古本虫がさまよう 栞子さん以外の「世界で最も美しい古本屋」の女主人を探し求めて?
2017 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month








清水玲奈氏の『世界で最も美しい書店』 (エクスナレッジ)を読んだ。彼女の本はすでに、『世界の夢の本屋さん2』 (エクスナレッジ)を紹介済み。また清水氏&大原ケイ氏の『世界の夢の本屋さん』 (同)も紹介ずみ。

『世界で最も美しい書店』も同様の本。世界各地の洒落た本屋さんをカラー写真と共に紹介している本。平松洋子氏など何人かのブックハンター的な人も寄稿している。

夜、いささか活字の読書に疲れた時にひもとくのにいい本だ。目で楽しめる「写真集」でもある。海女さんはじめとする「ヌード」写真集もいいけど、書店の写真集もいい。『世界で最も美しい古本屋』なんて本(写真集)も出してほしいものなり? いや、『世界で最も美しい古本屋の女主人』がいいかも。日刊ゲンダイか週刊ポストあたりがやらないものか? 美女医シリーズはどっかの週刊誌がやっていたが、古本屋の美女主人は限られているから無理か? 岡崎武志氏の『女子の古本屋』 (ちくま文庫)は実際の古本屋の「女主人」ルポ? 想像の世界では、『ビブリア古書堂の事件手帖』 の栞子さんなどがいたが? ううむ。

蔦屋書店(代官山)なども登場している。蔦屋書店は一度だけ出かけたことは以前本欄でも記したが、まぁ、本屋そのものはともかくとして、東横線代官山駅のあまりのボロさには呆れた(工事中だったとはいえ。そういえば、「新装」なった渋谷駅にはまだ出かけていない)。こんなホームの狭い危険な(?)ボロ駅では代官山の街のイメージも悪くなるなと。蔦屋書店からテクテク歩いて、中目黒駅寄りの某古本屋にも行ったが、中目黒駅もかなりボロい駅だった(もう工事は終わったのか?)。

このあたりは、こんな狭い汚い駅を毎日利用するかと思うと、あまり住みたくなるようなところではなかった(両駅とも工事が終了したならすこしは明るく安全な駅に改善されているのだろうか?)。そのイメージ故に蔦屋書店に対してもさほどの好印象は持っていない。ガヤガヤしていたし…。カフェ式にすれば洒落ているだろうという流行を追っているような雰囲気が、アナログ世代故にあまり合わなかった?

それを思えば、数年前、札幌ドームでの野球見学と北海道大学周辺の古本屋数軒を覗きついでに一度しか寄ったことがないが、札幌の紀伊国屋書店は明るくて洒落た構成だったなと。ゆったり感があって、楽しめる本屋だと感じた。

関連書として京都の古本屋や新刊屋などをカラー写真とエッセイで紹介しているのが、『京都本屋さん紀行』  (玄光社ムック)。三月書房など行ったことのある店もいろいろとあって、懐かしい。このゴールデンウィークの間に、久しぶりに関西(京都・大阪・神戸)の古本屋街や大型古本市を走破したいと思っているこの頃だけに、刺激を受けずにはいられない一冊であった。

清水玲奈氏の前著二冊は以下のように紹介した(以下再録)


前著(『世界の夢の本屋さん』)はアメリカ、英国、フランスなどの海外の書店をカラー写真で紹介していたが、『世界の夢の本屋さん2』は、日本の書店も登場してくる。代官山の蔦屋書店など…。この中で僕が足を運んだことがある本屋は札幌の紀伊国屋書店だけである。楽しそうな本屋さんは見ていても面白いが、この中でおやっと思ったのが中国の本屋さんだ。

上海に「1984書店」があるそうな。1984? 村上春樹ではなくジョージ・オーウェルの「1984」である。共同オーナーのエリアン・チェンさんによると、オーウェルの『1984』が好きで店名に選んだとのこと。個人的にも1984年生まれだという。

「1984は名詞ではなく、自由と民主主義にまつわる形容詞です。本屋は、自分自身のパーソナリティ-を表現できるという自由のシンポル」とコメントを残している。

そして『1984』のカバーも出ている。中国語の文字もかすかに見えるものもある。中国でオーウェルの作品が翻訳されているという「事実」は聞いたことがある(福島香織氏の『中国の女』 (文藝春秋)でも、訳出されている事実が指摘されていたし、この前、台湾に行った時、空港の書店でオーウェルの『1984』などがあったのはこの目で観た。その程度に中国で流通しているのかどうかは不明だが)。

完全訳なのか、日本の進歩的文化人が歪曲してみせるように、この本は実は資本主義社会の管理社会を風刺したものだというような解説を付しているのかどうかは知らないが、とにかくソ連東欧では「禁書」だった本が、中共帝国下で訳出されているというのは、中国が左翼全体主義国家から少しは離脱し、権威主義的国家に転換しつつあるということを表しているのかもしれない。
その意味で、上海にあるという「1984ブックストア」(上海市湖南路11号・電話+86(0)21 34280911)は一見の価値がありそうである。

本の中で店内が紹介されているが、新宿の模索舎のようにゲバラの写真に代わって、オーウェルの写真があるというわけでもなさそうだ。
だが、店内には猫が三匹いて、一番大きいのが名前はヒットラー。一番小さい猫がオーウェルだという。

急に中国に行ってみたくなった? そしてこの店に入ったら『尖閣は日本領土だ』と垂れ幕でももって絶叫してみようか? いやいや、そんな民度の低いことはしないが、この書店がもし当局によって閉鎖を命じられたり、書店名の変更を強制させられたりしたら、中国の自由度は低下したことを意味するだろう。

スポンサーサイト
 | 古本屋  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1069-389654b4

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ