始まる。4月30日に四天王寺を見て、5月1日にみやこめっせに寄って、あとはその周辺の古本屋を行脚すれば、効率よく廻れるのではないかと決断。

旅行会社のパックを見ると、通常は東京→大阪一泊二日ホテル(朝食なし)で26000円ぐらい。新幹線だけで26000円かかるから、ホテル代が浮く。しかし、ゴールデンウィーク中は、4月30日平日出発でも、片道3200円増しとか? 往復で6400円増し? 32000円以上になる?

だったら、自分で新幹線切符買って、ホテルを予約しても同じ料金。ならば、そうするということでそうして、ともあれ、出発進行!

昨日(4月30日)は、朝早く新幹線に乗る。車中日経新聞を読んでいたら「私にもアベノミクス効果」「株高で消費マインド明るく」「高級品が好調、心配は物価」との記事があった。消費が勢いづいているとか。ふうむ? 僕とて2年ぶりの関西古本屋ツアーだが…。別に懐が豊かになったというわけでもない。青春18切符では神戸まで行けないし…。

10時前には天王寺駅に到着。さっそく古本市会場へと思ったのだが、あいにくと小雨。雨だと一時中断と聞いていたので、そういうこともあろうかと(?)天王寺の知人お二人と久しぶりに再会する予定も入れていたのだ(天気予想では雨は午前中に止むとのことだったので)。東京というか関東土産の鳩サブレ付き。お互い白髪が増えたと嘆いたり。
向こうも仕事中なので簡単な挨拶をして、天王寺にもブックオフがあるので覗いたが、どこにでもある煩いだけのブックオフ。買いたいものはなし。やよい軒もあった。

正午前に雨も止み、天王寺駅からテクテクと四天王寺まで。十年ほど前か、この古本市には寄ったことがある。それ以来…。

その時は、たしか、大阪内のどっかの同じようなお寺の境内で古本市をやっていて、ハシゴした記憶があるが、もう遠い過去のこと……。愉しかったことだけを覚えている。
その時、この広い境内の古本市は壮観だった。その光景は、池谷伊佐夫氏の『古本蟲がゆく 神保町からチャリング・クロス街まで』 (文藝春秋)の中で、イラスト&ルポで紹介もされているが、その時は一昔前に比べると出品する古本屋さんが21店と少なめだったようで、イラスト化するのも少し楽だったとのこと。今回は?
ともあれ、時間が限られている。急いで見ていく。
新橋駅前のSL広場の古本市や池袋西口公園の古本市などが、より規模を拡大したような感じ。古本屋さん、一軒が一テントというか、そういう形で販売している。最終日間近ということでそれなりに買われているだろう。
ところが、雨は止んだとはいえ、若干曇り空ということもあってか、テントではない、均一台は無情にも雨よけシートがかぶさったまま。また、天気予想を信じていない古本屋さんもあったのか(無理もない?)、テントのあるところも古本書棚の上の雨よけシートをはずさないところも点在している。それ故に、小一時間経過しても、古本オープン率は7割程度か?
「シート、もう取ってね」という関係者の呼び掛けの声もあったが、動作が鈍い。ヤレヤレ。

しかも神聖(?)な境内だというのに、古本屋関係者があちこちで(レジ付近)タバコを吸っているので、その悪臭が漂っている。池袋西口公園や早稲田の神社なんかの古本市や新橋SL広場の古本市でも、古本屋関係者が自分のブースの中や周辺ではそんなに吸ってはいなかったと思う。新橋や池袋は一応、青空ではあるが喫煙所が区切られてもいるし。

それを思うと、この古本市、環境的には最悪の状況である。高円寺古書会館より悪い?

タバコの悪臭の中、しかも地面は雨でぬかるみになっている中、足元も悪い。そして、雨は止んでいるのに、7割り程度のオープン率。全体像を見渡すことはできず。そしてちょっと面白そうな本があるかと思いきや、強気の値段設定…。雨よけシートをやっと処理しだしたが、もう待っていられない? こっちも忙しいのだから?

ううむ、この古本市、今回はさほどの縁はなかったようで、結局何も買わずじまいで撤退。
テクテクと地下鉄の駅に歩き、南森町駅に移動。そこから天神橋周辺の古本屋を廻ることにした。
以前、『男の隠れ家』 (2012年春)が、この地域の特集をしていてそれも事前に読んで準備。しかし、ここで紹介されていた古本屋もあいにくと見当たらないものもあった。閉店したか移転したか? このあたりは十年前一度寄ったことがあり、多少土地勘もあったが、もう忘却の彼方?

ともかく、ついでにその近くにもあり、以前、NHKテレビでも紹介された「青空書房」にも寄ろうかと。そういえば、ここのご主人のさかもとけんいち氏の『浪華の古本屋ぎっこんばったん』 (SIC)はかつて本欄で紹介したこともあった。すっかり忘れていた。

『男の隠れ家』以外にも、 『大阪人』(2009年3月号)「続々古本愛」特集をしていて、このあたりの古本屋などが詳しく紹介されていた。それを再読もし、今回のツアーに備えもした。

さて、時間もすでに午後1時過ぎ。
最初に入ったエンゼル書房で、甲斐弦氏の『南の「たそがれ」』 (葦書房)を購入。背表紙には700円のシールが貼られているのに、頁の最後には手描きで1000とある。どっちが正しいのかと聞いたら、700とのこと。

そのあと北上。ブックマートもあった。
そのあと、駄楽屋書房、天牛書店天神橋支店へ。この2店は洒落た感じにしているのだろうが、店内照明がちょっと暗いのが難点(そういえば、大発見!。大阪の地下鉄・JR車内の蛍光灯は全部点灯していました。少なくとも僕の乗った車両はすべて。首都圏の電車のように車内蛍光灯を間引いている車両には出会わなかった。駅構内も歩いた限りでは照明を省いているところはなかった。首都圏のJRや東京メトロなどがいかに異常なことをやっているかを再認識した次第。ちなみにパスモも使えて便利だった)。

あと矢野書房(ここは古本屋「二軒」?)や、もう一軒あるエンゼル書房を見て、高山文庫を覗き、問題の青空書房へ。テレビで拝見したご老人が店番をやっていた。店脇に「古本買います。コミック誌、成人誌はいりません」とも書いてあった。店内にエロ本はなし。ううむ…。本心からなのか? 少し怪しい?
ここでは、ご本人の著書『夫婦の青空』 (天理教道友社)や加藤登紀子氏の『壊された大地の上に』 (角川文庫)や林真理子氏の『働く女の意地とマコト 幸せになろうね けなげに上手にワーキング』 (カッパビジネス)、そしてなぜか出たばかりの新刊本でもある末松太平氏の『私の昭和史 二・二六事件異聞 上下』 (中公文庫)を購入。1800円。

自著本にはサインもされていた(あとでこの本を読むと、愛妻家故の楽しいエッセイ集でもあり、先に奥さんを亡くされての追悼本でもある。一日の売上で1000円程度の日もあったとか。それを思えば、小生の1800円。少しはお役にたったか?)。
さて、ここから「阪急古書のまち」や「なんぱ」周辺の古本屋街に行く余裕はなく、まずは神戸へ。なにしろ元町の「赤萬」の餃子を食べるのも今回の旅行の目的の一つなのだから? その近くの古本屋「ちんき堂」などにも行かねば。

その「ちんき堂」の主人が、戸川昌士氏。『猟盤日記』『進め!猟盤日記』 (ジャングルブック)、 『古本パンチ』『やられた!!猟盤日記』 (東京キララ社)、 『おまた!!猟盤日記』『助盤日記』 (太田出版)の著者でもある。

早速、神戸のメトロの地下通りにある古本屋(ジキルとハイド的古本屋)を覗く。ここで、『新聞人 坂口二郎 昭和編 日記・論説』 (紫水叢書)を購入。定価6500円が2000円。エロビデオ多数の店で、この本を買ったのだが、店主がしげしげと眺めて「珍しい本見つけましたね」とコメント。ううむ、まぁ、珍しいといえば珍しいかもだが…。本当は高井桃の絶版ビデオを購入したかったが、あまりにも多くて、探すのが大変で断念?

そのあと、神戸から元町までガード下の商店街を歩く。昔はたくさん古本屋があったかと思うが、いまは4軒程度。ジキルとハイド的古本屋ばかり? いや、そこそこ真面目な普通の古本屋も…。あいにくと買いたい本はなし。
午後5時すぎに、元町に到着。さっそく「赤萬」に入る。餃子二皿(280円×2)。ビール(大・500円)。できるのに時間がかかるので、小瓶(350円)も追加。すでに二万歩近く歩いているので喉も乾いていたので心地よい。

そのあと、「ちんき堂」へ。ここのご主人も白髪が増えた。お互い歳?
三省堂向かいの某店なら、もっと高い値段がつきなザフカルエロ本などが少しあるけど、お安い。ここではローラ・バーフォードの『悪徳の報酬 極めて道徳的な物語』 (立風書房)を500円で購入。

そのあと、元町の商店街をブラブラして、海文堂へ。ここは新刊書店屋。なかなか充実している。小田原の伊勢治書店みたいだ。

こういう新刊屋が近くにあると便利だろう。この二階の一角が古本コーナーになっている。そこで星野力氏の『歌声は海をこえて ハノイ通信』 (新日本出版社)。この共産系出版社は単細胞的に共産諸国礼賛本を多々だしている。代表的なのは、寺尾五郎氏の『三十八度線の北』など。共産圏諸国(北朝鮮・ベトナムなど)を礼賛する本を出し、そのあと、現実とあわないことがあると無視したりしてきた出版社だが…。この本も1971年の刊行。そのあと、「解放」されたはずの、愛するベトナムから難民が大量に「排出」されたものだったが…。

そのあと、神戸古書倶楽部へ。ここは初めて? 「上野古書のまち」がなくなって、「浅草古書のまち」ができたが、そんな感じの古本屋。数軒の古本屋が共同出展しているそうな。軍事関係の本にはそこそこの強気のお値段がついていた。

ここでは、末永勝介氏の『新ガマの聖断 男性の欲望を開放するバイブル』 (太陽)、ジャック・ペシュラールの『ラムの大通り』 (早川書房)、ジャン・モリスの『スペイン』 (図書出版社)を購入。神戸駅に戻るともう午後7時すぎ…。朝9時すぎに新大阪に着きグルグルと。二年ぶりの大阪、兵庫の古本の臭いを十分味わえたが…。

金券屋で神戸→京都までの回数券を利用した割安切符を購入。これだと神戸から京都まで1000円ぐらいかかるのが800円になるとか。天王寺の知人に教えてもらったので早速「利用」した次第。

聞くと、関西の鉄道は日中昼間利用だと、割安切符があるとのこと。首都圏ではそういう競争がないせいか、昼間利用オンリーの割安切符は聞いたことがない(JRと阪急・阪神などと競合路線があるかせいか?)。車内蛍光灯もちゃんと点灯しているし…。

この日の古本屋関連以外の発見→
①大阪の電車は蛍光灯間引きせず。
②あと品川駅の大阪方面行きホームにはなんと青空喫煙所がまだ健在。呆れて車内検札の時、車掌に抗議した。喫煙ルームにするならまだしも…。二年前にも抗議した記憶があるけど…。JR東海の「良心」はいずこに? JR東日本は「危険な怖い会社」というイメージがあるけど、禁煙に関しては、東海よりはるかに「先進的」。


三宮周辺の古本屋などにも寄りたかったが、もう体力も限界? 古本屋も閉店時間か? 神戸から京都まで一直線。

チェックインをすませ、コンビニで関西名物・産経夕刊(大阪岸和田城のお堀に不法投棄云々が一面トップ)、そしてビ-ルとつまみとアンパン買う。ホテルで新聞を読みながら、それらを夜食にして就寝。

今日(5月1日は…)。(この項続く)。

スポンサーサイト
 | 古本屋  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1078-ef237ae1

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ