古本虫がさまよう 「地上の楽園」どころか「生き地獄」国家・北朝鮮の「人道犯罪」を証言する貴重な絵書に注目! それにしてサリンを使った麻原・オウム真理教並みの妄言暴挙の数々を考えれば、金正恩・核国家は何をすることやら?
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北朝鮮人権第3の道編の『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』 (連合出版)を読んだ。
北朝鮮が「生き地獄」国家であるということがよく分かる本だ。

「北朝鮮人権第3の道」という団体は、2012年に創立されたとのこと。ルーツとしては韓国の独裁政権にも抵抗していた人々が、今は北朝鮮批判を展開しているとのこと。日本でいえば、元赤旗平壌特派員の萩原遼氏のような人々であろうか。萩原氏は先ずは韓国独裁政権を批判し、やがて北朝鮮もまた独裁政権以上の「悪」であることに気付き、徹底的に北朝鮮批判をすることになった…。遅ればせでもいい、きちんと全体主義体制を批判する立場を表明する人たちは、知的正直な人たちだ。

本書の特徴は、、全巨里教化所に収容された経験のある人(81人)を中心に、その「生き地獄」の実態を、自ら絵(イラスト)で描いていることだ。
日本でもシベリア拉致抑留された人々の中で絵筆の心得がある人などが、体験記を記すにあたって、活字と共にイラスト風に記録を残している本があるが、それと比べても、北朝鮮の収容所は酷いの一言に尽きよう。

飢えてネズミを食べ、そのネズミに食べられる遺体の数々…。女囚を襲う保安員、「二度と妊娠できないように火で子宮を焼く拷問」をされた女性もいるとのこと。勤務の暇つぶしとして収容者に一定の姿勢を長時間続けさせたりもする…。

本書の編者の中には盲目的な反共を戒める人もいるが、盲目的な反ナチスがなかったために(?)ユダヤ人虐殺の悲劇が起こったのではないか? フセイン同様、早め(90年代)にこういう北朝鮮悪の帝国を打破しておくべきだったのかもしれない。大量破壊兵器を持つ前に叩くべきだったのかも。

悪しきリベラルのために、今日まで増長した金王朝…。狂気の沙汰というしかあるまい。対外的にはかつての日本軍部も驚くばかりの妄言、対国内的にはヒットラーやスターリンも真っ青になる人権弾圧…。

「映像」がないばかりに、亡命者の証言など誇張されているんだといわんばかりに北の人権抑圧を軽視する容共リベラル知識人が日本にも掃いて捨てるほどいるが、もういい加減に事実を認めるべきだろう。

監視国家、監獄国家、牢獄国家とは北朝鮮のことをいうのである。 「外国の放送を聞いた」「外国の雑誌を読んだ」などの理由で捕まり、体制の不満を述べたということで収容されるのであるから。
犯罪者逮捕に貢献している防犯カメラごときの存在で、日本が「1984」国家だと批判する人がいるが、そういう人にこの本を読んでもらいたい。こんな人権抑圧的装置が日本国内にあるだろうか? 韓国の独裁政権時代であっても、ここまではひどくなかっただろう。戦前の日本の治安維持法があった時代でさえ、こんなにもひどくあるまい。こういう比較研究をする学者がいないものか?

こういった収容所の中で、刑期がない永遠に収容される教化所もあるとのこと。そこから脱出したのは今のところ申東赫(シン・ドンヒョク)だけだという。北朝鮮の政治犯は無賃金の生産者として死ぬまで酷使され、奴隷同様の非人道的な虐待が行なわれているのである。

ともあれ、申東赫氏の本と、北朝鮮をヨイショする毎日新聞の報道とを対比して、以前書いたコラムを以下再録しておきたい。とにかく、収容所内の映像はないけれども、活字、そして絵筆による、この『北朝鮮 全巨里教化所 人道犯罪の現場 全巨里教化元収監者81人の証言を含む8934人による、北朝鮮の国内人権状況の証言集』は是非読んでほしい。
半世紀以上昔の「従軍」慰安婦問題に関心を持つのもいいけど、こちらは現在進行形なのである。その悲惨さも比べ物にならない。相手が共産主義国家だと遠慮するような愚かなことをしてはいけない。人道擁護にイデオロギーによる偏見をもって対応するのは卑劣であろう。


(このコラムの前に)毎日新聞夕刊(2012・10・16)の北朝鮮ルポ(平壌紀行)への疑問を呈しておいた。2012年10月というこの時に、一昔前と同じような単純な報道(「穏やかな市民の日常」「憩いの丘家族で食事」…)をしていて大丈夫かと? 

とはいえ、まだ一回目。二回目以降を見て…とおもっていたが、17日夕刊(「17歳『夫人にあこがれ』 「浸透する正恩体制」)の記事を見て、あらためて深いため息をついた。

というのも、毎日記者は、先ず「国家贈り物館」に案内されている。滑稽な品々が多いと聞くが、特に疑問を抱くこともなく、逆に「金第1書記への贈り物も増えているという」。

また金日成の生家を訪れ、そこに見学に来ていた17歳の生徒に第1書記が指導者になって変化を感じているかと聞くと「新しい制服を作ってくださり、学用品も支給してくれている」とよどみなく答えたと紹介するだけ(ということは金正日の時には、制服も学用品の支給も十分にはなかったのかと再質問したらいいのに?)。
ううむ、こういう言われるがままのやりとりを紹介し、北の言いなりになったように見せつつ、北朝鮮のワンパターン的状況をあぶり出そうとしているのかな?と好意的に解釈するべきか、行間を読むべきかとちょっと考えた…。

しかし……。記者は李雪主夫人についても聞いたところ「あこがれます」といわれたと。

普通ジャーナリストなら…。そんなことよりも、金正恩って、お母さんが日本からの帰国者・在日出身の元踊り子だけど、どう思うって聞くべきじゃないのかな?
一回目の記事で「一般市民への取材も認め、質問の中身に干渉することはなかった」と書いているけど、単純な質問ばかりしていたら干渉されることもなかっただろう。

こういう記事の行間とやらを幾ら読んでも北朝鮮の実相に迫ることはできないだろう。

そう考え、白水社から出たブレイン・ハーデンの『北朝鮮14号管理所からの脱出』を手にして、先ずは訳者あとがきを読み始めた。そして、あっ,これは『収容所に生まれた僕は愛を知らない』 (KKベストセラーズ)の著者・申東赫(シン・ドンヒョク)に取材して書かれた本なんだと知った次第。この本は刊行時に一読した覚えがある。

収容所の男女の囚人の間に生まれた申氏の悲惨な体験(生まれながらの政治囚、収容所から逃げた唯一の人間、そして、その手記でついていた「嘘」が白水社の本では赤裸々に語られているが…)は涙なくしてというか、北への怒りなくしては読めない本であった。
著者(ブレイン・ハーデン)は、自著によって、北朝鮮の酷い現実を知った人々から「この惨状を変えるためには何をしたらいいのか?」と聞かれ、「状況を変えることは難しいが、ジャーナリストにできることはある。現在、韓国にいる二万三〇〇〇の脱北者と話をすることだ。それも毎年七〇〇人の脱北者が新たに補充されている。金の鉱脈はそこにある。あとはそれを掘り出すだけなのだ。この人たちと対話を進めること。それが本当のジャーナリズムだ」と。

申は「私の仕事は、今このときも虐待され死を待つだけの二〇万人が北朝鮮の収容所にいるということを世界に知ってもらうことなのです。これまでにナチスの強制収容所、ユーゴスラヴィア紛争での虐殺などがジャーナリストによって報じられてきました。しかし、すべては悲劇が終了したあとでした。あんなにたくさんの人々の命が失われてしまったあとでそれを知って何の役に立つでしょう? 北朝鮮の強制収容所は、現在も進行中の悲劇なのです」

本当のジャーナリズムとは、モデルコースを歩かされて、聞くべきことも聞かないでいてはその本領を発揮することはできない。北朝鮮の実情に関して、平壌にいる「特別待遇の人」に、監視人付きで聞いたところで何がわかるだろうか? 北朝鮮まで行かなくとも、韓国にも日本にも北から逃げてきた人々がいる。
亡命者のいうことは信用できない? 誇張がある? 

誇張というのは「植民地時代は苦労した。金日成国家主席になってから本当に良くなった。大学に行くのにもお金はかからない」(10・16毎日夕刊記事)といったコメントの方にこそ当てはまる。

どちらが、より真実に近いか? その答えは明白であろう。白水社の本は2000円足らず。毎日新聞一カ月の購読料より安い。

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