古本虫がさまよう 「自殺」すら反逆になる「地上の楽園」北朝鮮から脱北し、「自殺大国」「人権大国」「福祉国家」日本へ?
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リ・ハナの『日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩』 (アジアプレス・インターナショナル出版部)を読了。この前も少し紹介したように、著者は北朝鮮生まれ。両親は日本から北に「帰国」した在日朝鮮人二世とのこと。中国に脱北し日本にやってきて夜間中学校に通い日本語を覚え、関西の大学に進学…。そうした体験をブログに綴り一冊にまとめたもの。

脱北者や共産圏からの亡命者の証言は信用ならない、過剰な反共主義に陥っていると批判する「容共リベラル」な人は日本には未だに多々いるだろうが、もういい加減に北朝鮮の非人道的政権を見限るべきだろう。核実験をやっても、相手が北朝鮮だと「少しおかしい」と遠慮しながら批判する人はどうかしているのではないか。

北が核実験しているというのに、防御兵器であるパトリオットの配備に反対するのもおかしな話。
そんな人は、北朝鮮の実情を知ろうともしないかもしれないが、やはり北朝鮮は異常な国家なのである。

ともあれ、リ・ハナさんは子供時代、そうした北朝鮮で生まれ過ごし脱北してきた。自分は北朝鮮人なのか韓国人なのか…。日本に帰化すべきなのか、そういったアイデンティティが不確かなことに悩んだりもしている。歳を多少取ってしまった学生であることにも若干引け目を感じたりもしているようだ。

でもタイトルにもあるように「一歩一歩」前に向かって進んでいる。就活のことも少し記されている。いろいろと苦難もあるだろうが、少なくとも、日本の社会は、北朝鮮のような異常な理不尽が優先される国家ではない。著者の大学進学にあたっては、いろいろと便宜も計られる程度に、日本は福祉国家でもある(難民扱いを受け、授業料など全額免除、修学助成金も在学中4年間出るとのこと)。

それにしても、あの壮大な無駄な「帰国運動」…。少なくとも在日の人びとも、日本に残った方がはるかに恵まれた人生を過ごせたのでなかっただろうか。断定はできないが…。帰国した人びとの「人的貢献」「送金」などが、今日の北朝鮮の核開発などにも少なからず「貢献」してしまっていることを考えると、本当にあの時、共産圏への「移住」を積極的に礼賛した人びとの罪は大きいといわざるを得ない。痛恨の思いで、その過ちを認め、転向した人たちは別にして、転向することもできずに、北朝鮮に同情的な一部の知識人たちは、戦前の日本の軍国主義者と何処が違うというのだろうか。五十歩百歩でしかあるまい。

「北朝鮮では、自殺したくてもできません。『自殺』= 『反逆』を意味するからです。偉大なる金日成元帥様、金正日将軍様率いる、こんなにも良い社会主義の国で自殺をするのは国を裏切ることになる、自殺を試みる人は裏切り者と烙印され、その家族にまで罪が及ぶことになるのです」

とはいえ、著者も北朝鮮にいた時に自殺未遂をしかけたこともあったそうな…。

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